目には見えない「隠れダスト」が花粉症に影響? 盲点は床掃除か

3月から4月にかけて例年ピークを迎える花粉の飛散によって起こる花粉症。特に症状が重い場合には、日常生活に必要な集中力や判断力にも影響をもたらすとされています。民間の気象予報会社ウェザーニューズが発表した2月17日時点の情報によると、首都圏では本格シーズンに突入しており、これから症状にに悩まされる人も多いのではないでしょうか。そこで今回は、ヒューマノロイドロボット・PepperやAI掃除ロボットを開発・提供するソフトバンクロボティクスが、オフィスで働く全国の男女516人を対象に実施した「オフィスの“隠れダスト”に関する意識調査」から、オフィス環境が働く人に与える影響について考えました。

花粉症患者の約7割が、職場で花粉症の症状を自覚。仕事に悪影響も

屋外で飛散した花粉は、髪や衣服などに付着することにより、屋内に取り込まれます。そこで、オフィスでどの程度花粉症の症状を感じるかを尋ねた質問では、「オフィス内でもよく症状を感じる」17.0%と「オフィス内でもやや症状を感じる」48.9%を合わせた65.9%が、オフィス内でも花粉症の症状を感じると回答したことが分かりました。

ソフトバンクロボティクス「オフィスの“隠れダスト”に関する意識調査」

また、花粉症の症状の一つであるくしゃみや鼻水、薬の服用の副作用による集中力の低下や眠気など、仕事に及ぼす影響について尋ねた質問では、「仕事に対する影響がある」19.6%と「仕事に対する影響がややある」46.3%を合わせた65.9%が、花粉症が仕事に悪影響を与えていると回答したことから、オフィス中の花粉が働く人に影響を与えていることが明らかになりました。

ソフトバンクロボティクス「オフィスの“隠れダスト”に関する意識調査」

オフィスの花粉対策、盲点は床掃除。掃除ムラによる「隠れダスト」とは

チリや花粉、カビ、細菌など、床に存在し、空気中に舞い上がりやすいが、肉眼では見えにくいため、人の手では取り残してしまうごみを意味する「隠れダスト」。ソフトバンクロボティクスが都内6ヶ所のオフィスを対象に、NPO法人東京アレルギー・呼吸器疾患研究所が白井秀治氏監修の下で「隠れダスト」を分析したところ、調査した全てのオフィスから、ダニや花粉などアレルギーに関わる物質だけでなく、呼吸器に関わる健康被害が報告されるカビが検出され、その数は住居のものよりも多いことが分かりました。

一方で、オフィスのどの場所にアレルゲン物質である花粉が多くあると思うか尋ねた質問では、53.5%が「空気中」と回答したものの、「執務室の床」1.4%、「応接室/会議室の床」0.2%と、床に花粉が多く存在すると回答した人は1.6%にとどまりました。

ソフトバンクロボティクス「オフィスの“隠れダスト”に関する意識調査」

さらに、オフィスの「隠れダスト」対策について尋ねた質問では、「あまり対策はしていない」34.5%、「まったく対策していない」41.1%と、7割以上が不十分と考えていることが分かりました。このことから、オフィスの花粉症対策では床掃除が盲点となっていることが分かりました。

ソフトバンクロボティクス「オフィスの“隠れダスト”に関する意識調査」

人が掃除した場合とロボット掃除機「Whiz」が掃除した場合を比較した実験によると、ロボット掃除機はムラなく掃除できているのに対し、人が掃除した場合は掃除ムラが発生してしまい、約60%しか掃除できておらず、「隠れダスト」の取り残しがあることが分かっています。また、人が床を歩く際に「隠れダスト」を舞い上げてしまうため、人が掃除する場合は空気中にダスト粒子が舞い上がりやすい傾向にあることも分かりました。

まとめ

科学技術庁が発表した論文によると、花粉が原因で発生する、医療費や労働効率の低下による経済損失は約2,860億円とされています。また、今回の調査では、「隠れダスト」をきれいに掃除することで、約8割の人が仕事への集中度や効率を上げられると回答しており、「隠れダスト」対策は、労働環境を整えるうえで重要であるといえそうです。「隠れダスト」対策としては、定期的に床掃除をすることが有効であると考えられますが、目に見えない隠れダストを掃除するには、ムラなく掃除できるロボット掃除機を利用することも一つの方法かもしれません。

【調査概要】
調査名:「オフィスの“隠れダスト”に関する意識調査」
調査期間:2019年12月26日(木)
調査対象:全国の20~50代のオフィスで働く男女516人
調査方法:WEB定量調査

ニュース提供元:PRTIMES
情報提供元:ソフトバンクロボティクス株式会社

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