火災保険の保険金が下りた人は何%? 複数の体験談で「補償内容」の大切さを実感

東日本大震災や令和元年の台風19号など、ここ10年で大きな被害をもたらす自然災害が数多く発生しました。そうした被害に遭い、火災保険の保険金を請求したことがある人はどの程度いるのでしょうか。また、どのような補償内容の保険に加入しているのでしょうか。

火災保険の請求をしたことがある人は7.9%

出典:保険の窓口インズウェブ「火災保険の請求経験に関するアンケート」

「保険の窓口インズウェブ」がサービス利用者を対象に、火災保険の請求経験に関するアンケートを実施。火災保険の保険金を請求した経験があるか聞くと、請求したことがある人は7.9%という結果となりました。

保険金の請求理由として「風災・雹災・雪災」が最多

実際に請求した人に、どのような補償内容で保険金を請求したのか問うと、 ここ数年大きな被害をもたらしている台風や、風災・雹災・雪災での請求を挙げる人が目立ちました。また、東日本大震災や大阪北部地震など大きな地震が相次いで起こっているために地震保険の請求も4割近くとなっています。「その他」と答えた人の回答としては、水災や破損・汚損などといった回答が見られました。

出典:保険の窓口インズウェブ「火災保険の請求経験に関するアンケート」

自然災害による被災を保険金で乗り切れるよう、補償内容の把握を

アンケート内で火災保険の請求を経験した人から寄せられた、体験談を紹介します。

災害が起きてから補償内容を把握した体験談
・マンションの上階の住人が洗濯中に、排水ホースが外れたことに気が付かずに漏水。たまたま火災保険の内容をみていて「漏水」も保険の対象だと知りました。日頃から各保険の補償内容は把握しておくべきだと思いました。
・保険の内容がわからず、支払いの対象か問い合わせをしたところ、台風に伴う屋根の修理も含まれており、迅速に支払いいただきおどろいています。

保険金が下りて助かった体験談
・一昨年の台風21号で、カーポートの屋根が飛ばされたのと、風で飛来したもので軒下に穴が開いたのとスレート瓦が1枚割れました。火災保険で全部修理できたので助かりました。
・台風21号の時、海外旅行から、帰ってきた時、屋根に設置していた太陽光パネルが損傷しました。火災保険に入っていた事を思い出し、写真を保険会社に送ると迅速に手続きして頂けました。

幅広い補償内容に救われた体験談
・カーポートが雪で壊れた際に使用しました。私の加入していた火災保険(A社)は全額支払われたのですが、近所で同様に壊れた方(B社)は一切支払いなしという場合もありました。また、子供がテレビを壊した際に、家財を使用しました(C社)が、こちらも一部免責金額あったものの全額支払われました。火災保険は、一概に安いからOKではなく、補償内容を重視することが必要と実感しました。

まとめ

火災保険は2019年10月に値上げされましたが、自然災害の増加にともない、2021年1月に再度火災保険料が引き上げられる見込みです。自然災害による被害を受けた際に役立つ火災保険ですが、保険料の引き上げは懐が痛むところ。「必要になる可能性が低い補償を外して保険料を下げる」「値上げ前に長期契約を結ぶ」「保険会社を見直す」と言った工夫で保険料を抑え、この局面を乗り切りたいですね。

【調査概要】
「火災保険の請求経験に関するアンケート」
調査対象:「保険の窓口インズウェブ」の自動車保険一括見積もりサービスを利用した人1,677名
調査方法:Webアンケート
実施期間:2020年1月1日~3月31日
実施機関:保険の窓口インズウェブ

ニュース提供元:PRTIMES
情報提供元:保険の窓口インズウェブ

※本記事の掲載内容は執筆時点の情報に基づき作成されています。公開後に制度・内容が変更される場合がありますので、それぞれのホームページなどで最新情報の確認をお願いします。
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