夫婦ともにメリットのある「父子帰省」、半数以上の父親が希望(調査)

SNSを中心に2019年のお盆シーズンに話題になった「父子帰省」。父親と子どもだけで父方の実家に帰省するというものですが、妻は義実家で気を遣う必要がなく自宅でゆっくりと休むことができるため、長期休暇の帰省に頭を悩ませる母親を中心にじわじわと注目を集めています。

子育て世代の女性向けwebメディア「kufura」(小学館公式)が行った調査によると、祖父母の約7割が父子帰省に賛成と答えていることから、祖父母世代も好意的に受け入れる人が多いことが分かります。

婚活支援サービスを展開する株式会社パートナーエージェントが30~49歳の既婚で子どものいる男女2,380人に対して行った、「父子帰省」に関するアンケート調査から、父子帰省の実態やメリットについて考えました。

4家族に1家族が父子帰省の経験あり

母親なしで帰省する父子帰省ですが、そもそも父親と子どもだけで外出する機会はどのくらいあるのでしょうか。父親だけで子どもを連れて外出した経験について尋ねた質問では、「公園やショッピングモールなど近場へ」が76.9%とトップで、続いて「電車やバス、車などで日帰りのお出掛け」が34.6%、「父親と子どもだけで父親の実家へ帰省(父子帰省)」は26.5%となりました。

出典:婚活支援サービス パートナーエージェント「父子帰省に関するアンケート調査」

4家族に1家族が父子帰省の経験があるという結果になっていますが、見方を変えると、父子帰省未経験の家庭が多いことが分かります。父子帰省という言葉の認知度があまり高くないことが理由の一つと考えられるほか、帰省先が遠方の場合、宿泊を伴う帰省になる可能性が高く、子どもの年齢によってはハードルが高いと考える人が多いためかもしれません。

次に、先ほどの質問で父子帰省をしたことのない人を対象に、今後父子帰省をしてみたいかを聞いた質問では、次のような結果になりました。

出典:婚活支援サービス パートナーエージェント「父子帰省に関するアンケート調査」

「ぜひチャレンジしてみたい」29.2%と「どちらかと言えばチャレンジしてみたい」21.2%を合わせた50.4%の父親が、父子帰省を「チャレンジしてみたい」と回答しています。「どちらかと言えばチャレンジしてみたくはない」4.9%と「チャレンジしたいとは思わない」18.9%を合わせた23.8%の父親は父子帰省に消極的になっているようですが、半数以上の父親が父子帰省を前向きにとらえていることが分かります。

父子帰省のメリットは? 妻に休みをプレゼントする良い機会に

父子帰省についてどう思うかを男女別に尋ねた質問では、男性では「父と子の思い出づくりになる」が47.3%でトップとなりました。一方女性の回答でトップになった「夫と子が不在の間に妻が休むことができる」46.6%は、男性でも34.5%で3位に挙がっており、父子帰省は夫婦双方にメリットがあると感じている人が多いことが分かります。

出典:婚活支援サービス パートナーエージェント「父子帰省に関するアンケート調査」
出典:婚活支援サービス パートナーエージェント「父子帰省に関するアンケート調査」
 

24時間休みなく毎日家事や育児をこなし、さらに仕事との両立をしている人も多い現代女性たち。毎日忙しく過ごす妻に、お休みが必要かどうか尋ねた質問では、「そう思う」55.7%と「どちらかと言えばそう思う」27.8%を合わせた83.5%の女性がお休みを「必要だと思う」と回答しています。

 
出典:婚活支援サービス パートナーエージェント「父子帰省に関するアンケート調査」

2019年の年末には妻が義実家に帰省するストレスを指す「帰省ブルー」というキーワードがツイッターでトレンド入りするなど、義実家への帰省を憂鬱に感じる妻が少なくないようです。父子帰省はこうした妻の負担を軽減するだけでなく、妻にある程度まとまったお休みをプレゼントすることにもつながりそうです。

まとめ

実際に父子帰省を経験した父親に対し、感想を尋ねた質問では、約7割の父親が「子どもと過ごす時間を満喫できた」と回答しているほか、肯定的な意見が上位を占めました。

具体的には「一緒にいた時間が長かったせいか普段聞かない話をしてくれて、より子どものことが理解できた(34歳・男性)」、「父子の距離が縮まった。妻もリフレッシュできたようだ(38歳・男性)」、「実家の裏の広い土地で、ノビノビと息子達と野球ができて楽しかったです(40歳・男性)」などの声が挙がっています。

妻はゆっくりと休むことができ、夫は子どもとじっくりと向き合うことのできる父子帰省ですが、最大のメリットは子どもと同じ時間を共有することで、父と子の絆を深めることができる点にあるかもしれません。お盆やゴールデンウィーク、お正月などの長期休暇の際には一度、父子帰省に挑戦してみてはいかがでしょうか。

【調査概要】
調査方法:インターネット調査
<調査1>
調査対象:30~49歳の既婚で子どもがいる男女 2,380名
集計期間:2019年12月6日~11日
<調査2>
調査対象:「父子帰省を経験したことがある」と回答した30~49歳の既婚で子どもがいる男性 300名
集計期間:2019年12月13日~20日

ニュース提供元:PRTIMES
情報提供元:株式会社パートナーエージェント

(最終更新日:2020.02.13)
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