「本当に住みやすい街」とは人とふれあい、ホッとする街。-勝俣州和さんインタビュー

8月25日に開催された「ARUHI presents 本当に住みやすい街大賞2020 in宮城」。授賞式典には特別ゲストとして、タレントの勝俣州和さんが登壇しました。そこで勝俣さんに、宮城県に対する思いや、勝俣さんが思う「withコロナ時代の住みやすさ」について聞きました。

勝俣州和さん
タレント
1965年生まれ。静岡県出身。
劇男一世風靡を経て、アイドルグループ「CHA-CHA」で活動。現在、バラエティー、イベント、映画、CM、舞台、単独ライブ出演など多方面にて幅広く活動中。

 

勝俣州和さんが思う「住みやすい街」とは?

四季折々の表情が感じられる場所で暮らしたいという勝俣さん

―「本当に住みやすい街大賞2020 in 宮城」を振り返ってみて、いかがでしたか?

「人気の街」ではなく「住みやすい街」という観点がとても良かったです。「人気の街」というと、若者向けのおしゃれなスポットが多い街が選ばれがちです。僕は静岡県の御殿場で育ち、大きな川や富士山、箱根の山が間近にあり、夏になるとセミが鳴き、秋にはコオロギが鳴くような環境に慣れ親しんでいるため、音や風、香りを感じる街に惹かれます。今回のランキングに入っている街は大きな公園など四季を感じられるスポットが多く、子どもからお年寄りまで笑顔で暮らしている姿が想像できるところばかりでした。「今の家を建てる前に、このランキングを知りたかった」と思うと同時に、僕が住んでいる街とも特徴が似ていて「よし! 僕の目は確かだった!」と嬉しくも感じています。

―現在のお住まいはどのようなところですか?

今住んでいる家は、近くに桜並木がある立地が特徴で、毎年春は桜の花びらが舞う様子を眺めています。夏には花火大会の様子も見ることができるロケーションです。庭付きの戸建てで、妻の趣味はガーデニング。バラを育てたり、芝生の庭の手入れをしたりしています。僕は小学6年生の息子と一緒に、芝生の上に恐竜のおもちゃを並べて遊び、妻に怒られる日々です(笑)。
不満はあまりないのですが、2年ほど前、近くにマンションが建って以来、家から富士山が見えなくなってしまったことが残念です。

―今後、引っ越しをするなら、どんな街に住みたいですか?

当分、引っ越しは考えていませんが、2人の子どもたちが結婚して夫婦2人暮らしになったら、妻は「温泉があるところで暮らしてみたい」と話しています。僕は、思いっきり田舎に住んでみたいですね。農業や漁業など、自然を相手に付き合っている人たちと付き合いたい。もう少し歳をとったら、そういう人たちの弟子になりたいです。
今は高校生の娘も、将来は都会ではないところで暮らしてくれたらいいなと思っています。娘が住んでいるところへ遊びに行くことを考えると、離島とか、海外とか、異文化に触れることができる場所に暮らしてくれたらおもしろそうです。

「人との出会い」を通じて、宮城県の魅力を伝えたい

東日本大震災から復興した名取の今を知り、「感慨深い」と話す勝俣さん

―授賞式典の中で、第8位にランクインした「名取」に思い入れがあると話していましたね

「名取」は東日本大震災の後に和田アキ子さんたちと訪れた海沿いの街。当時は津波の被害が甚大で多くの家が流され、悲惨な状況でした。そこから土地を整備し、建物を建て、多くの人が力を合わせて復興し、「住みやすい街」にしたのだと思うと、感慨深いです。3~4年前に再訪した時点では商業施設などが完成する前だったり、テナントが数店舗しか入っていなかったりしたのですが、今回「本当に住みやすい街大賞2020 in 宮城」を通して再生した街を見ることができて胸が熱くなりました。
僕たちはテレビなどで頑張っている人たちを応援することしかできません。新型コロナウイルス問題が収束したら、ロケなどで現地へ積極的に足を運び、名取の住みやすさを多くの人に伝えたいですね。

―お仕事で宮城県に足を運ぶ機会が多いとのことですが、宮城県のお気に入りスポットはどこですか?

(住みやすい街ランキング5位の)泉中央エリアにある人気ラーメン店「五福星(ウーフーシン)」のご夫婦とは十年来のお付き合い。おいしい食事はもちろんですが、さまざまな人を紹介してくれて、僕にとって仙台が「人に会いに行く場所」になりました。
ロケなどを通じても、仙台の人々と触れ合う機会がたくさんあります。これから名取に行けば、震災直後に出会った人と笑顔で再会できるかもしれませんし、被災したいちご畑が復活し、「今はカフェも経営してにぎわっています」なんて話が聞けるかもしれません。そういう出会いが楽しみですね。

「withコロナ時代の住みやすさ」とは?

「本当に住みやすい街は人とのふれあいがあり、ホッとする街」と語る勝俣さん

―新型コロナウイルスの感染拡大により、家で過ごす時間が見直されていますが、「住みやすさ」の基準に変化はありましたか?

「自然を感じながら生活したい」という、僕自身の価値観に変化はありません。例えば、都市部の家は隣近所からの視線を気にして窓を小さくすることが多いと思います。でも、わが家は建築メーカーに「できるだけ大きな窓にして、光や風がよく入る家にしてほしい」とお願いしました。大きな窓のおかげで、夏の暑い日も心地よい風が通ります。緊急事態宣言が出て外出をできるだけ控えていた時期は、窓を開けて家族で昼寝をしていました。「風や太陽を大切に、ストレスのない家をつくってよかった」と、改めて感じました。

―マイホームで自分らしい暮らしを叶える先輩として、アドバイスはありますか?

自分が住む街を選ぶとき、人気のある街に注目しがちですが、生活する上で大切なのは「住んでみたいか」よりも「実際の住みやすさ」だと思います。住みやすさは、自分の足で歩いて人と会話をしたり、公園でどんな子どもが遊んでいるのか見たり、どんな犬が散歩しているか、楽しそうか、商店街にはどんな人がいるか体感しないと分かりません。
「withコロナ」の時代に入り、今まで以上にふれあいを求めている人が増えていると思います。街の人と積極的にコミュニケーションをとって、素敵な街を見つけてほしいです。

 

現地の人と積極的にふれあい、コミュニケーションを育むことで、街の内面的な魅力を知り、多くの人に伝えてきた勝俣さん。自分にとって「本当に住みやすい街」を見つける方法として、真似したいと感じた人が多いのではないでしょうか。

「本当に住みやすい街大賞2020 in 宮城」授賞式典の様子はこちら
アルヒ株式会社主催「本当に住みやすい街大賞2020 in 宮城」授賞式典レポート/勝俣州和さん、稲村亜美さんが特別ゲストとして登場!
https://magazine.aruhi-corp.co.jp/0000-3648/

※本記事の掲載内容は執筆時点の情報に基づき作成されています。公開後に制度・内容が変更される場合がありますので、それぞれのホームページなどで最新情報の確認をお願いします。
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