家で子どもと楽しい「涼」を満喫! おうち時間で涼感アイデア6選

普段の夏なら、帰省や旅行、海水浴や川遊び、夏祭りに花火大会などイベントが盛りだくさんの時期ですが、今年は遠出や外出はできるだけ避けたいと考えている人も多いのではないでしょうか。そこで、「自宅で夏の気分を満喫したい!」という人に向けて、おすすめのおうちアクティビティを紹介します。チャレンジ精神と、なんでも楽しんでしまおう! という気持ちがあれば、大丈夫。6つのアイデアをアレンジして、夏をとことん楽しんでみてください。

夏はやっぱり流しそうめん!

日本の夏といえば、そうめんです。子どものころの夏休み、昼食といえば、山盛りのそうめんだったという人も多いのではないでしょうか。

ツルツルとのど越しのよいそうめんは、食欲の落ちがちな夏にぴったりなメニューです。小麦粉でできていますから、そうめんを主食に、天ぷらや野菜の煮物などのおかずを取れば、栄養的にもバランスがいいですね。

シンプルにめんつゆにつけて食べるだけでもおいしいのですが、楽しいのはやっぱり流しそうめん! 一気にイベント感が出ます。しかし、なぜそうめんを流して食べるようになったのか、不思議ですね。

流しそうめんのルーツは、鹿児島にあるといわれています。かの地では「流しそうめん」ではなく、「そうめん流し」といい、卓上にあるドーナツ状の容器の中でぐるぐると回るそうめんをつかまえて食するのだそうです。

既存の「流しそうめん機」は、このタイプです。最近では、よりアトラクション性の高い、スライダー形式の機械も出回っています。ひとつ買っておけば、マンネリのお昼ごはんもたちまちテンションが上がるランチタイムになります。

ネギやゴマ、みょうが、千切り大葉、辛い香味だれなど、薬味にも凝りたいですね。シイタケの含め煮は、関西風そうめんには欠かせない薬味です。

もし、竹が手に入るようなら、台所のカウンターからダイニングテーブルまでの近距離だけでも本物の竹で流しそうめんができればもっと楽しくなります。竹を割ったり節を抜いたりするのは案外簡単です。

竹は、ナイフやなたなどで端のほうをすこしだけ縦半分に割ります。あとは、その間に固くて平たいもの(鉄製のものさし、薄い木の板など)を差し込んで、手前に引くようにして竹を裂いていきます。専用の節抜きを使うと早いですが、かなづちで叩いても抜けます。

竹を利用する際は、切ってすぐの青い竹を使ってください。香りもよく、夏気分が盛り上がります。

ふわふわかき氷を高級シロップで!

電動かき氷機を使えば、ふわふわ氷もあっという間に作れます

ふわふわのかき氷を作ることができる電動かき氷機は、様々な種類が発売されており、小型のものなら5,000円程度〜と価格もリーズナブル。氷自体に味をつけて削る台湾式かき氷、果物やぎゅうひなどトッピングたっぷりの韓国風など、工夫次第でいろいろなかき氷が楽しめます。

<かき氷のアレンジ例>

・台湾風かき氷

マンゴーかき氷で一世を風靡しましたが、その人気は衰えることがありません。基本的に、シロップを溶かした水や、ミルクを凍らせて、味付きの氷を作って削ります。トッピングはお好みで。フルーツを飾るのが定番です。

・韓国風のかき氷

氷に練乳、フルーツ、あんこ、ぎゅうひ(和菓子)などをたっぷりのせた韓国流のかき氷のことで、「パッピンス」とも呼ばれます。本場のパッピンスはとても大きいので、シェアして食べます。九州名物のしろくまアイスと似ていますね。いろいろな具材を用意して、各々がマイレシピで作ったかき氷をシェアするのも楽しいです。

・エスプーマかき氷

現在、ちまたで流行している「エスプーマかき氷」は、かき氷の進化系です。従来のシロップがかかったかき氷の上に、粘度のあるふわふわの泡がのっています。しかし、エスプーマ(泡)を作るには専用のガスが必要なので、家で再現するのは難しいのが難点。

ただし、氷を0度付近まで温めてから使うことで、通常よりも食感をふんわりさせることが可能です。方法は以下の通り。

1. 氷を電子レンジ(600W)で30秒加熱する。
2. そのまま3〜5分ほど、表面全体が溶けて湿るまで放置する。

電子レンジがない場合は、常温で15分ほど置くだけでもOKです。

また、水に砂糖を加えて凍らせるのもおすすめ。不揮発性の物質を溶かした水を凍らせてできた氷には、凝固点が低くなる性質があります。そのため、同じ温度で凍らせた場合、砂糖水でできた氷は普通の水を凍らせててできた氷に比べてやわらかく、ふわふわのかき氷ができやすいというわけです。ぜひお試しください!

・塊の氷を使う

日本では、天然氷を使ったかき氷が人気ですね。日光の天然氷は有名です。冬の間、湧水を自然に凍らせてできた氷は、薄く削ってもなかなか溶けません。時間をかけて凍るため、不純物が少ないのも特徴です。天然氷はなかなか手に入りませんが、不純物の少ない、大きな塊の氷は、氷屋さんで手に入ります。家の近くに氷屋さんがあるか、探してみましょう。

・高級シロップやお酒をかける

海外製のシロップなどには、果実がピューレ状になった粘度の高いものがあります。各種そろえて、大人のかき氷パーティーはいかがでしょう。梅酒やハニーウイスキー、リキュール類を使ったかき氷もおすすめです。

おうちビアガーデン

ベランダや庭、ウッドデッキを利用してビアガーデンを楽しむのも一興です。ビアガーデンというからには、おいしいビールを味わいたいですね。最近では、市販の缶ビールに生ビールなみのきれいな泡を作って注げるアイテムや、家庭で使えるサーバーに、毎月生ビールのタップ(樽)が届くサブスクリプションサービスも登場しています。ビアジョッキを買うと気分が出ますよ。

手間をかけたい人は、BBQセットや七輪を使って炭火焼きをしても盛り上がります。ただし、注意しておきたいのが、マンションなど集合住宅の管理規約です。

ベランダやバルコニーは、管理上は共用部分にあたります。火気厳禁のマンションがほとんどですので、規約をよく確認しましょう。

戸建ての場合でも、騒音や煙で近隣に迷惑をかけるおそれがあります。住居に十分な距離がある場合や、地域コミュニティで許容されている場合以外は、これらの使用は避けたほうがよいでしょう。時間もあまり夜遅くならないような配慮が必要です。

デリバリーを利用したり、枝豆やソーセージなど、あえてビアガーデンらしさのあるおつまみを用意したり、店員役を交代制でやってみるのも楽しいですね。。川のせせらぎなど、自然音のBGMを用意すれば、京都の川床の雰囲気になります。

おうちで花火大会

全国の花火大会を自宅で楽しむ贅沢を味わいましょう

毎年、地元の花火大会はテレビで観賞しているという人も多いのではないでしょうか。小さいお子さんがいる家庭は、夜の花火大会に出かけるのは心配で控えているという事情もあるでしょう。

各地の花火大会には、公式YouTubeチャンネルを用意しているところもあります。東京都の「隅田川花火大会」、新潟県長岡市の「長岡まつり花火大会」、同じく新潟県柏崎市の「ぎおん柏崎まつり 海の大花火大会」、大阪府の「なにわ淀川花火大会」など公式映像が楽しめます。浴衣を着て、大きなスクリーンで観賞すると臨場感たっぷりです。

残念ながら今年は軒並み中止となっていますが、下記サイトで過去の映像がアーカイブされています。

<隅田川花火大会>

※実行委員会の公式チャンネルはありませんが、下記サイトなどで閲覧可能。

東京スカイツリー公式YouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/watch?v=awc7BHgY8U0

テレビ東京公式YouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/watch?v=ASYpC7jZWks

<長岡まつり大花火大会>

長岡花火公式YouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCYTL1gtPqzeNN5laUTGWVuA/featured

<ぎおん柏崎まつり 海の大花火大会>

柏崎市公式YouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/user/citykashiwazaki/featured

<なにわ淀川花火大会>

運営委員会なにわ淀川花火大会公式YouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/watch?v=GHETcbvacEk

個人で撮影した動画は、著作権の問題がありますので、大会公式の動画を選んで観賞してください。

子どもたちには、ビニールプールでスーパーボールすくいやヨーヨーつりのアトラクションを用意してあげてもいいですね。

おうちでキャンプ気分

家の中でテントを張って、キャンプ気分を味わうのも、子どもたちにとっては楽しい体験です。本格的なテントでなくても、サンシェード程度の簡易テントでも十分ワクワクします。

食事は、ボンベ燃料や固形燃料を使って調理をしてみてはいかがでしょうか。アウトドア愛好家の間では、メスティン(簡易飯盒)やホットサンドメーカーで作るお手軽野外料理が人気です。大きな火は必要ないので、ダイニングテーブルの上で十分調理が可能です。

もっとキャンプ気分を味わいたいという人におすすめしたいのは、ハンモックです。どこでも設置できる自立式もよいのですが、工務店などに依頼して、フックを設置すれば屋内でもダイナミックに楽しめます。

おうちでスイカ割り

真夏の浜辺でスイカ割り…がなかなかできない今、おうちでスイカ割り体験はいかがでしょう。準備は簡単。大き目のビーチボールと目隠し、新聞紙を丸めた棒を用意します。経験上、新聞紙は3枚を筒状に丸めた固さがベストです。

ビーチボールが転がらないよう、アルミホイルをドーナツ型に整形した台座を作って準備完了です。

目隠しをしているので、足元に障害物のない広い場所を確保して行ってくださいね。最近の子どもたちのなかには、「ぐちゃぐちゃに割れたスイカを食べるのはイヤ!」という子も多いので、バーチャルスイカ割りのほうが楽しめるかもしれません。

最後は、食べやすく切ったスイカを出してあげましょう。イタリア風に、スイカにレモンを搾って食べると、口の中がさっぱりすっきり! 甘みも強く感じられるのでおすすめです。

まとめ

遠出をしなくても、おうちで楽しめる夏のイベントをいくつか提案しました。疑似体験を楽しむためには、本気で準備をすることが大事です。特に、ディティールにはこだわってみてください。「ここまでやる?」と思うくらいに凝って準備をするのがポイントです。おうち夏イベントのよいところは、楽しんだあと、すぐにお風呂に入ったり、横になったりして休めること。疲れてぐずる子どもたちを連れ歩く必要はありませんし、車の渋滞もありません。片付けも含めて、みんなで夏イベントを楽しんでみてくださいね。

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