住宅購入後は、その家で長く暮らしていく方が大半でしょう。住み続けるにあたって、住み心地や使い勝手がよいかどうかも見逃すことができません。そのためには、間取りはもちろんのこと、住宅の設備や構造をチェックしておいたほうがよいかもしれませんね。そこで、住宅購入経験者のみなさんを対象に、設備や構造面で確認すべき点があるかどうかについてアンケートを実施しました。

【質問】

住宅購入経験者にお聞きします。住宅購入前に、「建物設備・構造面」で知っておきたかったことはありますか?

【回答数】

ある:80
ない:20

8割の人は必要性を感じた! 「耐震性」に多くの声

アンケートの結果「ある」と答えた人が多く、回答者の8割に達することがわかりました。その中でも多くの回答があったのが「耐震」に関するものです。

・近年、地震などの災害が多発しているため、耐震設備が十分に整っているかは詳しく知っておきたい点であった。(40代/女性/パート・アルバイト)
・当時はどのくらい耐久性があるか、老朽化して構造面に不安を感じるのがいつぐらいになるか、が気になりました。(50代/男性/正社員)
・地震が心配になり、耐震構造に変更してもらったが、事前にもっと知っておくべきだったと思った。(40代/男性/正社員)
・耐震構造であるか、どのくらいの災害に耐えられるかといったことを知りたかったです。(40代/女性/正社員)
・将来大地震が発生することが予想されているエリアなので、特に耐震性について知っておきたいと思いました。(40代/女性/専業主婦(主夫))
・地震に強い家づくり、雨風に強い家づくりに力を入れるように心がけました。(40代/女性/パート・アルバイト)
・耐震性はとても気になっていました。特に高層階に済む場合は要チェックです。(40代/女性/個人事業主)
・ここ数年、地震や大雨など自然災害が増加しているので、耐震設備などについては詳しくしっておきたいと思いました。(40代/女性/専業主婦(主夫))

やはり、自然災害のリスクは多くの人が気にかかるもの。万が一に備えて、耐震構造や工法に関する情報はしっかりと集めて把握しておいたほうが良いと言えるでしょう。

快適な生活のためには、事前の確認が吉

ほかにも、設備や構造に関してたくさんの声が寄せられました。「建物設備」と「構造面」に分けて、ご紹介していきましょう。

【建物設備】
・建売を購入した際、網戸は付いているものだと考えていて確認しておらず、いざ入居したら網戸がなくて大変困った。(30代/男性/正社員)
・設備はオプションで付けられるものがあったり、最初から付いていたりするものがあり、後からつけるとお金もかかってしまうため、何があるのか知りたいと思った(40代/女性/個人事業主)
・どのような設備が整っていれば快適なのか、必要ない設備は何かが気になりました。(30代/男性/個人事業主)
・キッチンの換気扇の高さを、使用者の身長に合わせて打ち合わせを行ってほしかった。平均的なものが不明で使い勝手が悪くて困りました。(40代/女性/個人事業主)
・エアコンを取り付ける場所を決めていたのに、取り付け場所が狭いためエアコン選びに苦労した。(30代/男性/個人事業主)
・中古住宅を購入したのですが、入居した当日に給湯器が使えず、大変な思いをしました。住宅購入前に給湯器をチェックするということを知っていればよかったです。(30代/男性/正社員)

【構造面】
・断熱性や通気性について詳しく知りたかったと思いました。購入後、風通しが悪く外気の影響を受けやすい家だと判明したので、家を買う際は住み心地を考えることが重要だと思います。(40代/男性/正社員)
・構造の専門的なことはわからないので、断熱性や機密性について、素人でもわかりやすく説明をしてほしいです。(40代/女性/専業主婦(主夫))
・ツーバイフォーや軽量鉄骨など、建築方法によるメリットやデメリットを知っておきたかったです。(20代/女性/正社員)
・断熱材の素材によって機能や価格がかなり変わる。後々の光熱費に大きく影響してくるのでちゃんと調べて自分たちの生活に合ったものを選ぶべき。(30代/女性/正社員)
・断熱構造になっているのか、防音性はいいのかをしっかりと知る必要はあります。(30代/女性/個人事業主)
・空気の通りがどのような感じになるのか知っておきたかった。夏に空気が抜けなくてとても暑いです。(20代/女性/パート・アルバイト)
・思ったよりリビングが狭く感じたので、増築を考えたが、撤去できない壁や柱がいっぱいあって断念。鉄骨造の建物は増築が難しいということを事前に知っておきたかった。(40代/女性/専業主婦(主夫))

設備は最初から付いているものと考えるのは早計と言えるでしょう。入居して初めて気づく不具合があったとの貴重な声も見逃せません。設備面だけでなく、断熱性や遮音性、将来のリフォームを見据えてどこまで改装が可能であるかなども事前に確かめておいたほうが良さそうです。設備や構造に関しては、確認が難しいものもありますが、快適な生活を送るためにも購入前の確認が大事だと言えるようですね。

特に必要性を感じなかった人も! 積極的な情報収集も関係している

一方で、「ない」と答えた人が2割いることがわかりました。こちらの意見も見ていきましょう。

・購入前に物件を下見して、機能的な間取りをしっかり把握することができていたので不満はなかったです。(30代/男性/個人事業主)
・事前に同じ構造の住宅を内見し、気になるところを詳しく質問して納得がいくまで話を聞いた。(40代/女性/正社員)
・事前にパンフレットやモデルルームをよく見ておいたので、大体のことは分かっていた。(60代/男性/個人事業主)
・自分が住宅販売の不動産会社で働いていたので、事前に把握しておきたい項目は全てチェックすることができました。(30代/女性/専業主婦(主夫))
・かつて自分が住んでいた家を父から購入したので、大方の設備は把握していました。(50代/男性/個人事業主)
・建物の設備や構造面については本などで勉強していました。展示場や住宅設備メーカーのショールームにも見学に出かけ、また何度か工事中の建物の内部も見せて貰いました。(60代/男性/無職)
・難しいことはよくわからないので、業者側からの説明に任せていた。(20代/女性/個人事業主)

資料での情報収集や見学など、購入前にいろいろと調べた人が多いことがわかりました。業界での勤務経験をもっている人は、設備などの確認がしやすいかもしれません。さらに、購入物件での居住経験があると、詳細を把握するために役立つようです。そんななか、住宅会社からの話を信頼していたとのコメントにも注目です。住宅購入後の不安を和らげるには、自分で納得する必要がありますよね。そのうえで、住宅の専門家と信頼関係を築くことも大事だとわかる結果となりました。

住宅購入前には目立つ場所だけでなく細部まで確認しよう!

回答者のうち8割は、建物の設備や構造面で知っておけばよかったことがあったことがわかりました。その理由として、災害リスクの懸念や入居後に起きたトラブルとの関係が少なくないようです。住宅を購入するときは、まず災害リスクに備えた耐震性の確認を。また、住み心地にかかわる断熱性や遮音性も、同じ構造で建てられた住宅を見学するなどして事前にチェックしておくと良いでしょう。設備に関しては目立つ場所の確認だけに留まらず、事前に細部まできちんと確かめることをおすすめします。

■調査地域:全国
■調査対象:年齢不問・住宅購入経験者の男女100人
■調査期間:2020年2月7日~21日
■有効回答数:100サンプル

※本記事の掲載内容は執筆時点の情報に基づき作成されています。公開後に制度・内容が変更される場合がありますので、それぞれのホームページなどで最新情報の確認をお願いします。
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