【首都圏版】大雪リスクを考慮した「住まい」選びのポイントとは?

雪が降るとさまざまな問題が発生します。スリップによる自動車の事故、歩行時の転倒、公共交通機関の遅れなど、生活への影響は決して少なくありません。

最近は首都圏でも大雪が降ることが増え、鉄道会社による「計画運休」も珍しくないですよね。今後は住まい選びの際にも、降雪時に発生するリスクを考えたほうが安心かもしれません。
そこで、首都圏における雪のリスクを考慮した住まい選びのポイントを紹介いたします。

平らな土地を選ぶ

住宅の前の道路は平らな方が移動もスムーズ

雪のリスクを考えて住まい選びをする際、まず注意したいのは、家が平らな土地に建っているかどうか。傾斜地の住宅には価格面を始めとしたメリットもありますが、降雪時のリスクを考えると平らな土地に建っている家を選ぶことをおすすめします。

そのワケは、傾斜地の家の周りは道路も斜めになっている場合が多いこと。降雪が原因で道路が凍結してしまうと、平らな道路に比べて歩行時に滑りやすくなり、移動が困難となります。

道路の日当たりに注目

日当たりも重要なポイントです。家そのものの日当たりだけでなく、駐車場、そして家の周りの道路の日当たりも確認しましょう。

駐車場や家の周りの道路の日当たりが悪いと、積もった雪がいつまでも残ってしまいます。場合によっては凍結し、車を動かすのが難しくなることも。駐車場や家の周りの道路の凍結は生活への影響が大きいため、日当たりは必ずチェックしましょう。

周囲に住宅が少ないところは避ける

住宅が集まっているエリアのほうが雪対策もスムーズです

新興住宅地の新築戸建ては、周囲に住宅が少ないことも。降雪時のリスクを考えるならば、住まいを購入するタイミングを図ったほうが良いかもしれません。

大雪が降った場合は、生活への影響を最小限に抑えるために多くの人手が必要です。住宅が少ないエリアで降雪への対処をする場合、一人あたりの負担が大きくなり、対処を終えるまでに時間がかかってしまいます。

住宅がある程度密集しているエリアのほうが降雪時の対処もラクなので、周囲に住民が少ない物件はあまりおすすめできません。

最寄駅からのルートに注意

積雪時の歩行は慣れないと難しいもの。長い距離を歩くと、それだけ転倒する危険性が増すので、雪のリスクを考えると住まいは最寄駅から近いほうが望ましいです。

ただし、日当たりの悪い道は道路が凍結して転倒する場合もあるので、日当たりにも注意です。また、歩きやすさを考えると道路は平坦であるほうが良いでしょう。

複数の公共交通機関が使える

複数路線が使えると余裕を持って行動できます

首都圏で大雪が予想される場合、各鉄道会社で「計画運休」を実施することが増えてきました。この「計画運休」に至らない程度の降雪の際、公共交通機関のダイヤは大きく乱れます。

こういった状況下で、外出や移動の必要が出てくることを考えると、住まい選びの際には、複数の公共交通機関が使える物件を検討してみるのもひとつかもしれません。JRと私鉄など異なるふたつの鉄道路線や、電車とバスが利用可能となると、大雪の中でも移動できる可能性が高くなります。

実際に使用するかどうかは別にして、複数の公共交通機関が使えることで、余裕を持った行動が可能になるといえるでしょう。

マンションの降雪時の対策が行われているか

一戸建ての住まいではなくマンションを探すときは、降雪時の対策が行われているかどうかを確認しましょう。

雪かきのための備品が準備されているか、管理者が常駐しているかなどにより、降雪時の対処が変わってきます。可能であれば、降雪時にどのような対策を行うか、または過去の降雪時にどのような対策を行ったかを管理会社に確認しておくと良いでしょう。

マンションは周辺住民も多いため、人手も多く降雪時の対処が早く進むことも頭に入れておきたいものです。

住まい選びの時期にも注意が必要

雪のリスクを考えて住まい選びをする場合、もし可能であれば雪が降る時期に家を探しましょう。

実際に雪が降ったときの公共交通機関の状況、道路の凍結具合などをあらかじめ知ることができれば、降雪時のリスクを回避できる可能性が上がります。

雪が降る時期に住まい選びをすることが難しい場合は、不動産会社管理会社に降雪時の状況を確認すると安心かもしれません。

まとめ

首都圏の大雪はあらかじめ予想できることも多く、事前の備えで影響を最小限に抑えることも可能です。しかし、住まい選びの時点で雪のリスクを考えておけば、影響を受けることはより少なくなります。車の事故や歩行時の転倒などで思わぬけがを招く事態を避けるため、住まい選びの際には冬の降雪のことも考慮することをおすすめします。

もちろん、雪のリスクを十分に考えて住まいを選んだとしても、雪による被害がゼロになるわけではありません。大雪が降ったときに慌てて備えをすることのないよう、普段からしっかりと降雪対策をしておきましょう。

※本記事の掲載内容は執筆時点の情報に基づき作成されています。公開後に制度・内容が変更される場合がありますので、それぞれのホームページなどで最新情報の確認をお願いします。
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