新型コロナウイルス感染症の拡大によって在宅勤務が増加、住まいに対する考え方が大きく変わりつつあります。会社に出勤しなければならない頻度が減ったため、通勤時間が多少長くなっても、自宅に仕事スペースを確保できる、広めの住まいを求める人が増えています。マンションだと、専有面積60平米台、70平米台ではなくひと回り広めの80平米台を希望する人が増えているというのです。

書斎がある人は4人に1人程度に過ぎない

新型コロナウイルス感染症の拡大によってテレワークが広がり、多くの人が在宅での勤務を経験しました。緊急事態宣言解除後、オフィスへの出勤が増えたものの、在宅勤務を継続する企業も少なくありません。今後、新型コロナウイルス感染症が収束したとしても、在宅勤務が多様な働き方の一形態として定着していくのは間違いないでしょう。

しかし、在宅での勤務、いいことばかりではありません。ミサワホーム総合研究所が、一戸建てやマンションに住む人たちに調査したところ、在宅勤務を行った場所として一番多かったのは、図表1にあるように「リビング」の55.3%で、「書斎」の23.2%を大きく上回っています。

家の中にワークスペースがないため、中には「ガレージ」(1.1%)、「車」(1.0%)どころか、「浴室」(1.0%、「トイレ」(0.8%)という人もいます。

資料:ミサワホーム総合研究所「新型コロナウイルス影響下における住まいの意識調査レポート」)

できれば4畳半、せめて2畳の個室が欲しい

そのため、落ち着いて仕事ができる場所がほしいという思いは切実です。

先のミサワホーム 総合研究所の調査から、今後住まいに取り入れたい要素を聞いたところ、図表2にあるように、「4畳半程度の個室」を希望する人が合計62.4%と最も多くなりました。次いで、「リビングやダイニング横などにカウンター設置」が52.5%で続いています。4畳半は無理でも、せめて「2畳程度の最小限の個室」を希望する人も50.4%に達しています。

理想は4畳半程度の個室が欲しいということですが、4畳半といえば、1畳を1.62平米とすれば7.29平米です。専有面積70平米のマンションで7平米強を仕事部屋に充てると、LDKや寝室に皺寄せがきて、かなり狭く感じてしまいます。できれば、80平米台の広さがほしいところです。

(資料:ミサワホーム総合研究所「新型コロナウイルス影響下における住まいの意識調査レポート」)

通勤時間を多少覚悟すれば専有面積80平米台が手に入る

80平米台のマンションといえば、かなり贅沢な広さであり、高くてとても手が出ないという印象がありますが、ある程度の通勤時間を覚悟すれば首都圏でも3,000万円台で分譲されている物件があります。

幸いといっては語弊がありますが、在宅勤務が定着して、都心にある会社に出勤する頻度を週に1回、月に数回程度に抑えることができるのであれば、多少通勤時間が長くなってもOKでしょう。

たとえば、図表3、4をご覧ください。これは、京王線・京王相模原線、JR総武本線の主要駅の中古マンションの3.3平米単価の変化を示しています。都心まで近くて人気の高い明大前では、坪単価231万円ですが、京王多摩センター、橋本まで行けば100平米万円前後にダウンします。3.3平米単価が100万円なら、80平米のマンションが2,400万円台です。

JR総武本線も同様に、錦糸町は3.3平米単価262万円ですが、千葉まで行けば100万円に下がります。

これは中古マンションの相場であり、新築はもう少し高くなりますが、それでも探してみれば、3,000万円台で専有面積80平米台の新築マンションがないわけではありません。

(資料:東京カンテイホームページ)
(資料:東京カンテイホームページ)

東京都アドレスの専有面積88平米台が3,700万円台※

たとえば、先の京王相模原線の橋本駅で探すと、小田急不動産の「リーフィアレジデンス橋本」の専有面積88.49平米の住居が、3,798万円で売りに出されています。

新宿駅からは準特急の直通で乗車時間は41分です。徒歩時間は19分ですが、バスを利用すれば、乗車時間と徒歩を合わせて6分となります。この橋本駅は、京王相模原線のほかJR横浜線・相模線も乗り入れているターミナル駅です。東京の都心だけではなく、横浜や湘南方面ともダイレクトにつながっているので、ビジネス、ショッピング、レジャーなど様々なニーズに対応できます。しかも、住所は東京都町田市です。

橋本駅前には大規模商業施設が集積していますが、実は、この「リーフィアレジデンス橋本」の近くにも大型のショッピングセンターがあって、スーパー、ドラッグストア、ファーストフード、ファッション専門店などが入っています。日常の買い物はこちらで十分でしょう。

それでいて、周辺には大小の公園や緑道などがあって、自然環境に恵まれています。在宅勤務にはうってつけのロケーションのマンションといっていいのではないでしょうか。

 

 

最寄り駅から徒歩5分の駅近マンションも

首都圏で80平米台、3,000万円台の新築マンションはそうそうあるわけではありませんが、探してみれば、見つからないわけではありません。首都圏の一都三県の中でも、平均価格が最も安い千葉県方面が一番探しやすいかもしれません。

たとえば、図表5にある船橋市高根台の新築マンションは、新京成線「高根公団」駅から徒歩5分の場所にあります。駅名からも分かるように、かつての公団住宅を建て替えた大規模物件で、総戸数209戸の大規模マンションです。近くに商業施設が揃っていますし、地元のスーパーや商店などの商品価格が都心に比べて格安なのも魅力です。

新京成線で「新津田沼」駅までは6駅で乗車時間は10分ですから、JR総武線に乗り換えれば、都心の各方面へも合計1時間内外で到達できます。反対方向の千葉市から房総方面へのレジャーのアクセスにも恵まれています。

リノベーションマンションなら90平米近くも

新築並みにリノベーションされたマンションでもいいというのであれば、図表5にある千葉県市川市の専有面積87.35平米のマンションが、3,998万円で販売されています。京成本線の京成八幡駅から徒歩13分、JR総武線・都営新宿線の本八幡駅は徒歩14分です。

徒歩時間は若干長くなるものの、JR総武線なら本八幡駅から秋葉原駅までの乗車時間は23分で、新宿駅も35分です。通勤に便利なだけではなく、房総方面のリゾートエリアも近いので、レジャーにも便利です。

本八幡駅の駅前には大手スーパーのショッピングセンターがあり、生活利便施設が揃っています。

人気の湘南エリアでも探すことができる

人気の高い湘南エリアにも、実は3,000万円台、80平米超の新築マンションがあります。図表5の茅ヶ崎市のマンションは、JR相模線の北茅ヶ崎駅から徒歩8分、JR東海道本線の茅ヶ崎駅が徒歩16分です。

2020年5月に完成しており、即入居が可能で、先着順販売の住戸の中には、85平米台の4LDKで、3,800万円台の住まいがあります。

このように、都心から多少遠くなるのを我慢する、最寄り駅から徒歩時間がかかっても、生活利便施設などが近くある、新築ではないものの、リノベーションされて新築並みの外観デザインや居住性能などが確保されている――といった物件の中には、ワークスペースを確保できる広いマンションがあります。在宅勤務への移行をキッカケに、住まい選びの視点を変えてみれば、意外な発見があるはずです。

※本記事で紹介している情報は7月20日現在の販売状況であり、最新の状況につきましてがマンションギャラリーまでお問い合わせください。

※本記事の掲載内容は執筆時点の情報に基づき作成されています。公開後に制度・内容が変更される場合がありますので、それぞれのホームページなどで最新情報の確認をお願いします。
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