マンションの購入を検討中の人であれば、大手デベロッパー7社による「メジャーセブン」という名前を見聞きしたり、誰かに勧められたりしたことがあるのではないでしょうか。新築分譲マンションの大きなシェアを占める「メジャーセブン」に属する7社の特徴をまとめました。

MAJOR7(メジャーセブン)とは

メジャーセブンとは、大手デベロッパー7社が提携し、新築マンションの販売情報などを提供しているポータルサイト(https://www.major7.net/)のこと。住友不動産株式会社、株式会社大京、東急不動産株式会社、東京建物株式会社、野村不動産株式会社、三井不動産レジデンシャル株式会社、三菱地所レジデンス株式会社の7社が共同で運営しています。いずれのデベロッパーもブランド力があり、これら7社だけで全国に供給されている新築分譲マンションの約3分の1を占めるとあって、安心や信頼感を抱くマンション購入者が多いようです。

住友不動産「シティハウス」

不動産経済研究所が発表する「全国マンション市場動向 売主・事業主別発売戸数ランキング」で2014年~2019年まで6年連続で1位を獲得し続ける不動産会社です。都市型の「シティハウス」をはじめ、同社の高グレードマンション「グランドヒルズ」やタワーマンションシリーズの「シティタワー」「シティテラス」「パークスクエア」など多岐にわたるブランドを展開。ブランド名よりも、「住友不動産のマンション」として認知度が高い印象です。

新築マンションは竣工までの完売を目指す“青田売り”が主流ですが、住友不動産は完成後も販売を継続する“完成売り”で知られています。近年では契約率低下の中で、追随する不動産会社が増えています。

大京「ライオンズマンション」

エントランスのライオン像が目印の「ライオンズマンション」でお馴染みの不動産会社。不動産経済研究所のデータによると、全国累計供給戸数が最も多く、約34万戸を数えます。ブラウン系のレンガタイル張りの外壁で知られ、初めてオートロックを採用するなど、マンション業界をリード、1978年に全国トップシェアとなり、以来2006年までトップを守り続けました。「サーパス」ブランドのマンションを展開する穴吹工務店を子会社化し、シェアを拡大。2019年にはオリックス株式会社の完全子会社となり、今後の動向が注目されています。

東急不動産「ブランズ」

7社の中では唯一の鉄道系である、東急グループの不動産会社です。首都圏では東急線沿線で多くの販売実績があり、駅近の希少な立地の分譲マンションも少なくありません。
かつては様々なブランドを展開していましたが、近年は「ブランズ」に統一。高層マンションの「ブランズタワー」、大規模マンションの「ブランズシティ」、ハイ・リノベーションマンションの「マジェス」なども展開しています。

東京建物「ブリリア」

設立は明治29年。創業120年を超え、7社の中で最も古い歴史を持つ財閥系の不動産会社です。かつては「ヴェール」シリーズを展開していましたが、2003年にブランドイメージ向上のため、ブランド名を「ブリリア」に統一。高層マンションの「ブリリアタワー」、大規模マンションの「ブリリアシティ」といったブランドも派生しています。

近年では山手線駅前での1,000戸規模の大規模再開発、高度成長時代に建設された郊外型ニュータウンの、国内最大級といわれるマンション建て替えなどでも知られています。

野村不動産「プラウド」

不動産経済研究所が発表する「全国マンション市場動向 売主・事業主別発売戸数ランキング」で、メジャーセブンの中では住友不動産に次ぐ発売戸数を誇る不動産会社です。2002年にブランドを「プラウド」に統一。テレビCMなどで高い認知度を獲得しました。大規模マンションの「プラウドシティ」や高層マンションの「プラウドタワー」のほか、2011年に誕生した郊外型の比較的廉価なシリーズ「オハナ」も展開しています。

用地取得から販売・管理まで“製・販・管一貫体制”が特徴で、入居後も入居者を多面的にサポートする独自サービスを展開、管理に関する顧客満足度調査では、グループの管理会社がトップクラスの高い評価を得ています。

三井不動産レジデンシャル「パークホームズ」

総合不動産デベロッパー最大手、三井不動産グループの不動産会社です。マンションブランドは、スタンダードな「パークホームズ」のほかに、同社の最上位ブランド「パークマンション」、高級路線の「パークコート」、大規模マンションの「パークシティ」、高層マンションの「パークタワー」、小世帯向けの「パークリュクス」など、特徴に合わせた名称で展開しています。

中でも「パークマンション」は誰もが羨望する都心の一等地に立地し、日本が世界に誇れる最高級マンションとして知られ、近年では数年に1棟と極めて希少性の高いマンションとなっています。

三菱地所レジデンス「ザ・パークハウス」

言わずと知れた財閥系の不動産会社です。2011年に、三菱地所と三菱地所リアルエステートサービス、藤和不動産が統合し「三菱地所レジデンス」が誕生。合わせてブランド名が、これまでの「パークハウス」から「ザ・パークハウス」となりました。都心で展開する上位ブランド「ザ・パークハウス グラン」やコンパクトマンションの「ザ・パークハウス アーバンス」、郊外型のファミリー向けマンションを展開する「ザ・パークハウス オイコス」、資産形成コンパクトマンションの「ザ・パークワンズ」などを展開しています。

メジャーセブンと中小デベロッパーとの違い

メジャーセブンの7社はいずれも、東証一部上場企業(もしくは東証一部上場のグループ企業)の大手デベロッパーです。資金力があり、街づくりを含めた大規模なプロジェクトとしてマンション計画を立てることができるため、好立地・好条件のマンションを販売しやすく、大規模で共用施設が充実したマンションを建てるのも得意です。トラブルが発生した際、手厚い補償ができる財力があることもポイントです。

また、知名度も高いため、将来的に売却や買い替え、賃貸に出すことを考えている場合、リセールバリューを視野に入れることが大切です。メジャーセブンのマンションであれば、安心や信頼感に繋がり、買主や入居希望者に対して大きなアピールポイントになるでしょう。ただし、販売価格は総じて高め。値下げ交渉にも応じてもらいづらいという声が多いようです。

一方、中小のデベロッパーは、資金力やブランド力はメジャーセブンにかなわないものの、大手デベロッパーと比べて抑えた価格で同等のマンションを販売するケースが多く、販売状況によっては金額交渉も視野に入れやすいでしょう。

また、特定のエリアに絞ってマンションを探している場合、地場のデベロッパーが力を持っているケースもあります。そのほか、メジャーセブンには属していませんが、商社系、鉄道系やハウスメーカー系のデベロッパーなどは経営基盤が比較的安定しており、独特の地域戦略、商品戦略を展開している会社もあります。たとえば、鉄道系のデベロッパーであれば沿線の開発に強く、好立地のマンションを販売する傾向にありますし、ハウスメーカー系のデベロッパーは、住宅設備に関する経験とノウハウがあります。マンションに何を求めるかによって、買い手にとってベストなデベロッパーは変わってくるでしょう。

まとめ

メジャーセブンの各社が実施した「新築分譲マンション購入に際しての意識調査 2019年」によると、メジャーセブンの新築マンションを購入検討している人にマンション購入の理由を問うと「資産を持ちたい・資産として有利だと思ったから」という回答が最も多く、資産価値を重視していることが分かります。また、理想のマンションタイプは「信頼できる不動産会社が分譲するマンション」「信頼できる建設会社が施工するマンション」「管理会社が信頼できるマンション」の順で多く、安心感を重視していることが分かります。
これらの条件に当てはまる人は、メジャーセブンの新築マンションを検討してみてはいかがでしょうか。

※本記事の掲載内容は執筆時点の情報に基づき作成されています。公開後に制度・内容が変更される場合がありますので、それぞれのホームページなどで最新情報の確認をお願いします。

この記事が気に入ったらシェア

オススメコンテンツ

おすすめ記事