共用部分は感染注意を! マンションにおけるインフルエンザ対策の基本

インフルエンザが流行しはじめると、感染しないよう、普段よりも予防に注力している人は多いのではないでしょうか。外出時の感染ばかりに目がいきがちですが、住まいの対策もしっかりしておきたいところ。特にマンションは多くの住民が住んでいるので、公共の場と同じように対策を怠らないことが肝心です。
マンション内での感染防止に向けて気をつけるべき点や予防策について紹介します。

基本的なインフルエンザの対策

インフルエンザウイルスの感染は、飛沫や接触によってウイルスが体内に入ることで起こります。つまり、ウイルスが体内に入るのを防ぐことが第一です。まずは基本的な予防を徹底しましょう。

・マスクの着用

「咳エチケット」という言葉を耳にしたことがあるでしょうか。インフルエンザをはじめとした感染症は、咳やくしゃみによって飛沫感染します。周囲に感染しさせないために、咳やくしゃみをする際はマスクを着用するほか、ティッシュやハンカチ、袖を使って口や鼻をおさえましょう。

・流行前にワクチンの接種

インフルエンザワクチンの予防接種は、発症をある程度抑えられたり、重症化を予防できたりする効果があります。予防接種の接種回数は、13歳以上の人ならば1回接種が原則とされています。できれば流行前に、なるべく早く予防接種を済ませておきましょう。

・外出後の手洗い・うがい

基本的な対策ですが、外出後の手洗い・うがいは必ず行いましょう。特に、人混みに出た際はインフルエンザに感染するリスクが高まるため、普段よりも念入りに行うこと。流水で手を洗えないときは、アルコール手指消毒剤の使用も有効です。しかし、明らかに手が汚れている場合は消毒効果が低下するため、水で汚れを洗い流す手洗いを行いましょう。

また、栄養と睡眠を十分に取って、しっかり健康管理しておくことも肝心です。ウイルスに対する抵抗力を高めておくことが感染予防につながります。この時期は特に体調管理に努めましょう。

マンションに住んでいる場合の対策は?

住民が行き来するマンションの共用部は注意が必要

日常的に過ごす時間が多いだけに、住まいの対策もしっかりしておきたいところ。戸建てと比較して、マンションは他の住民と接触する機会も多いため、特に注意しておいたほうが安心です。

・帰宅の際は消毒剤を使用する

部屋に入る前に、アルコール手指消毒剤の使用を

エントランスなどにアルコール手指消毒剤が置いているマンションもありますよね。手を消毒することは感染予防に非常に効果的です。帰宅の際は必ず活用しましょう。お住まいのマンションにない場合は、持ち運びできるハンドジェルを携帯しておくと便利ですよ。

・出入りが多い場所や多くの人が触れるスペースは要注意

エレベーターやキッズルームプレイルームなどの共用施設、出入りが多い共用部は特に注意が必要です。マスクの着用を徹底するようにしましょう。また、オートロックのインターホンやドアノブなど、住民が触れる箇所からも接触感染の危険性があります。接触感染には手洗い・うがいが効果的です。触れた後は徹底して行うようにするとよいですよ。

・24時間換気システムの活用

また、室内においてもマンションならば実施したい対策法があります。それは、新しいマンションには必ず設置されている「24時間換気システム」。2003年の改正建築基準法により、すべての建築物に設置が義務づけられています。冬場は窓を開けて換気する回数が少なくなりがちです。部屋の中では24時間換気システムを活用し、こまめに空気を入れ替えてウイルスが滞留するのを防ぐようにしましょう。

住民が利用するエリアは特に注意を

外から自宅マンションに帰ってくると、安心感がありますね。しかし、この時期は油断大敵。共用部を利用する際はウイルス感染に注意し、部屋に入ってからも手洗い・うがいを徹底し、インフルエンザの予防につとめたいものですね。

※本記事の掲載内容は執筆時点の情報に基づき作成されています。公開後に制度・内容が変更される場合がありますので、それぞれのホームページなどで最新情報の確認をお願いします。
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