【物件探しあるある6選】ありがちな失敗と解決法を紹介

人生の中で、そう何度も購入物件を探すことはないものです。そのため、不慣れな物件探し中には、想定外の失敗が起きることがあります。本記事では、物件探しにありがちな失敗を6つ取り上げ、解決策とともにご紹介いたします。

1.どの不動産屋さんとやりとりしていたのかがわからなくなる

不動産屋さんを絞れない問題

一般に、物件を紹介してもらう不動産屋さんは、一つとは限りません。「1日に5つの物件を立て続けに内見したけれど、全部違う不動産屋さんに案内してもらった」というケースを耳にしたこともあります。

ところが、複数の不動産屋さんと同時にやり取りをしていると、どの物件がどの担当者から紹介されたものか、わからなくなってしまうものです。やり取りしている不動産屋さんが多いと、そのぶんアポを取る手間も増え、なかなか物件選びが進みません。

原因と解決策

こうなってしまう原因の一つは、「物件本位」で探していることにあるでしょう。一般的に、不動産ポータルサイトで物件を探していて、「この物件いいなぁ」と思った場合、掲載元の不動産屋さんに連絡して、内見のアポを取る、という流れを繰り返している方が多いと思います。

ところが実際には、掲載元の不動産屋さん以外でも、物件の案内や仲介が可能なことがほとんどです。売り物件は、原則としてどの不動産屋さんが客付けしても構いません。「掲載元からじゃないとその物件が買えない」というわけではないのです。

つまり、複数の物件を見て比較する場合でも、何社もの不動産屋さんとやり取りをする必要はありません。「この物件を内見したい」と思えば、すでに付き合いのある不動産屋さんに連絡して内見をお願いすればOKです。

ただし、まれに他社が客付けできない「独占物件」も存在します。その場合でも、付き合いのある不動産屋がその物件の案内をできないことがわかった時点で、掲載元の不動産屋に連絡すればいいだけの話。複数の不動産屋さんとのやりとりを面倒だと思う方は、まず物件ではなく、不動産屋さんから決めることをおすすめします。

2.不動産屋さんの盛り方が…すごい

古い家はすべて「古民家」、墓地周辺は「閑静」

「築年数は古いですが、この古さにも味があって…。ほら、古民家っていま流行っているじゃないですか? この物件なんて古民家風でとっても素敵ですよ! 」

「隣は墓地ですが…。とても閑静なエリアですし、おすすめです! 」

などといって、「自分では絶対選ばないだろ! 」と言いたくなるような物件を不動産屋さんから紹介されたことはありませんか?どうにかこうにかして物件の魅力をアピールしようと、さんざん盛ろうとする姿勢に、呆れるどころかもはや尊敬の念すら覚えることがあります。

原因と解決策

不動産屋さんはどんな物件でも売るのが仕事。セールスポイントを探そうと必死になるあまり、結果として盛りすぎてしまうことがあるのです。

営業熱心な姿勢はよいとしても、見当違いの物件ばかり紹介してくる不動産屋さんは避けるのが賢明です。すでにお話ししたように、その不動産屋さんにしか紹介できない物件は、決して多くありません。

もし、不動産屋さんとやりとりしていて、以下のように感じた場合は、物件を選ぶ以前に不動産屋さんを選び直した方がよいかもしれません。

・いいと思える物件を紹介してくれない
・うまくこちらの希望が伝わらない
・価値観が噛み合わない

3.写メを撮ってもどこの家だかわからなくなる

あれ? どの写真がどの物件だっけ…?

物件を内見する際、あとで見返すつもりで物件の内外の写真を撮影することも多いと思います。しかし、1日に何件も物件を見に行くような場合、あとで写真を見返したとき、「あれ、これどの家? 」となってしまうことがあります。

写真を保存したまま整理せずにおくと、どの写真がどの物件のものなのかがわからなくなりがちです。撮影したらすぐにフォルダを作成しておくとよいのですが、なかなか面倒なもの。

そんなとき、写真を撮影するたびに、印になるようなものを写りこませるのがおすすめです。たとえば、1日のうちに三つの物件を内見する予定がある日は、「1」「2」「3」と書いた小さな紙を用意してください。物件の写真を撮るとき、最初の物件では「1」、2番目の物件では「2」、最後の物件では「3」と書いた紙を写りこむように撮影すれば、どの物件の写真かがすぐに判別できます。

数字を書いた紙の代わりに、指やキーホルダー、財布などを使ってもOKです。撮影時のちょっとした一手間で、内見後に困ることがなくなりますよ。

4.安い! と思ったら実は…

安いにはワケがある

「相場より安い!」と喜んで内見に行ったら、実は〇〇だった、ということは物件探しでよくあります。

・お隣がゴミ屋敷
・事故物件
・借地物件

原因がわかれば安いことに納得できますが、内見に行くだけでも手間がかかるもの。できればあらかじめ、安い理由を知りたいものですよね。

原因と解決策

ワケあって物件が安い場合、物件情報に「告知事項あり」などと記されていることがあります。「お隣がゴミ屋敷です」「1年前に事故がありました」などとあからさまな書かれ方をすることはないので、よく注意して物件情報を見る必要があるでしょう。

告知事項というとき、大半が「心理的瑕疵」がある物件です。心理的瑕疵とは、人の死に関わる事件が起きたり、宗教関連施設が近くにあったりと、心理的に敬遠されがちな事実がある物件のことを言います。

また、借地物件の場合、所有権の表示の箇所にその旨が書かれていますが、非常に小さく書かれていることもあります。やはり安いと思ったらワケがあると考え、物件情報をよくチェックするのがよいでしょう。

5.写真と実際の物件とが全然違う!

これ、違う物件では?

不動産屋さんのホームページや不動産ポータルサイト、販売図面には、物件写真が掲載されていることが少なくありません。しかし、「素敵なリビング!」「水回りも清潔感がある」と思って意気揚々と内見に行ったら、写真と実際の物件とがまったく違うと感じることがあります。あまりに想像と異なるため、「違う物件を紹介された」と思うことも。

原因と解決策

業界経験者からすれば、「広告ではできるだけきれいに見せたい」という不動産屋さん側の心理はよくわかります。汚れが目立たない箇所を必死に探したり、物をどかして明かりをつけたり、撮影時に工夫をこらすのが一般的です。

実際の物件を見てがっかりしないためには、写真だけを見てイメージを膨らませるのではなく、築年数やリフォーム歴などについてもしっかり確認することが大切です。たとえば、「築20年でリフォーム歴もないとすれば…それなりだな」と身構えておくことができれば、内見の際、写真と実物とが違うと感じても、そこまで心理的なダメージはないはずです。

6.掲載物件がない!?

掲載されているのに「ない」ってどういうこと?

「すみません、契約済です」

「いい物件を見つけた!」と喜々として不動産屋さんに問い合わせたところ、「もうありません」「ご紹介できません」などと言われてしまったことがある方も多いと思います。不動産屋さんのホームページや不動産ポータルサイト、チラシなどに掲載されていても、契約済などの理由ですでに物件が見られないことがあるのです。

原因と解決策

契約済みの物件や販売中ではない物件の広告活動を行うことは、客寄せのための「おとり広告」として禁じられています。とはいえ、契約が成立した翌日に削除しなければならないなどの規定はありません。すでに売れてしまったり、購入申し込みが入ったりしたあとでも、数日の間、物件情報が掲載されたままになっていることはどうしてもあるのです。これは一種のタイムラグのようなもの。致し方ないというほかありません。

物件情報を見ているうちに、だんだんと未来の生活のイメージが湧いてくるもの。一通り想像したあとに「やっぱりありません」となると、ひどく落胆してしまいます。不動産屋さんのホームページなどに好みの物件が掲載されていた場合、まずは不動産屋さんに物件の状況について問い合わせるようにしましょう。

まとめ

物件探しには、失敗がつきものです。不動産は高額な買い物だけに、購入にあたっては、小さな失敗が大きな後悔につながってしまうこともあります。ぜひ不動産を購入する際にお役立てください。

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