【決めていない人も】特別定額給付金10万円の使い道、子育て家庭とDINKSで違い

新型コロナウイルス感染症の蔓延に伴う家計への支援などを目的として、特別定額給付金の申請・給付が順次行われています。政府が国民1人につき一律10万円を給付しますが、どのような使い道を予定している人が多いのでしょうか。

特別定額給付金の使い道、第1位は「生活費」

マイボイスコム株式会社が「特別定額給付金に関するアンケート調査」を実施。「特別定額給付金の使い道」に関する自由回答データを元に分析しました。

出典:マイボイスコム株式会社「特別定額給付金に関するアンケート調査」

同社が開発したテキストマイニング・ツールによる分析の結果、出現頻度が高かったワードは以下の通りです。

(1位)生活費(886件/12.5%)
(2位)決めていない(773件/10.9%)
(3位)貯蓄(726件/10.2%)
(4位)家電(576件/8.1%)
(5位)旅行(460件/6.5%)
(6位)税金(344件/4.9%)
(7位)補填(276件/3.9%)
(8位)子供(272件/3.8%)
(9位)収入(259件/3.7%)
(10位)将来(231件/3.3%)

テキスト全体の分析では、まだ「使い道を決めていない」という人が多く見られますが、使い道の内容としては「生活費」を補填する人が最も多く、将来のために「貯蓄」に回す人や、「家電」や「旅行」「税金」といったまとまった支出に使う人が多いようです。
具体的には、「家電」は夏に向け、エアコンの購入・買い替えに使用するという声が多くみられました。「税金」は、固定資産税や自動車税など、給付時期と納付のタイミングが近い税金の支払いに充てるという意見が挙がりました。

「夫婦のみ世帯」の約1割が、特別定額給付金を旅行に使用

次に、世帯構成ごとの特徴を分析しました。「一人暮らし世帯」「夫婦のみ世帯」「夫婦(または片親)と子あり世帯」の世帯ごとに、出現頻度の高いワードを分析。いずれの世帯においても「生活費」が使い道として最も多く挙がりました。なかでも「一人暮らし世帯」が18.2%と他の世帯よりも多くなっています。「旅行」についてはいずれの世帯でも上位に出現していますが、「夫婦のみ世帯」では9.2%を占め、出現量3位と最も上位につけています。

出典:マイボイスコム株式会社「特別定額給付金に関するアンケート調査」

一人暮らしは将来の備え、子どもがいる家庭では教育費に充当か

「一人暮らし世帯」「夫婦のみ世帯」「夫婦(または片親)と子あり世帯」の世帯ごとに、出現頻度の高い上位10個のワードを「マップ表示」の機能で比較し、回答者のコメントで特徴のあるワードを抽出しました。

出典:マイボイスコム株式会社「特別定額給付金に関するアンケート調査」

「一人暮らし世帯」の特徴
「将来」が特徴的なワードとして出現し、「将来コロナが収束するまでは、予想外の出費に備え貯金をしておく」「将来給料が下がる可能性があるから不安で使いにくい」といった意見が挙げられました。

「夫婦のみ世帯」の特徴
「外食」「寄付」が特徴的なワードとして出現し、「自粛中行けなかったお店で外食」「医療機関への寄付・支援」といった意見が挙げられました。

「夫婦と子あり世帯」の特徴
「子ども」「教育費」が特徴的なワードとして出現し、「子どもの教育費へ使う、貯蓄する」といった意見が挙げられました。

「生活費」や「貯蓄」「決めていない」などは、いずれの世帯でも上位に挙がっていますが、「夫婦のみ世帯」の「旅行(レジャー費)」・「外食(食費)」、「夫婦と子あり世帯」の「教育費」のように、世帯によって給付金の利用費目に特徴も見られました。

まとめ

特別定額給付金を給付する目的は「迅速かつ的確な家計への支援」です。今回の調査結果で、10万円の給付金を「生活費」に充てる人が最も多い結果となったのは、当然のことかもしれません。既に手にした人も、これから受け取る人も、10万円の有意義な使い道をかんがえてみてはいかがでしょうか。

【調査概要】
「特別定額給付金に関するアンケート調査」
調査対象:マイボイスコム株式会社のアンケートモニター
調査方法:インターネット調査(ネットリサーチ)
実施期間:2020年6月1日〜6月5日
実施機関:マイボイスコム株式会社

ニュース提供元:PRTIMES
情報提供元:マイボイスコム株式会社

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