「やはり都心に住みたい」が8割、外出自粛で住まいの価値観どう変化?

新型コロナウイルス感染症の拡大を防止するため、私たちは学校の休校や在宅勤務を余儀なくされ、家の中で長い時間を過ごす経験をしました。現在もなお、自宅中心の生活をしている人も少なくないでしょう。そうした経験を通じ、住まいに対する価値観や求めることが変化した人も多いのではないでしょうか。

都心に住みたい人は8割! 「都心・駅チカ」の需要が高い水準に

出典:株式会社オープンハウス「コロナ禍を受けた住宅意識調査」

株式会社オープンハウスが、新型コロナウイルスの感染拡大にともなうライフスタイルや居住変化の把握を目的とした調査を実施。居住を希望するエリアを訪ねたところ、東京都23区内が52.8%と過半数を超える結果に。埼玉・千葉・神奈川の中心部と答えた26%を加えた約8割の人が、都心で暮らすことを望んでいることが分かりました。新型コロナウイルスの感染拡大による外出自粛により、今までと比べて移動の機会が減っていましたが、都心で暮らしたい人に心境の変化がないか聞くと「前より住みたくなった」が21.4%、「前よりやや住みたくなった」が8.7%と、3割の人が今まで以上に都心に住みたくなったと回答しています。

出典:株式会社オープンハウス「コロナ禍を受けた住宅意識調査」

また、住宅を検討する際に、駅近であることを重視したか問うと「重視する」が26.7%、「やや重視する」が48%と、合わせて約75%の人が駅近を求めている結果となりました。

新型コロナ禍により、通常よりも在宅時間が大幅に増加

続いて、新型コロナウイルスの影響を受ける前後の、平日(就業した日)の平均在宅時間を問うと、新型コロナウイルスの影響を受ける前の平均在宅時間が10時間33分だったのに対し、影響後は14時間51分と、在宅時間が長くなっていました。在宅時間が増えた人だけを対象に比較すると、通常より平均7.1時間も増えたことも分かりました。

出典:株式会社オープンハウス「コロナ禍を受けた住宅意識調査」

新型コロナウイルスの影響を受け、心情的にはどのような変化があったのかも調査したところ、「コロナの収束後も在宅時間を増やそうと思った」という人が68.2%という結果に。在宅時間に価値を見出している人が7割近くいることが分かりました。また「住まいの設備や環境をより良くしようと思った」「家の中で楽しめることは意外に多いと思った」など、新型コロナウイルスをきっかけとして、在宅時間を見つめ直している人が多いことがうかがえました。

出典:株式会社オープンハウス「コロナ禍を受けた住宅意識調査」

在宅時間が長くなることにより、今後自宅内で増えると思われる時間については「友人知人とのコミュニケーション」が最も多く32.2%、次いで「家で仕事を行う」が31.5%、「料理・調理をする」が30%と言う結果に。SNSやリモートを駆使してコミュニケーションをはかりながら、 自宅で仕事や料理を積極的に行う人が増えそうです。

外出自粛で自宅中心の生活を体験し、戸建てに魅力を感じる人が増加

出典:株式会社オープンハウス「コロナ禍を受けた住宅意識調査」


在宅時間が長くなり、今後も家で過ごす時間が増えることが予想されるなかで、どんな間取りや設備が求められるのでしょうか。「自宅で仕事・勉強ができる場所」「物置/収納スペース」「キッチン設備の充実」「屋上・庭・バルコニーなど、フリースペースの拡充」「防音設備」など多様なニーズがあり、レイアウトや導入する設備に自由の効く戸建ての需要が増えていると予測できます。

また、新型コロナウイルスの影響を受け、56.8%の人が「戸建てという居住形態の魅力が高まった」と回答。「集合住宅」と比較すると上がり幅は2倍以上で、「戸建て」に魅力を感じている人が多いことがわかりました。

出典:株式会社オープンハウス「コロナ禍を受けた住宅意識調査」


戸建ての魅力点としては、「自分のライフスタイルに合わせて好きに間取りを調節できる」「隣人や上下階の騒音を気にせずに済む」「自分の生活音を周りに配慮しなくて良い」といった声が多く、アフターコロナにおける戸建ての魅力は、自分らしく暮らせる環境にあることをうかがわせます

まとめ

新型コロナウイルスの感染拡大により、多くの人が、今までにない長い期間を自宅で過ごす経験をしました。新しい生活様式に身を置いた結果、住まいに対するニーズが変化し、「戸建て」の需要が高まったと考えられます。これから住宅購入を予定しているひとは改めて、「戸建てとマンションのどちらが自分に向いているのか」考えてみてはいかがでしょうか。

【調査概要】
「コロナ禍を受けた住宅意識調査」
調査対象:現在、1都3県都心近郊在住、かつ、住居の購入検討意識のある20歳から49歳の男女600名(男性300名 / 女性300名)
調査方法:インターネット調査
実施期間:2020年5月30日〜5月31日
実施機関:株式会社オープンハウス

ニュース提供元:PRTIMES
情報提供元:株式会社オープンハウス

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