勝負は年長の11月まで! 失敗しない子どもの学習机と椅子の選び方

子どもの小学校入学時にはさまざまなアイテムを買いそろえなければなりません。ランドセルや学用品、サブバッグ。なかでも頭を悩ませるのが学習机の選び方です。「子どもに選ばせていいものなのか、ある程度は親がチェックすべきなのか」と悩む人は多いのではないでしょうか。

そもそも「一体何を基準に選べばいいの?」と途方に暮れる人も多いはず。そこで今回は、子どもの学習机と椅子の選び方を解説します。

学習机や椅子の選び方のコツ

学習机と椅子を選ぶ上でポイントとなるのが、「機能的に使いやすいものを子どもが選ぶよう促すこと」と「11月までに選ぶこと」です。

ポイント1:親が機能面に優れた机をピックアップして、子どもが選ぶ
学習机は数万〜10万円もする安くない買い物。親としては、「絶対に失敗したくない」と考えて、どうしても機能面重視で選んでしまいがちです。他方、子どもは、自分が感覚的に気に入った机を選びたがるもの。

親が機能面を重視して独断で選んだ机を買うと、「これがほしい!」という希望があった子どもは自分の望みが叶えられず、がっかりしてしまいます。かといって子どもが感覚だけで選んだ机では、機能面が十分ではないリスクがあります。

筆者には小学生の子どもが1人いますが、個人的な経験からおすすめしたいのが、親と子どもの希望を両立させるために重要なのは、親が機能面で優れた机を選んだ上で、その中から子どもに好きなものを選んでもらうようにすること。そのために必要なことをこれから解説しますので、ぜひ参考にしてくださいね。

ポイント2:学習机選びは11月までに
学習机は大型家具店に行けば1年中売られているので、いつでも購入可能と思いがちですが、実はシーズンがあります。9月頃から新作が店頭に並び始め、入学準備シーズンである12月から2月頃に注文がピークとなるのです。注文が殺到して品切れになる可能性もありますので、11月までに選んでおきましょう。

学習机や椅子の選び方のコツ

学習机を選ぶときは以下の点に注意して、「学習のしやすいもの」をピックアップするのがおすすめです。

1. 机の作業スペースは十分か
勉強の際は、教科書とドリル、教科書とノートなど複数の冊子を広げる作業が多いため、十分な作業スペースを確保できるものが必要です。

2. 机と椅子の高さを変えられるか
勉強をするための最適な机と椅子の高さが確保できるように、机・椅子ともに高さを変えられるものを選びましょう。高さがしっくりこないと、姿勢が悪くなってしまったり、肩こりや頭痛の原因になってしまったりといった弊害が生じるおそれがあります。

3. 利き手にあっているか
右利き、左利きの両方に対応できるようにキャビネット部が移動できるものがおすすめです。

4. 設置場所に最適なサイズかどうか
最近では、リビングに学習机を設置する家庭も増加しています。リビングに学習机を設置する場合は、コンパクトで場所をとらず、シンプルでリビングのインテリアの邪魔をしないようなデザインの学習机を選択しましょう。

5. キャスター付き椅子は本人や兄弟姉妹の性格によって導入を
学習机と合わせる椅子は、回転するキャスター付きタイプとそうでないものがあります。回転するキャスター付きタイプは、立ったり座ったりするのがラクで、非常に効率的。

ところが、子どもの場合は性格によってはキャスターが付いているタイプでは気が散って勉強に集中できないおそれがあります。また、下に小さな兄弟姉妹がいる場合は、回ったり乗って滑ったりといった危険な遊びをしたがり、ケガの原因になることも。キャスター付きを選ぶ場合は、本人の性格や兄弟姉妹の様子を考慮しておくことをおすすめします。

6. 素材
学習机の質感を重視するなら無垢材がおすすめです。ところが、無垢材は表面のコーティング剤の種類にもよりますが、汚れやすいというデメリットが。また、非常に重く、価格も高額となります。

突板の学習机は汚れにくくお手入れが簡単で、値段も手頃です。また、軽いため模様替えも容易に行うことができます。

質感を重視するなら無垢、使いやすさや価格を重視するなら突板を選択しましょう。

7. デザイン
学習机には大きく分けて以下の4種類のタイプがあります。

・飽きのこないシンプルな平机型タイプ
・機能・収納が充実のベーシック型タイプ
・セッティングやレイアウトがしやすい組みかえ型タイプ
・長く使える昇降式タイプ

長い目で見れば、平机型タイプや、昇降式タイプを購入したいところですが、子どもはたくさんの引き出しや棚が付属している学習机が魅力的に見えるらしく、どうしてもベーシック型タイプや組みかえ型タイプを選びがちです。親としては、シンプルなものを選んでほしいと考えるかもしれませんが、それが必ずしも子どもにとって最適な学習机とは限りません。親子で納得できるものを選ぶようにしましょう。

組みかえ型タイプであれば、不要になったキャビネットなどを取り外すことができるので、子どもの希望のスタイルを叶えつつ、将来は平机としても利用可能です。

おすすめはこれ! 学習机や椅子の人気商品6選

数ある学習机・椅子の中でも人気の6商品をピックアップして紹介します。「数が多すぎて選べない」という人はぜひ参考にしてくださいね。

学習机(BDD-072 NS)/コイズミ

商品名:BDD-072 NS サイズ:W1,050×D600×H730mm 価格:46,100円(税抜き) 画像提供:コイズミファニテック株式会社

「小学1年生から高校卒業まで使い続けたい」「リビングに置いても違和感がないデザインの机がほしい」…。そんな願いを叶えてくれるのがコイズミ学習机「BEENO」シリーズです。天然木は、子どもから大人まで愛着を持てる贅沢な質感。

商品名(左):BDW-064 NS サイズ:W413×D495×H585~730mm 天板高 585~730mm 価格:3万6,200円(税抜き) 商品名(右):BDB-079 NS サイズ:W600(600・829・1,058)×D299×H1,419mm 価格:5万1,400円(税抜き) 画像提供:コイズミファニテック株式会社

リフティングワゴンやシェルフを追加できるため、子どもの学習関連教材はすべて収納可能です。組み合わせによっては、子どもがワクワクする秘密基地のような学習机を演出することもできます。

ビーノチェア(BDC-37 NS IV)/コイズミ

商品名:BDC-37 NS IV サイズ:W434×D495〜576×H765mm 価格:2万7,700円(税抜き) 画像提供:コイズミファニテック株式会社

成長に合わせて高さを変えられる椅子を探している人におすすめなのが、同じくコイズミ社の「4 STEP Chair」です。高さだけでなく座面の奥行きを4段階調節することができます。また、椅子の下にはランドセルを収納できるスノコトレー付き。

ランドセルは子どもにとっては非常に重く、棚の上に置くのが大変。床に転がしっぱなしにしてしまうことが多いのですが、椅子の下のトレーであれば無理なく収納できます。またこの椅子はキャスターが付いているものの、座面は回転せず、座ると固定されるタイプです。椅子が動くことで気が散ることもありませんし、小さなお子さんがいても安心ですね。

デスク(ST3088ME)/カリモク家具

商品名:ST3088ME サイズ:W1,000×D600×H723mm 価格:7万3,000円(税抜き) 画像提供:カリモク家具株式会社

「一生使えるおしゃれで愛着が持てる机を子どもにプレゼントしたい」「リビングでインテリアになるおしゃれな机を探している」…。 そんな人には、カリモク家具の学習机はいかがでしょうか。

中でもおすすめなのが、2007年発売以来、ダントツの人気ナンバーワンを誇る「ボナシェルタ」。非常にシンプルな作りで、大人でもほしくなるようなデザイン。リビングに置けば、インテリアの一部になるほどの完成度です。

デスクチェア(XT0611IE)/カリモク家具

商品名:XT0611IE サイズ:W455×D490〜495×H780mm 価格:3万7,000円(税抜き) 画像提供:カリモク家具株式会社

シンプルで愛着を持てる椅子を探している人にぴったりなのが、カリモク家具のデスクチェア。デザイン性に優れており、いかにも子どものデスクチェアという印象を受けません。デザイン面だけでなく、機能面も優秀で、座面の高さを3段階で変更可能。しっかりとした座面なので、座り心地も抜群です。

ネットで買うときはここに注意!

学習机はリアル店舗だけでなく、インターネットでも購入可能。インターネットで購入する際は以下の3点に注意しましょう。

素材や強度をチェック
インターネット上でどうしても分からないのは素材の質感や強度です。写真では質感が良くおしゃれに見えたものでも、実際に届くと安っぽくてがっかりしてしまうこともあります。また、ネットショップで購入する場合、座ることができないため、頑丈さもなかなか分かりにくいもの。その場合は耐荷重が数値化されていますので、必ずチェックしておきましょう。

アフターサービスを考えるなら、正規販売店での購入がおすすめ
学習机は長期間使うものですので、破損や故障などでメンテナンスが必要になることも。また、設置の際の組み立てが必要な商品がほとんどです。これらの事情を考慮すると、正規販売店での購入がベスト。商品について熟知しているお店で購入すれば、アフターサービスや組み立てなどが安心です。

組み立てや設置の難易度もチェック
販売店に組み立てサービスを依頼しない場合は、「自分たちで組み立てられるか」、「設置場所まで運べるか」という点にも注意しておきましょう。子ども部屋が2階にある場合は、2階まで持ち上げなければなりません。また、棚やキャビネットが多く組み立てが複雑な学習机もあります。

まとめ

学習机選びは、子どもだけでなく親にとっても一大イベント。機能や価格、子どもの希望をポイントに最適な学習机を選びましょう。

素材や機能、価格ばかりに着目して子どもが置いてけぼりになってしまっては本末転倒です。かといって子どもに選択を全面的に任せるのもリスクがあります。学習机・椅子選びの際は、今回紹介したポイントを押さえつつ、まずは機能面を重視して親がピックアップするのがおすすめ。その中から、子どもに選んでもらうようにするとよいでしょう。親子ともに後悔のないよう学習机・椅子を選んでくださいね。

※本記事の掲載内容は執筆時点の情報に基づき作成されています。公開後に制度・内容が変更される場合がありますので、それぞれのホームページなどで最新情報の確認をお願いします。
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