2月27日、新型コロナウイルスの感染拡大防止をめぐって、国は全国全ての小中高校などに対し、3月2日から休校を要請しました。突然の発表を、保護者たちはどのように感じているのでしょうか。ベビーシッター・家事代行サービス「キッズライン」を運営する株式会社キッズライン(以下キッズライン)と、子どもとお出かけ情報サイト「いこーよ」を提供するアクトインディ株式会社(以下アクトインディ)がそれぞれ実施したアンケートの結果をもとに、緊急休校に対する親の捉え方と、家庭保育で工夫したいと考えていることについて見えてきました。

小学校の98%が休校決定。7割以上が「困る」と回答

アクトインディが「『一斉休校になると困ること』『工夫しようと思っていること』に関する緊急アンケート」において、子どもが通う保育園・幼稚園・小学校の休園・休校の決定状況を尋ねた質問では、2月28日~3月1日の時点では、保育園が10%、幼稚園で55%、小学校は98となりました。

出典:アクトインディ株式会社 「一斉休校になると困ること」、「工夫しようと思っていること」に関する緊急アンケート ※数字は保育園、幼稚園、小学校単位ではなく、アンケートに回答した保護者ベースでの集計結果

政府は今回の要請について、最終的な判断は各自治体や学校に任せるとしていましたが、ほとんどの小学校が休校を決定していることが分かります。

では、保護者たちは突然の休校決定についてどのように感じているのでしょうか。キッズラインが「『全国臨時休校』に関する緊急調査」において、今回の休校についてどう考えているか尋ねた質問では、以下のような結果になっています。

出典:株式会社キッズライン 「全国臨時休校」に関する緊急調査

「とても困る」の31.6%、「困る」の43.6%を合わせた75.2%が「困る」と回答したことが分かります。全体の約4分の3の保護者が、臨時休校に戸惑いを見せているといえそうです。

子どもの時間の使い方や精神面を心配する親が多数。家庭でできる工夫とは?

キッズラインが前述の質問で「とても困る」「困る」と回答した人を対象に、具体的に困っていることについて尋ねた質問では、以下のような結果になりました。

出典:株式会社キッズライン 「全国臨時休校」に関する緊急調査

1位の「YouTubeやゲームなど、子供の時間の使い方が偏りそうで心配」が57.3%、次いで「家事や育児の負担が増える」と「友達とも会えなくなるので、ストレスが心配」が同率で51.9%となっています。また、アクトインディの調査では、臨時休校で困ることについて以下のような声が寄せられました。

・親もストレスがたまる。食事の準備。(小学生のママ:40代、パート勤務)
・自分の地域に感染者が出ていないため、家の前での外遊びは良いのか、友達と遊ぶのは良いのか、近所の公園に行くのはありなのか、制限をどこまでかければ良いのかが困る。(小学生のママ:30代、パート勤務)
・兄弟で、卒園、卒業、入学が重なっています。卒業までのカウントダウンを先生やクラスメイトとしていた中でショックも大きく、心理的な影響も心配。(幼稚園児・小学生のママ:40代、主婦)
・日常が非日常になり、先の見えない不安が押し寄せている。(小学生のママ:40代、主婦)

出典:アクトインディ株式会社 「一斉休校になると困ること」、「工夫しようと思っていること」に関する緊急アンケート

どちらの調査でも、休み中の子どもの過ごし方や、精神面について心配する声が挙がっています。今回の臨時休校・休園期間中は、通常の長期休みとは異なり、人込みへの外出を避けなければならないため、どうしても家庭で過ごす時間が長くなってしまいます。そこでアクトインディが保護者に対し、家庭で工夫しようとしていることについて質問したところ、以下のような回答が寄せられました。

・規則正しい生活ができるようにスケジュールを決める。(小学生のママ:50代、主婦)
・ママ友と預かり合いや、夏休みのような工作をさせる。塾の勉強をさせる。(保育園児・小学生のママ:40代、主婦)
・毎日ドリルなど必ずやるものを決め、子供に習慣づける。両親の休みをかぶらないようになるべくどちらかが一緒に過ごすようにする。(保育園児・小学生のママ:30代、会社員)
・100均で遊べるアイテムを買ってきた。塗り絵やシール、粘土や折り紙、ドリルや迷路など。(幼稚園児・小学生のママ:30代、主婦)
・一緒にご飯を作ったり、普段はしない家事を少しやらせてみる。(小学生のママ:30代、主婦)

出典:アクトインディ株式会社 「一斉休校になると困ること」、「工夫しようと思っていること」に関する緊急アンケート

長期休みによって子どもの生活リズムが崩れないようにスケジュールを管理する人や、子どものストレス軽減のために、室内遊びを楽しめるアイテムを100円均一ショップで購入したり、家事に協力してもらったりと、楽しんで過ごすための工夫をしたいと考える保護者が多いようです。また、親の目の届くところでドリルなどに取り組ませようという人もいます。これはリビング学習といって、集中力がつくとして注目されているもの。今回の臨時休校をきっかけにリビング学習を習慣づけるのもよいでしょう。

まとめ

突然の発表で、保護者だけでなく自治体や学校関係者などを中心に、日本全国で混乱を招いた今回の臨時休校の要請。厚生労働省は、この臨時休校により影響を受ける保護者を支援するため、正規・非正規を問わず労働者を有給で休ませる企業に対し、助成金を出す制度を設ける予定と発表しました。

また、学研ホールディングスや小学館を始めとした企業が、無償で学習コンテンツの提供を開始したり、通信教材やアプリを開発・運営するワンダーラボ株式会社が、知育アプリ・シンクシンクの全コンテンツを3月の1ヶ月間のみ無償提供したりするなど、各企業も支援に動き出しています。コロナウイルスによる新型肺炎の感染拡大による先の見えない不安感もありますが、これらのコンテンツを上手に活用し、子どもと過ごす貴重な時間を有意義なものにできるとよいですね。

【調査概要】
■株式会社キッズライン 「全国臨時休校」に関する緊急調査
調査期間:2020年3月2日(月)〜3日(火)
調査対象:小学生のお子様を持つキッズライン会員906名
お子様の学年内訳)小学1年生(41.4%)、小学2年生(26.7%)、小学3年生(20.0%)、小学4年生(14.0%)、小学5年生(9.3%)、小学6年生(7.4%)
調査方法:インターネット調査

■アクトインディ株式会社 「一斉休校になると困ること」、「工夫しようと思っていること」に関する緊急アンケート
調査期間:2020年2月28日~3月1日
調査対象:保育園、幼稚園、小学校に子どもを通わせている全国の保護者8,106名

ニュース提供元:PRTIMES
情報提供元:株式会社キッズラインアクトインディ株式会社

※本記事の掲載内容は執筆時点の情報に基づき作成されています。公開後に制度・内容が変更される場合がありますので、それぞれのホームページなどで最新情報の確認をお願いします。
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