【マンションの間取り】共働き世帯にマッチする間取りや広さとは?

「人生最大の買い物」ともいわれる、住宅の購入。大きな買い物だからこそ、何十年経っても満足できるように、こだわりを持って選びたいですよね。政府の統計によると、昭和55年以降から一般化し始めた共働き世帯は、現在なんと1,188万世帯までに増加。(内閣府男女共同参画局「男女共同参画白書(概要版)平成30年度版」より)お互いが仕事を持ち、協力し合いながらワークライフバランスを保っている家庭が非常に多いのです。
 
では、共働き夫婦にとってはどのような住宅がよいのでしょうか。間取りや広さの観点から、共働き世帯にマッチするマンション購入時のチェックポイントを解説します。

共働き夫婦が間取りを決めるときに重視すべきポイント

住む人にとって心地の良い空間を作るためには、それぞれのライフスタイルに合わせた間取りが求められます。「モノが多いのに造り付けの収納が少ない」「プライベート空間を充実させたいのに、夫婦それぞれの部屋が狭い」など、理想や希望とミスマッチした間取りを選ばないよう注意しましょう。

まずは、共働き夫婦が間取りを決めるときに重視すべきポイントを3つご紹介します。実際にマンション購入を検討中の方は、パートナーと実際に話し合いながら自分たちにマッチする間取りをイメージしてみてください。

ポイント1.家事にかける時間とやり方は?

マンション購入時には、いつもの家事を“見える化”してみましょう!

「掃除・洗濯はロボット掃除機や乾燥機付き洗濯機を使用」「洗濯ものはベランダに干したい」「料理が好きなので、しっかり作りたい」など、家事にかける時間・頻度・やり方は十人十色です。サクッと終わらせたい方もいれば、こだわりを持って家事をしている方もいますよね。自分たちに最適な間取りを考えるときには、普段の家事にかける時間や手段をチェック。どんな間取りであれば、効率よく家事ができるのかを考えてみましょう。

【例】「掃除はロボット掃除機にお任せ」な共働き夫婦
人気を集めているロボット掃除機&床拭きロボット。スイッチひとつで部屋をきれいにしてくれる手軽さに惹かれて、導入している共働き夫婦も多いのではないでしょうか。ロボット掃除機や床拭きロボットを導入している場合は段差が少なく、玄関からリビングまでが繋がるような1本動線の間取りがベスト。一度掃除機を動かすだけで、玄関・廊下・リビングやキッチンまでを清掃できますよ。

ポイント2.プライベート時間はどのくらい必要?

お互いが仕事を持っている共働き夫婦だからこそ、家にいるときはできる限り落ち着ける時間を持ちたいもの。間取りをチェックするときには、それぞれが家にいる時間をどんなふうに過ごしたいか話し合ってみましょう。

趣味に没頭する時間やひとりでくつろげるプライベートな空間を持ちたい場合は、リビングルームよりも自室の広さを重視。反対に「一緒に過ごす時間の方が落ち着く」と考えている場合は、リビングルームや寝室の広さを重視するのがおすすめです。

ポイント3 .将来、子どもができる、増える?

共働き夫婦がマンションを購入する際、もっとも話し合っておきたいのが「将来子どもを持つか(増えるか)」です。夫婦ふたりで生活しているときには十分な広さと間取りであったとしても、子どもが増えるとそうはいかない場合もしばしば…。賃貸のように気軽な引っ越しができないからこそ、将来を見すえた話し合いが必要なのです。

【例】
・将来的に子どもを持ちたいか(また、何人くらいをイメージしているか)
・子どもを持った場合、どの程度の収納スペースが必要になるか
・子ども部屋は必要?どの部屋にする?
・家事をしながら子どもを見守れる、安全性の高い間取りであるか

ライフスタイル別・共働き夫婦にマッチする間取りとは

本記事冒頭で解説したように、共働き夫婦がマンションを購入するときはそれぞれのライフスタイルに合う間取りを見つける必要があります。次は、3つのタイプ別に生活を豊かにする最適な間取りを確認していきましょう。

タイプ1.将来も二人暮らし予定

今後も子どもを持つ予定がない共働き夫婦は、ふたりでの生活に合わせた間取りを選びましょう。国土交通省の掲げる「誘導居住面積水準」を確認すると、世帯人数に応じて豊かな住生活を実現するために必要な住宅の面積をイメージできます。この水準を参考にすると、都心やその周辺でマンションに2人で住む場合には55平方メートルが必要だと算出されています。

(参考)住生活基本計画における居住面積水準

あくまで目安の広さですが、55平方メートル前後の部屋であれば2LDKの間取りが一般的。「お互いの部屋+LDK」もしくは「寝室+フリースペース+LDK」という使い方になります。仮に、お互いの部屋に加えて寝室を用意したい場合は、70平方メートル以上の3LDK間取りがおすすめです。

タイプ2.すでに子どもがいる(将来予定)共働き夫婦

キッチンからダイニングや部屋を見渡せる間取りは、小さな子どもがいる家庭にぴったり

子どものいる(今後予定している)共働き夫婦は、子どもが安心して過ごせる間取りを選ばなければなりません。幼少期は自宅内にいても思わぬケガをしてしまうことも多く、親が行動を見守ってあげる必要があります。安全性を確保するためには、対面型のオープンキッチンを取り入れた間取りを選ぶのがベスト。子どもの様子を確認しながら、料理や配膳などを行えるので、小さな子どもをもつ家庭には最適です。

また、各部屋がリビングの先に設置されている「リビングイン」の間取りを選ぶと、家族とのコミュニケーションを自然と取りやすくなるのでおすすめです。どちらも仕事をしている共働き夫婦だからこそ、自宅では家族と触れ合える時間をしっかり確保しましょう。

タイプ3.家にいる時間に“ゆとり”を!家事時短を叶えたい、共働き夫婦

家事動線を意識するだけで、いつもの家事が驚くほどスムーズに!

家事はできる限り効率よく行いたいもの。「家事動線」を意識するだけでかかる時間がぐっと短縮されるので、忙しい共働き夫婦にはおすすめです。家事動線の良い間取りを選ぶ際は、「洗濯を簡単に行いたい=脱衣所・洗濯機・ベランダまでを1本で結ぶ間取り」「料理を簡単に行いたい=アイランド型キッチンを採用して、ダイニングへ行きやすくする」といったように重点的に“楽”にしたい家事の動きやすさを考えてみましょう。

共働き夫婦にとって、自宅でパートナーや子どもと過ごす時間はかけがえのないもの。仕事へのモチベーションを高めるためにも、家族が心地よく過ごせる間取りを選びたいですよね。10年後20年後の自分たちを想像しながら、日々の暮らしを豊かにしてくれる住宅を探してみましょう。

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