まったく収束の気配が見えない国内のコロナ感染者拡大。夏のボーナスが減った家計もあることでしょう。しかし、コロナ禍の影響が本格的に現れるのはこれからだと見られています。今後来るかもしれない収入減を乗り切るために、削れる固定費は徹底的に削減しましょう。

深刻な景気の落ち込み、本格的な収入減に備えるには

内閣府が公表した2020年4~6月期の国内総生産(GDP)は年▲27・8%と戦後最悪の落ち込みと言われています。

日経新聞が行った調査(6月25日時点、上場企業中心)では、2020年夏のボーナスの平均支給額は前年比▲5.37%の80万7,835円でした。2年連続マイナスですが、2019年の▲0.77%と比べても大きく下がっています。規模に関係なく試算したみずほ総研「2020年夏季ボーナス予測」(5月25日発表)によると、民間企業の1人あたりのボーナス支給額は34万6,480円で前年比▲9.2%でした。2020年冬はさらに落ち込むと予測されています。

厚生労働省は、コロナ禍で解雇や雇い止め(見込み含む)にあった人が、7月1日時点で3万人を超えたと発表。5月に失業手当を受け取り始めた人数も約14.4万人と、前年同月比で13%増えました。

今のところ影響がない家計や、ぎりぎり給付金で持ちこたえている家計もあることでしょう。前回のコラムでは流動費の見直しを取り上げましたが、より効果があるのが固定費の見直しです。まだ余力があるうちに、収入減の波に備えてより効果の大きい固定費の見直しを行っておきましょう。

削れる固定費は徹底的に削る

固定費の見直しポイントを挙げます。できるものはすべて実行し、固定費を徹底的に削減しましょう。

・住居費

家計のバランスをとるためには、住居費が手取り収入の25%以内が理想です。これを超える場合は、賃貸なら余力があるうちに住み替えをして毎月のコストを落としたいもの。ただし、引っ越し代や礼金などのコストが吸収できるかどうかが重要です。大きく家賃が下がる、実家に住んで家賃がかからないなどでないと効果がでない可能性もあるので注意。更新時に家賃交渉をして少しでも下げてもらうのも手です。

持ち家なら、より金利の低い住宅ローンへの借り換えを検討してみましょう。借り換えコスト(登記費用や繰り上げ返済の手数料、新規の住宅ローンの事務手数料など)がかかるので、シミュレーションコーナーなどでしっかり試算をして効果を確認して実行しましょう。

・車関係費

車が通勤や生活上の必需品でない場合は、手放すことも考えましょう。コロナ禍でマイカーの必要性が高まっているともいわれますが、家計のバランスが取れない状態では維持費が負担です。利用頻度が高くないなら、レンタカーやカーシェアリングを利用するのも一法です。車が必需品の人は、更新の際に自動車保険の見直しを。複数社の見積もりを取って、最も有利な商品を選びましょう。

・保険

まずは、入っている保険をリスト化してみましょう。その上で、本当に必要な保障かどうか見直しを。特に、昔入ったままの保険は、家族の状況に合っているか点検が必要です。高額な死亡保障が必要な時期は、リスク細分型の収入保障保険を活用すると割安にカバーできます。

・通信費

キャッシュレス時代にスマホは必需品になっていますが、費用負担が大きいのも正直なところ。総務省も料金引き下げを後押ししていますが、上手に引き下げを検討していきましょう。通信費の節約方法としては、通話は無料のLINE電話等を使う、料金プランを見直す、格安スマホや格安SIMへ変更する、有料アプリを見直す、思い切って固定電話を外す、インターネット回線も有利なものがないか比較検討する……などからできるものを行いましょう。私自身は、コロナ後にケーブルテレビを解約し6,000円近く節約しました。

新聞/図書費

新聞の場合、夕刊をやめる、あるいはネットで一定本数まで見られる契約にする、といった方法があります。中には、無料のネットニュースで情報が取れるからと新聞そのものをやめてしまう人も。雑誌もサブスクを利用して買わずに閲覧するという方法もあります。

・積み上がったサブスク

音楽や映像系(テレビ番組・映画)、洋服、メーカー車など、幅広い分野で広がるサブスク(定額制)。逆に、サブスクがかさんで固定費としてのしかかるケースもあります。ついつい利用が増えがちな映像系のサブスクも含め、利用頻度が低いものや、不要なものは解約しましょう。

固定費は支払い方法でオトク&見える化を

必要な固定費に関しては、可能なものはクレジットカード払いやQRコード、電子マネーなどで支払い、ポイントをゲットしましょう。これも実質コストを下げる節約法といえます。家賃(対応している場合)や駐車場代、自動車保険や火災保険、生命保険、新聞代、通信費関係など、口座振替で支払っていた分がある場合は切り替えるだけで少しおトクに。

固定費の支払いはできるだけ特定の支払い方法に集約するようにしましょう。それによって固定費の「見える化」が進み、毎月の支払い内容の確認もしやすくなります。複数のツールを使う場合も、できるだけ2つくらいまでにして、引き落し日の管理などもしっかり行いましょう。内容のチェックを行うことも忘れずに!

ただし、「後払い」が増えると家計管理に支障が出そうで自信がないという人は、デビットカード(逐次口座から引き落としになるカード)を利用するか、支払い方法は口座振替のまま変更しない方がいい場合もあります。

自身の家計管理の傾向を見極めることも大事です。

※本記事の掲載内容は執筆時点の情報に基づき作成されています。公開後に制度・内容が変更される場合がありますので、それぞれのホームページなどで最新情報の確認をお願いします。
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