「タワマン」「板マン」…マンションの種類とそれぞれの良さとは?

マンションの購入を検討していると、さまざまな種類のマンションを目にします。「タワーマンションと大規模マンションでは何が違うの?」「タワーマンションは何階以上のマンションのこと?」といった疑問を抱く人も少なくないのではないでしょうか。マンションの種類別の特徴がよくわからないと、検討しようにも話が進みませんよね。
今回は数あるマンションの種類から、「タワーマンション」「板状マンション」「大規模マンション」について説明します。

タワーマンション・板状マンション・大規模マンションの関係

タワーマンションはマンションの高さ、板状マンションはマンションの形状、大規模マンションはマンションの総戸数での分類です。
板状マンションはタワーマンションの分類のひとつ(※)で、タワーマンションは大規模マンションの分類のひとつ。この記事では、タワーマンション、板状マンション、大規模マンションの順に紹介します。

※タワーマンションに含まれない板状マンションもあります

大規模マンション

大規模マンションには公園が完備されているものも

大規模マンションの明確な定義はありませんが、一般的には総戸数100戸以上が「大規模マンション」、100戸未満が「小規模マンション」と分類されます。

また、大規模マンションは「タワーマンション」と「多棟型マンション」の2つのタイプに分けられます。それぞれの特徴は以下の通り。

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大規模マンションの住みやすさ・メリット

大規模マンションの住みやすさはどういった部分にあるのでしょうか。

共用施設が充実している

大規模マンションに住む最大の利点として、多くの方が共用施設の充実を挙げています。物件によって異なりますが、エントランスのロビーラウンジをはじめ、ゲストルームやスポーツジムなどの居住者が利用できる施設が多く設けられています。
保育園やキッズルームが備わっている、子育て世帯向けの多棟型マンションも人気です。
また、居住者のサポートのため、コンシェルジュが常駐している大規模マンションも少なくありません。
その他、24時間の有人監視など、セキュリティが充実していることも見逃せないポイントです。

管理費が安い

大規模マンションは戸数が多いため、1戸当たりの管理費が割安になる傾向があります。戸数が多い分、設備のメンテナンス費や電気代などがかかってしまいますが、それを上回るスケールメリットが出ます。

マンション内でコミュニティを形成しやすい

大規模マンションは居住者が多いことで、コミュニティを形成しやすくなるといわれています。居住者同士の親交を深められる上、トラブルが発生した際に助け合える面も。
コミュニティ活動が活発なマンションでは、趣味や季節ごとの催しなど、さまざまなイベントが行われています。新築マンションであれば入居のタイミングがだいたい同じなので、関係性をつくりやすいのではないでしょうか。子育て世帯が多い物件では、子育てに関する情報交換なども可能でしょう。

大規模マンションの住みにくさ・デメリット

大規模マンションはメリットとデメリットが表裏一体です。共用施設が充実している分、多額の修繕積立金が必要となります。豪華な共用施設が多数設置されている場合は、管理費が高くなることも。
また、居住者が多くてコミュニティをつくりやすい反面、あまりに人数が多いため近所付き合いに悩まされるケースもあります。マンション管理組合の総会で、意見がまとまらないことも多いようです。
日々の生活の中では、エレベーターの待ち時間の長さが挙げられます。朝の通勤時間帯に混雑することが多いようです。

タワーマンション

高層階の眺望が魅力のタワーマンション

タワーマンションは、前述の通り大規模マンションの分類のひとつです。タワーマンションも明確な定義は存在しませんが、以下のように分類されることがあります。

・2~3階建て:低層マンション
・4~5階建て:中層マンション
・6~19階建て:高層マンション
・20階建て以上:タワーマンション

タワーマンションの住みやすさ・メリット

タワーマンションの住みやすさは、先に述べた大規模マンションの住みやすさとほぼ同様です。
ここではタワーマンション特有の住みやすさについて説明いたします。

・利便性が高い

タワーマンションは駅のすぐ近く、または駅直結など好条件の立地にあることが多く、通勤・通学に便利です。周辺施設も充実しており、生活の利便性が高いといえます。

・セキュリティ性の高さ

タワーマンション、特に高層階は窓からの侵入が難しく、空き巣に入られる心配が不要です。また、エレベーターが特定の階にしか停まらないシステムが導入されていることもあり、セキュリティ性が非常に高いといえるでしょう。

・眺望や騒音の観点でもメリット

その他にも、タワーマンションの住みやすさ・メリットは存在します。たとえば、高層階は眺望が良いこと、騒音が気にならないこと、虫の被害に遭いにくいこと、周囲に建物がないためプライバシーを守りやすいこと、などが挙げられます。低層階は災害時に避難しやすい、高層階よりは価格が安いというメリットがあります。

タワーマンションの住みにくさ・デメリット

デメリットも大規模マンションのものとほぼ同様です。タワーマンション特有の弱点として、地震やその他の災害で停電が発生したときに、エレベーターでの移動ができなくなるなど、二次被害が大きくなることではないでしょうか。高層階と地上の間を階段で移動するのはかなりの負担となります。
その他、買い物した荷物を運ぶのが面倒である、規約により洗濯物を外に干すことができないことがあるといったデメリットも挙げられます。

板状マンション

板状マンションは通気性の高さが特徴

板状(ばんじょう)マンション、略して「板マン」とはタワーマンションの一種で、板のように横に長い外観からこのように呼ばれています。タワーマンションの一種に分類されますが、中高層のマンションにも多く見られる形状です。

板状マンションの住みやすさ・メリット

・通気性の高さ

まず挙げられる板マンのメリットは「通気性の高さ」でしょう。外廊下側の扉や窓とベランダの窓を開けると部屋の換気ができます。

・部屋が明るい

板マンは窓や外廊下から自然光を取り入れられます。部屋の向きによっては、日中は明かりを点ける必要がありません。

・災害時のリスクが低い

板マンは共用廊下が外に面しているため、災害時の避難がスムーズです。ベランダ側からの避難もできるので、災害リスクが低いといえるでしょう。

板状マンションのデメリット

外廊下のある板状マンションは、大規模マンションやタワーマンションに比べるとセキュリティ面で不安が残ります。また、天候の影響を受けやすく、雨や雪が吹き込んでくることも。
階ごとにゴミ置き場が設置されていないため、ゴミ捨て時に手間もかかります。

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それぞれのマンションの特徴をよく知ることが大切

大規模マンション、タワーマンション、板状マンションの住みやすさやメリット、デメリットについて紹介しました。
タワーマンションの購入を検討する際、大規模マンションや板状マンションを併せて検討することもあると思いますが、大切なのはそれぞれの特徴をよく把握すること。その上で、ご自分の生活設計やライフスタイルに合ったマンションを選びましょう。

(最終更新日:2024.04.19)
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