どうしても専業主婦になりたい! 夫の年収はいくら必要だと思う?

「男女共同参画白書(概要版)」によると、平成30年時点で約1,200万世帯が共働きであるという調査結果が出ています。

しかし、夫婦共働きの家庭が増えているとはいえ、仕事をしながら家事や子育てを両立するのは大変です。「できれば専業主婦になりたい」「出産・育児が落ち着くまでは夫1人の収入でやりくりしたい」と考えている女性も多いでしょう。
実際に夫の年収がどの程度あれば、妻の収入がなくても無理なく生活することができるのでしょうか。

専業主婦になるために必要な夫の年収

女性向けアンケート掲示板「OKGIRL」が、「専業主婦と年収」について調査を実施しました。OKGIRL読者に、専業主婦になるなら夫の年収はいくら必要だと思うか質問したところ、「600万円」が最も多く21.8%、「500万円」が19%、「700万円」が15%、「800万円」が14%という結果になりました。

約7割の女性が専業主婦になるためには「500~800万円」程度は必要と考えていることがわかりました。国税庁が発表した2020年の「民間給与実態統計調査」によると、1年を通じて勤務した給与所得者の平均は433万円となっています。
そのため、実際に専業主婦になるには全国の平均年収より多めにもらっていなければいけないと考える人が多いようです。

専業主婦になるために必要な年収
出典:OKGIRL「専業主婦と年収に関する調査」

夫の年収はいくらほしい? 女性の本音とは?

「500~800万円」程度必要と考えている女性に、その理由を自由回答で求めたところ下記のような回答がありました。

・「600万あれば、子供1人で満足な暮らしができそう」(希望年収600万円)
・「ある程度余裕を持って生活できると思いますが、節約重視で贅沢は厳禁」(希望年収600万円)
・「最低でも500万円ないとしんどい気がする」(希望年収500万円)
・「子供一人、教育費やレジャー費まぁまぁかけるとしたら700万はいる」(希望年収700万円)

子育て世帯でも贅沢をしなければ最低500~700万円でなんとかやりくりができると考えている女性の回答が目立ちました。実際に総務省の「家計調査報告2020年」よると 二人以上の世帯の消費支出は、月額平均277,926円なので年収が500万円程度なければ専業主婦になることは難しいでしょう。

また、アンケートでは専業主婦になるには、夫の年収が「1,000~2,000万円」必要と回答した人も2割程度いることがわかりました。

・「東京で家賃払って、子供を私立に行かせたら、1,000万円じゃ全然足りない」(希望年収2,000万)
・「養育費、住宅ローン払って、車も買って、さらに貯蓄していくとなるとこれくらいあるのが理想。でも旦那だけで1,000万なんて到底無理なので、2馬力で頑張るしかない」(希望年収1,000万)

特に「東京などの物価が高い地域に住んでいる」「子供の教育にお金をかけたい」女性は、夫に年収1,000万円を希望する傾向が強いようです。

一方、調査では「夫の年収が400万円で専業主婦をしている」という女性も見られました。

・「年収は多いにこしたことないけど、そもそもの生活基準が低ければ500万なくてもやっていける」
・「特に節約もしてないけど、毎月貯金もできて年に2回は旅行にも行っています」

特に、「生活水準を上げなければやっていける」等の回答があり、専業主婦になるために必要な夫の年収は、「住む場所」「子どもの人数」「生活レベル」によっても大きく左右されることが伺えます。

常に節約する意識を持つことが専業主婦なるための近道

専業主婦になりたいと考えている方は、「パーキンソンの法則」を意識しながら節約をするとよいでしょう。パーキンソンの法則とは歴史・政治学者シリル・ノースコート・パーキンソンによって提唱された法則です。

【パーキンソンの法則の内容】

・第1法則:仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する
・第2法則:支出の額は、収入の額に達するまで膨張する

この2つ中で特に覚えておきたいのは、第2法則です。例えば、収入が増えた場合に、その余裕ができた分で普段買わない食材や雑貨を買ってしまった経験はないでしょうか。
人はお金があればあるだけ、使ってしまうという特性を持っているため専業主婦になるために、貯金を殖やそうとしている方は常に節約する意識を持つことが必要です。

まとめ

世帯ごとに必要な年収は、家族の状況により千差万別です。また、夫婦共働きで合わせて1,000万円の年収がある場合と、単独で1,000万円の年収がある場合の手取り額は大きく異なります。これは稼ぎが増えるほど税率が高くなる「累進課税」が適用されるためで、片働きの方が重い税負担となるためです。
自身や家族がこれからどのような生活を送りたいのか、そのためにはどれだけの手取り額が必要なのか、今後のライフプランを考えてみてはいかがでしょうか。

【調査概要】
「専業主婦と年収に関する調査」
調査対象:OKGIRL読者572名
調査方法:インターネット調査
実施期間:2020年8月25日~2020年8月27日
実施機関:OKGIRL

ニュース提供元:PRTIMES
情報提供元:OKGIRL

(最終更新日:2021.10.12)
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