【新型コロナ】外出自粛で「正月太り」解消されず⁉ 1日歩数が1,000歩減った人も

2020年2月下旬以降、政府は新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、不要不急の外出自粛やテレワークの推進などを要請してきました。しかしながら、感染拡大は止まらず、4月7日には7都府県に対し緊急事態宣言を発令、人との接触を7~8割削減するよう呼びかけています。こうした状況のなかで、人々の運動習慣はどのように変化したのでしょうか。

新型コロナの影響で、正月太りが解消されず

企業向け健康経営支援アプリ「カラダかわるNavi」を提供する株式会社リンクアンドコミュニケーションは、アプリのユーザーを対象に新型コロナウイルス感染拡大による身体状態や健康行動の変化を調査分析しました。

1月4週目を基準に2月以降の体重の変化を調べたところ、2019年では、2~3月の8週間で体重が0.6kg減少していたのに対し、2020年ではほとんど減少が見られていません。

出典:株式会社リンクアンドコミュニケ―ション「新型コロナウイルス感染拡大による身体状態や健康行動の変化に関する調査分析」

次に、アプリへの体重入力回数別に体重変化を見たところ、アプリへの体重入力が週に2回未満の人は、週に2~3.5回以上の人に比べて顕著に体重が増加しており、3月に入って約1㎏体重が増えていることが分かりました。リモートワークや外出の自粛によって運動不足になりやすいうえ、日々の運動量も把握しにくいことから、こまめな体重記録を怠るとうっかり体重が増えていた、という状況に陥りやすいと考えられます。

出典:株式会社リンクアンドコミュニケ―ション「新型コロナウイルス感染拡大による身体状態や健康行動の変化に関する調査分析」

外出自粛生活で、1日当たりの歩数・有酸素運動が減少

では、現在の外出自粛生活において、人々の運動量はどのように変化しているのでしょうか。

2月以前に1日当たりの歩数が5,000歩以上だった人を対象に、歩数の変化を分析したところ、2月1週目をピークに歩数が減少していることが分かりました。特に外出自粛要請のあった2月4週目以降は、2月1週目と比べて約1,000歩も減少しています。

出典:株式会社リンクアンドコミュニケ―ション「新型コロナウイルス感染拡大による身体状態や健康行動の変化に関する調査分析」

また、ランニングやスポーツ、スタジオプログラムなどの有酸素運動の運動量も、外出自粛要請を境に一気に減少している一方で、自宅内で実施可能な筋肉トレーニングやストレッチなどの軽い運動は増加傾向にあるようです。

出典:株式会社リンクアンドコミュニケ―ション「新型コロナウイルス感染拡大による身体状態や健康行動の変化に関する調査分析」

外出自粛要請により不要不急の外出を控えた結果、カロリーを消費しやすいランニングやジムなどでの運動を行いにくく、必然的に体重や体脂肪が増えやすい状況になったといえそうです。

まとめ

新型コロナウイルスの感染防止のために家で過ごす時間が増えたことで、有酸素運動などの運動量が減少し体重に変化が見られた人がいることが分かりました。さらには「コロナ疲れ」や「コロナうつ」など、精神的なストレスを感じている人も出ているようです。様々な企業や団体は自宅で簡単にできるストレッチやトレーニングの動画を配信し、積極的に体を動かし、心身ともにリフレッシュすることを呼びかけています。出口の見えない状況が続く毎日ですが、リモートワークや家事の合間にこうした運動を取り入れてみてはいかがでしょうか。

【調査概要】
分析期間:2020年2月2日~3月28日、2019年2月3日~3月30日の各8週間
(体重のみ、当該期間との差を比較するため各開始日の1週間前のデータも利用)
分析項目:体重、歩数、運動の種類
分析対象者:「カラダかわるNavi」ユーザーで、分析・発表の許可を頂いた利用者のうち、
・体重は、分析期間内に2回以上の入力があった方(n= 2020年 16,857人、2019年 11,552人)
・歩数は、2月以前に平均5,000歩以上だった方(n= 2020年 8,440人、2019年 4,871人)
・運動は、分析期間内に2回以上の入力があった方(n= 2020年 14,383人、2019年 12,310人)

ニュース提供元:PRTIMES
情報提供元:株式会社リンクアンドコミュニケーション

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