緊急事態宣言も解除され、少しずつ日常を取り戻せそうな雰囲気になってきて本当によかったと思います。しかし、油断は禁物です。第2波、第3波がやってくるかもしれません。もしもの場合に備えて、安心できる家計にしておくことが重要です。これまで3回ほど、支出の見直しに関する記事をまとめましたが、今回は収入についてまとめます。

入ってくるお金を増やす方法

現在の家計運営をラクにする、簡単に言えば、不自由なくお金を使えるようにするためには、「入ってくるお金を増やす」か、「出ていくお金を減らす」かのどちらかの方法しかありません。

家計の見直しというと、出ていくお金を減らすことに意識が行きがちです。それは間違ってはいません。とても大切なことです。毎月必ず支払っているお金(固定費)を、1,000円でも引き下げることができれば、10年間で12万円の削減効果が得られます。たった1,000円、されど1,000円です。

だからこそ、見直し効果が大きくなる傾向にある「保険の見直し」や「ローンの見直し」を毎年のように定期的に行っていくべきだと、繰り返し伝えているのです。

もしもの場合に備えて、安心できる家計にしておくことが重要、そこで収入を考える

では、入ってくるお金を増やすことについてはいかがでしょうか。自分でできる限りのことは精一杯していると言えるでしょうか。何らかの方法はないかと模索していますでしょうか。

入ってくるお金を増やす方法としては、主に以下のようなものが考えられます。
始めるに当たってのハードルの低さから順に挙げてみましょう。

(1)働き手を増やす(配偶者や子に働きに出てもらう)

すでに共働き世帯の場合は、子どもに働いてもらうのが世帯収入の増加につながります。もちろん、高校生や大学生の子どものバイト代を家計の足しに期待するのは困難かと思いますが、家計が苦しいときには、協力してほしいと素直に伝えることもひとつの方法でしょう。

(2)アルバイトをする(勤務先による制限がない場合

勤務先の企業がアルバイトを禁じている場合は不可能ですが、そうでない場合は、休みの日の時間をお金に換える方法として考えられます。もちろん、休みの日も働きに出ることによって体調を崩してしまうのであれば、元も子もなくなりますので、睡眠時間の確保など、体調管理には細心の注意が必要でしょう。

また、副業として趣味を実益に換えるための方法を模索するのもひとつの方法でしょう。動画サイトやSNSを利用して収益に換えることも可能です。安定収入を得るレベルになるのは容易ではないでしょうが、選択肢は豊富な時代になっていると言えるでしょう。

(3)保有資産を売却する、資産を運用する

資産の売却は、現在保有中の資産価値のあるものをお金に換えるわけです。不動産や自動車、貴金属、宝石、絵画などで売却できるもの、また、日用品に近いものでもメルカリなどのフリマアプリを使って売却できるものは多くあるはずです。「もともと捨てるつもりだったものをメルカリに出したら売れた」というのはよく聞く話です。まだ自分でも気づいていない資産が、家の中には眠っているのかもしれません。

それから、資産運用は「よく分からないから、やっていない」という人が多いのではないでしょうか。またあらためて別の機会に丁寧に解説しようと思いますが、10年20年で利回り4、5%で運用するというのは、そんなに難しいものではありません。様々なものに分散投資をしている投資信託を買って、ずっと放っておくだけでもそのくらいになるものはたくさんあるのです。

また、リスクは少し高くなりますが、個別株式でも配当金の利回りの高い銘柄がけっこうあります。JT、キヤノン、双日、ソフトバンクなどは、5月28日現在の株価で計算すると、配当金の利回りが6%以上もあるのです。つまり、それらの企業の株式を買っておくと、年間で投資金額に対して6%以上の利回りに相当する配当金を受け取ることができるわけです(手数料や税金を考慮すると4~5%程度になります)。

もちろん個別株式は、その企業が破たんしてしまうと無価値になりますから、リスクは高いと言えます。配当金も業績によって変動します。しかし、そのリスクを十分に認識したうえで、優良企業の株式を長期保有できるのであれば、その株式から生まれる収益は「入ってくるお金を増やす」ことにつながるはずです。

なお、広告で目にする機会が多いためか、不動産投資やFX、暗号資産(仮想通貨)などに飛びつく人がいますが、まずは基礎的な資産運用を経験することのほうが先決です。きちんと基礎を学んでからにしましょう。

(4)勤務先での実績・評価を上げる

これは会社の事業内容や担当している仕事内容によっては困難な場合もあるかもしれません。自分の実績が数字で明確に表れる仕事をしている人であれば、数字を上げることに全精力を注ぎ込むことで、収入増につながるでしょう。昇進による昇給も期待できるかもしれません。

(5)資格を取る、自己投資をする(読書、セミナー受講)

意外とこれが収入増につながるという認識は、持っていない人が多いのではないでしょうか。もちろん、いまの時代、税理士や社会保険労務士などの資格を取ったからといって、すぐに独立開業して食べていけるかというと、そんなに甘くはありません。しかし、どんな資格であっても、資格を取るために時間とお金をかけて頑張ったことが自信につながるのです。何に対しても、自信を持って取り組むかどうかで成果は大きく違ってきます。

これは資格取得だけに限りません。読書やセミナー受講など、自分のためにお金と時間を使うことが、自己肯定感を高め、自信につながるのです。それがひいては収入の増加にもつながっていく可能性があります。

(6)転職、独立、起業

これらは、必ずしも入ってくるお金を増やすことにつながるとは断定できません。しかし、自分の人生をよりよくするために転職や独立、起業へとチャレンジしていくことはすばらしいことです。もちろん、無計画で突き進むことはおすすめできませんが、慎重に考えたうえでチャレンジしたいと思うのであれば、チャレンジせずに後悔することよりも、チャレンジしてから後悔するほうを選ぶべきではないかと思います。

まとめ

このように考えてみると、やはり「収入を増やす」というのは、誰もが一朝一夕に達成できるものではありません。しかし、誰もができることはあります。自己肯定感を高めて、自信を持つことです。それがすぐに収入増に結び付くかは一概に言えませんが、日々の生活や仕事に幸せを感じるためにはとても重要な要素です。自己肯定をしたほうが、仕事の実績も確実に上がるはずです。あらためて、家計だけでなく、自分自身を見つめ直すこともやってみてください。

※本記事の掲載内容は執筆時点の情報に基づき作成されています。公開後に制度・内容が変更される場合がありますので、それぞれのホームページなどで最新情報の確認をお願いします。

この記事が気に入ったらシェア

オススメコンテンツ

おすすめ記事