離れていても楽しめる! 「オンライン帰省」の盛り上げアイデア

新型コロナウイルス感染症の感染拡大によって、今年は夏休みの帰省を躊躇している人も多いのではないでしょうか。そこで、注目されているのが「オンライン帰省」。とはいえ、ビデオ通話のツールだけでは、会話が続かずに気まずい雰囲気になってしまいがち。そこで本記事では、オンライン帰省を楽しむためのちょっとした工夫やアイデアをお届けします。

夏休みにおじいちゃんおばあちゃんに会えずにしょんぼりしている子どもたちが、本気で楽しめる方法を紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

小さな子どもでも参加可能! 遠隔カルタで大盛り上がり

子どもの年齢を問わず、低コストで楽しめるのが「遠隔カルタ大会」です。用意するのは2セットの同じカルタ。それぞれが、カルタを用意して、読み手と取り手に分かれます。祖父母が読んで、子どもたちが取ってもいいですし、その逆でもOK。

字を覚えたての子どもたちが読むと、なかなか取りにくくて大人でも苦戦します。カルタは子どもの年齢に応じてさまざま難易度のものが販売されていますので、子どもの年齢に合わせたものを購入しましょう。

祖父母向けに百人一首を用意して、子どもたちが読むのも一興です。ある程度字が読めるようになった子どもが、古典に興味を持つ入り口になるかもしれません。

大人も子どもも本気! 地図パズルタイムアタック

小学生の子どもがいる場合は、「日本地図パズル」や「世界地図パズル」でのタイムアタックも大盛り上がりです。それぞれを二組購入して、よーいどんでスタートして、早く揃えたほうが勝ちというルールで行います。

バラバラの都道府県や世界地図パズルは大人でもかなり苦戦します。関東圏に住んでいる人は、関西地方で混乱しますし、西日本に住んでいる人は、関東地方で手が止まりがち。それぞれが、苦労している様子を見るのもまたおもしろいものです。

特に、世界地図パズルは大人よりも子どものほうが早く覚えることが多く、祖父母が惜敗してしまうことも。どちらも、大人と子どもが一緒に楽しみながら、日本地図や世界地図を覚えることができますので、知育にも有効です。

遠隔だから盛り上がる! レトロなリズムゲームやジェスチャーゲーム

リズムゲームやジェスチャーゲームなら道具いらず

手元に遊び道具がなくても、楽しめるのがリズムゲームやジェスチャーゲームです。例えば、親世代が若かりし頃に流行したマジカルバナナや牛タンゲームは、今でも色あせないおもしろさ。子どもの年齢が低い場合は、シンプルなしりとりでも盛り上がります。

その場合は、大人だけ「国名縛り」というふうに、縛りをつけておくと大人も全力で取り組めます。大人が必死で考える様子を見てみて、子どもは大喜びです。

また、「ジェスチャーゲーム」もおすすめです。ジェスチャーゲームは、お題の紙を引いて、ジェスチャーで表現して、見ている人たちが回答する、というもの。

お題をアニメの主人公などのキャラクターに設定しておくと、難易度が上がって大人も子どもも大盛り上がりです。回線状態が悪くて、リズムゲームにずれが生じてしまうという場合は、ジェスチャーゲームに挑戦してみましょう。

カルタやジェスチャーゲームが難しい、小さなお子さんがいる場合は、「ものしりとり」が盛り上がります。「ものしりとり」とはその名の通り、モノでしりとりをするゲーム。例えば祖父母が「時計」を持ってきたら、子世帯が「い」から始まるものを持ってくるというように進めます。このゲームであれば、まだ字が読めない子どもでも、親が「色鉛筆を探してきて! 」と指示を出せば、宝探しゲームのように楽しめるのです。

祖父母による夏休み宿題教室の開催

夏休みといえば、子どもだけでなく親も憂鬱なのが宿題です。「まさか大人になってから子どもの宿題の心配をしなければならないとは…」と愕然としている親世代も多いかもしれません。そんな悩みの種の宿題の見守りを、「オンライン祖父母塾」にお願いしてみてはいかがでしょうか。

子どもが宿題をしている時間は、祖父母とビデオ通話を繋ぎっぱなしにして、見守ってもらいます。宿題の写しを祖父母宅に送って、祖父母も子どもも同時に宿題に取り組んでもらえれば、さらに効果は抜群。同じ問題を解いているので、祖父母が子どもの質問に的確に回答できます。

計算ドリルや漢字ノート以上の難問といえば、絵日記や毎日の行動記録です。後からまとめてやるのはとても大変。でも、毎日、祖父母塾を開校していれば、絵日記や行動記録が習慣化されるため、夏休み最終日に親子で涙目になって天気を調べる必要もありませんね。

同じものを食べて全員で笑顔に

同じものを食べて「食卓を囲んでいる感」を演出

帰省といえば、「ごちそう」という人も多いのではないでしょうか。です。家族や親戚が集まって食べる豪華な食事は、帰省の楽しみの一つです。オンライン帰省でも、リアル帰省と同じように楽しむコツは「同じモノを食べること」です。

全国展開しているお店のデリバリーを利用し、ピザやお寿司を注文するだけで、同じ食卓感を味わえます。

時間と手間はかかるものの、ビデオ通話ツールを繋ぎっぱなしにして同時に料理をすると、さらに帰省感がアップします。「おばあちゃんお手製のちらし寿司」や「ジューシーな唐揚げ」など、祖父母に作り方を教わりながら、子どもたちと一緒に料理をすればイベント感がアップしますね。

完成したら同じ料理を囲みながらオンライン夕食のスタートです。失敗しても、またそれが楽しい話のネタになります。

食事中はタブレットやパソコンで祖父母の顔が大きく写るようにしておくと、臨場感がさらにアップします。

オンライン帰省のおすすめツール

オンライン帰省には、どのようなツールを用意したらよいのでしょうか。同時に接続するのが2世帯もしくは3世帯程度であれば、LINEのビデオ通話やiPhoneのFaceTimeがおすすめです。祖父母世代は、オンラインツールを上手に活用できないケースが多いですが、LINEやFaceTimeであればワンタッチでビデオ通話を始められます。普段からLINEやiPhoneを利用しているのであれば、アカウント作成やサインインが必要ありませんので、開始のハードルが非常に低いです。

またこれらのツールは「無料で利用できるのは40分まで」といった縛りがありませんので、ストレスを感じることなく、「繋ぎっぱなし」にできます。

ただし、いずれのツールも繋ぎっぱなしにする場合は通信容量が大きくなりますので、Wi-Fi環境で利用するようにしましょう。モバイルデータ通信を利用すると、1ヶ月に利用可能なデータ量を消費してしまい、通信速度が低下してしまったり、高額の通信料が請求されてしまったりといった弊害が起きる可能性があります。オンライン帰省の際は、祖父母宅の回線やツールの状況にも気を配っておきましょう。

まとめ

さまざまな事情によりリアル帰省ができなくても、オンライン帰省なら大丈夫。オンラインだと少し物足りないですし、「非日常感」がないかもしれませんが、工夫次第で全員が楽しい時間を過ごすことができます。子どもも大人もオンライン帰省を楽しめるように、いろいろな工夫を取り入れてみてくださいね。

※本記事の掲載内容は執筆時点の情報に基づき作成されています。公開後に制度・内容が変更される場合がありますので、それぞれのホームページなどで最新情報の確認をお願いします。
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