インフルエンザの流行が本格化。自宅の空気環境は大丈夫?

いよいよインフルエンザが猛威を振るう季節となりました。厚生労働省は、2019年12月8日から15日までの1週間に報告されたインフルエンザ患者数が1医療機関当たり15.62人となったと発表しました。この数字は、注意報レベルとされている10人を上回り、流行が本格化したことを物語っています。さらに過去10年間を見てみると、今年のインフルエンザ流行が本格化した時期は、新型インフルエンザが流行した2009年に次いで2番目の早さでした。

それでは、インフルエンザにかからないためにはどうしたらいいのでしょうか。空間清浄機を販売するKAGURA株式会社が実施した「インフルエンザ対策に関するアンケート」より、インフルエンザ予防に効果的な、自宅の「空気環境」について考えていきましょう。

6割近くが「インフルエンザ対策をしている」と回答

「自身のインフルエンザ対策はしていますか?」の質問に「はい」と答えた人は57.8%に上りました。具体的な対策として、「手洗い・うがい」が82.5%、「マスク」58.0%、「予防接種」55.8%、「空気清浄機フル稼働」31.2%、「除菌ジェル」20.7%と続きました。

インフルエンザ予防として、手洗い・うがい、マスクの着用、予防接種はすっかり定着したようですが、一方で「空気清浄機」の活用はまだまだ低いことがわかりました。


出典:KAGURA株式会社「インフルエンザ対策」に関するアンケート

インフルエンザ、3つの感染経路

アンケート結果を踏まえながら、インフルエンザの3つの感染経路とその予防法について紹介します。

【接触感染】
アンケートでは82.5%の人がインフルエンザ対策として「手洗い・うがい」と回答しています。感染者が咳やくしゃみをするときに口を押さえた手には、インフルエンザウイルスを大量に含む分泌物が付着しています。そのまま電車やバスのつり革、ドアノブなどを触ることで他人に感染するため、こまめな手洗い・うがいがインフルエンザ予防に効果的といえます。

【飛沫感染】
感染者の咳やくしゃみにより、インフルエンザウイルスを含む唾液や鼻水が周囲に飛び散り、周囲の人が吸い込むことで感染します。咳・くしゃみをするときはティッシュなどで口と鼻を押さえ、他の人から顔をそむけ1m以上離れるなどの「咳エチケット」を徹底することが大切なマナーといえます。アンケートでは58%の人が「マスク」着用で予防していました。

【空気感染】
インフルエンザウイルスは空気を介して感染します。室温が低く、乾燥している閉め切った部屋は、インフルエンザウイルスの感染力が長時間保ちやすい環境です。アンケートの結果では「空気清浄機フル稼働」はわずか3割程度でしたが、加湿器などで部屋を適切な湿度に保つことは、インフルエンザ感染を予防する上でとても大切です。空気感染の可能性を考えると、除菌と加湿効果、両方の機能がある空気清浄機を使うことがインフルエンザ予防に有効だといえます。

インフルエンザにかからないためには?

厚生労働省は「令和元年度インフルエンザQ&A」の中で「インフルエンザにかからないためにはどうすれば良いですか?」という質問に対し、次のように回答しています。

1. 流行前のワクチン接種
2. 外出後の手洗い等
3. 適度な湿度の保持
4. 十分な休養とバランスのとれた栄養摂取
5. 人混みや繁華街への外出を控える

「3」にもあるように、インフルエンザの予防には室内を適切な湿度に保つことが有効とされています。では、インフルエンザ予防に適した湿度はどのくらいなのでしょうか。1961年に研究者のG.J.ハーパー氏が発表した論文によると、室温20度、湿度50~60%が理想的とされています。

一方、KAGURA株式会社のアンケートで、自宅の空気環境について困っていることを聞いたところ、最も多かったのは「乾燥している」(51.4%)でした。また、「自宅の空気環境に気を使っていますか?」という問いに対して60.2%が「はい」と回答。その理由として、「自身の風邪・インフルエンザ予防」74.8%、「子どもや高齢者の風邪・インフルエンザ予防」28.1%などが挙がっています。

出典:KAGURA株式会社「インフルエンザ対策」に関するアンケート

さらに、空気清浄機に求める機能についての質問では、「除菌」65.1%、「加湿」60.4%という回答が上位に入っており、加湿機能付きの空気清浄機の利用をインフルエンザ対策にと考えている人もいるようです。

出典:KAGURA株式会社「インフルエンザ対策」に関するアンケート

まとめ

今年は早いペースでインフルエンザが流行しています。予防のためには手洗い・うがい、マスクの着用に加えて室内の湿度にも気を付けなければいけません。インフルエンザウイルスは湿度が40%以下になると活動しやすくなるといわれていますが、一方で60%以上になるとダニやカビが発生します。人間の肌感覚で湿度を測ることは難しいため、湿度計や制御機能付きのエアコン、空気清浄機などで常に快適な室内環境を保ち、健康に過ごしたいものです。

【調査概要】
調査名:「インフルエンザ対策」に関するアンケート
調査方法:インターネット調査
実施期間:2019年12月9日
調査対象:全国30代以上の家庭を持っている、またはペットを飼っている方
サンプル数:1,122人

ニュース提供元:PRTIMES

情報提供元:KAGURA株式会社

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