【東京23区】もっとも平均土地価格が高い街は意外な所だった

「ファミリー層の多い、閑静な街に住みたい」「にぎやかで活気のある街がいい」など、人それぞれ住まいのエリアに求める条件は異なります。できるだけ自分の希望に近い場所を見つけるためには、さまざまな視点で各エリアを比べてみるのがおすすめです。

そこで、東京23区をさまざまな観点から比較し、ランキング形式でご紹介します。今回の比較テーマは、「土地」。人口密度や土地の平均価格などをエリアごとにチェックしていきましょう!

意外な“あの区”が1位? 人口密度がもっとも高いのは?

言わずと知れた、日本最大の都市・東京。都道府県別の人口は日本最多で、2020年1月時点では1300万人を超えています。なかでも都区部は人口密集の著しいエリアが点在しています。では、23区内でもっとも人口密度の高い街はどこなのでしょうか。

【“人がたくさんいる=人口密度が高い”は、間違い!】
「人口密度」とは、土地の面積1㎢あたりに居住している住民の数を算出したもの。同じ人数の住民が暮らしている街であっても面積が広ければ人口密度は低く、反対に面積が狭ければ人口密度は高くなっていきます。人口が多いからといって、人口密度も比例して高くなるわけではありません。

<人口密度が高いエリア トップ5>

2020年実施の国勢調査、国土交通省実施「全国都道府県市町村別面積調」から独自算出

<人口密度が低いエリア トップ5>

2020年実施の国勢調査、国土交通省実施「全国都道府県市町村別面積調」から独自算出

23区内でもっとも人口密度が高いのは、豊島区。数多くの大学や商業施設があり、各方面へのアクセスに便利な池袋駅を擁しています。通勤や通学にも便利で、住宅地も多いことが人口密度の高い理由として考えられます。次いで中野区や荒川区、都心にも近い文京区や台東区がランクインしています。

一方、人口密度の低いエリアの1位は大田区です。人口の数は23区内でも比較的多いエリアですが、面積が広いため人口密度が低下しています。

マンション・戸建て購入時に知りたい! 土地代金の高いエリアは?

人生最大の買い物といっても過言ではない、住宅の購入。立地や治安なども重視すべきですが、どうしても気になってしまうのが「価格」ではないでしょうか。マンションや戸建て住宅を購入する場合には、住居を購入する費用に加えて土地代金が発生します。23区内で土地の平均代金がもっとも高いエリアはどこなのでしょうか。

マイホーム計画には、土地代金のリサーチが欠かせません

・東京都全体の平均地価は?
現在、23区全域の平均価格は1平方メートルあたり590,900円。(東京都財務局「令和元年地価調査 住宅地・商業地平均価格等」より)
最高価格4,530,000円から164,000円まで、エリアによって大きな開きが見られます。

<平均住宅地価ランキング トップ5>

東京都財務局「令和元年地価調査 住宅地・商業地平均価格等」より

住宅地における平均地価1位は、23区のほぼ中央にある千代田区。オフィス街のイメージが強いエリアですが、高級住宅街やマンションも存在します。次いで青山・赤坂・六本木などを有する港区、日本橋・八重洲・銀座を有する中央区がランクインしています。やはり、利便性の高い都心部やターミナル駅周辺は土地の価格が高く、地価も上昇傾向にあります。

今、基準地価上昇率が高いエリアは?

土地の価格は経済・商業施設の建設や撤退・利便性など、さまざまな要因によって変化しています。「人気があり地価も高かったエリアが、大学の閉鎖で地価が下がった」「ターミナル駅の新設によって地価が急騰」など、絶えず変化する可能性があるものです。では、23区のうち地価上昇率が高いエリアはどこなのでしょうか。2020年度と2019年度の地価を比較して算出された、基準地価上昇率をご紹介します。

土地取引が多いエリアほど、地価変動を受けやすい傾向に

<基準地価上昇率ランキング トップ5>

東京都財務局「令和元年地価調査 基準地上昇率順位一覧表」より

基準地価上昇率がもっとも高いのは、豊島区高田1丁目周辺。2019年度の基準地価と比較しても、10%以上上昇しています。豊島区は第4位に北大塚1丁目周辺、第7位に巣鴨1丁目周辺がランクインしており、広いエリアで地価上昇がみられます。

2017年頃からゆるやかに上昇している基準地価上昇。土地代金の上昇は、住宅購入時にも大きな影響を及ぼします。23区の「土地」にまつわる数値を比較して、住まい探しに役立ててみてくださいね。

<参考>
総務省統計局:人口推計(令和元年(2019年)9月確定値,令和2年(2020年)2月概算値)
国土交通省:全国都道府県市区町村別面積調
東京都財務局:令和元年地価調査 住宅地・商業地平均価格

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