テレワーク経験者がしみじみと感じた「ポジティブ」な面と「ネガティブ」な面

新型コロナウイルスによる緊急事態宣言以降、テレワークの勤務体制が急速に浸透しました。新しい働き方に戸惑った人も、メリットを見出した人もいるでしょう。新習慣となったテレワークの、ポジティブな一面とネガティブな一面を探りました。

テレワークにより半数以上の人が、夫婦や家族で過ごせる喜びを実感

大和ハウス工業株式会社が「家事」に関する意識調査の一環で、テレワーク経験者600人に調査を実施。テレワークに関するポジティブな出来事を問うと「夫婦・家族と過ごす時間が増えた」が54%で最も多く、次いで「夫婦・家族の会話時間が増えた」が39.7%でした。男女別に見ると、女性の方がテレワークをポジティブに捉えている人が多く、女性の61.7%が「家族で過ごす時間が増えた」と答えています。

出典:大和ハウス工業株式会社「20代〜40代の配偶者がいる男女1,200人に聞く『コロナの前と後、生活に関する実態調査』」

在宅勤務で子どもへのストレスを気にする母、妻へのストレスを心配する夫

自宅でのテレワークに対するストレスについて聞くと、63.9%が「ストレスを感じる」と答え、配偶者がテレワークすることに対しても57.9%がストレスを感じています。また、自身のテレワークに対して、配偶者がストレスを感じると答えたのは57.8%、子どもがストレスを感じるは48.8%となり、自宅でのテレワークは、自身はもとより家族にもストレスとなることが分かりました。

男女差を見ると、自身のテレワークによって子どもにストレスをかけていると感じている割合が、男性は45.3%なのに対し、女性は58.2%と高く「子どもにストレスをかけているかも」と気に病む母心が感じられます。一方、配偶者にストレスをかけていると感じている割合は、女性が44.7%なのに対し、男性は64.6%と20ポイントも高く「自分のテレワークが妻にストレスを与えている」と反省する夫が多いようです。

出典:大和ハウス工業株式会社「20代〜40代の配偶者がいる男女1,200人に聞く『コロナの前と後、生活に関する実態調査』」

会議中の家庭内騒音を気にする夫、ひとりの時間を確保できない妻

自宅でのテレワークにストレスを感じると答えた280人にストレスの内容を聞くと、「仕事とプライベートの切り替え」が63.9%でトップとなり、以下「周りの音が気になって集中できない」「家事・育児で仕事に専念できない」がいずれも35.7%、「ひとりの時間をつくることができない」が33.6%と上位に挙がりました。
男女の回答を比較すると、男性は女性に比べ「オンライン会議中の家庭内騒音」(男性29.8%>女性16.3%)が気になり、女性は男性に比べ「ひとりの時間をつくることができない」(男性28.2%<女性44.6%)ことが悩みとなっているようです。

出典:大和ハウス工業株式会社「20代〜40代の配偶者がいる男女1,200人に聞く『コロナの前と後、生活に関する実態調査』」

まとめ

出典:大和ハウス工業株式会社「20代〜40代の配偶者がいる男女1,200人に聞く『コロナの前と後、生活に関する実態調査』」

自宅でのテレワーク体制が広がったことによる良かったことも、ストレスの要因も見えてきました。課題を解決するにはどのような環境をととのえればよいか、この結果を参考に考え、家族で話し合いの場を設けてみてはいかがでしょうか。

【調査概要】
「20代〜40代の配偶者がいる男女1,200人に聞く『コロナの前と後、生活に関する実態調査』」
調査対象:全国の20代〜40代の配偶者がいる男女1,200名
(共働き家庭と片働き家庭各600人ずつ、テレワークあり・なしで各600人ずつ)
調査方法:インターネット調査
実施期間:2020年6月5日~10日
実施機関: 大和ハウス工業株式会社

ニュース提供元:PRTIMES
情報提供元:大和ハウス工業株式会社

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