毎日の暮らしをちょっと幸せにしてくれるおいしいパン。「絶品パンさんぽ」は、「365日、パンのことで頭がいっぱい!」というライター・斎藤若菜さんが、地元の人に愛されるとっておきのベーカリーをめぐる連載です。第2回は「国立(くにたち)」駅周辺のパン屋へ。後編では、駅近の人気店とアメリカやイギリスのホームメイドベーカリーの店を紹介します。

前編はこちら:【国立パンさんぽ】添加物・卵不使用。こだわりの食パン専門店エスプリ

パンづくりの様子が見える「アカリベーカリー」

食パン専門店「エスプリ」に続いて向かうは、2015年12月にオープンした「アカリベーカリー」です。

国立駅南口を線路沿いに3分ほど歩いたところにあるお店。小さなお店に見えますが、ガラス越しにパンを作る様子が見え、広い製造スペースがあることがわかります
「メロンパン」(税込み180円)などのオーソドックスなパンから、「アンチョビキャベツ」(税込み210円)といった総菜パンまで幅広いラインナップで、思わず目移りしてしまいます
向かいの棚には、おすすめの「アカリブレッド」(税込み330円)や「クグロフ」(2分の1カット税込み350円)などが並んでいました

店主の高山さんのおすすめは、「アカリブレッド」。きめ細やかでもっちりとした食感の角食パンで、早く売り切れてしまう日もある様子。見つけたら“買い”ですね!
個人的には、大好きなフランス・アルザス地方の伝統菓子「クグロフ」があって感激! 日本ではお菓子のイメージが強い印象ですが、以前訪れたアルザスの老舗パティスリーでは、モーニングセットにクグロフが含まれていました。アカリベーカリーのクグロフも、甘さ控えめで「朝食におすすめ」だそうです。

「アカリベーカリー」の店名は、灯りの下でパンを囲む家族の姿をイメージしているとのこと。店頭の看板に「日々のパン」とある通り、毎日食べたくなる味わいでした。駅から近く仕事帰りなどに立ち寄りやすそうですし、おしゃれな雰囲気に相反して価格は100~200円台が中心で手頃。「近所なら通いたい!」と感じる一軒でした 。

アカリベーカリー
住所:東京都国立市中1-7-64
営業時間:10:00~14:00、15:00~19:00
定休日: 日・月曜

イギリス・アメリカの焼き菓子が並ぶ「ユニコーンベーカリー」

3店舗目は、「アカリベーカリー」からさらに線路沿いを歩いてすぐの「ユニコーンベーカリー」へ。2013年にオープンした、ホームメイドスタイルのお店です。

グリーンに覆われた店構えが素敵な「ユニコーンベーカリー」。この店のことを知らなかったとしても、思わず足を踏み入れたくなる佇まいです
取材時は島澤安從里さん(左)と娘さん、母・スーザンさんと3世代が勢揃い。「小さな子どものおつかいから70歳のスコーンが好きな常連さん、90歳のおばあちゃんまで、気軽に買いに来てくれます」

家庭に伝わるレシピで作る伝統的な焼き菓子を提供

こちらのお店は「ホームメイドブリティッシュアメリカンスタイルの焼き菓子屋さん」とのこと。ブリティッシュでアメリカン? と訪問時までピンときていなかったのですが、お母さまがアメリカ育ちのイギリス育ち。イギリスとアメリカの家庭で作られてきた本場の焼き菓子を提供しています。

また、日本では「ベーカリー」=パン屋さんを想像しがちですが、本来はオーブンで焼くこと全般を意味し、パン屋だけでなくお菓子屋も「ベーカリー」に含まれます。「ユニコーンベーカリー」は焼き菓子のお店で、パンは時間に余裕がある日のみ焼いているとのこと。マフィンやスコーンといった、発酵させずに焼く「クイックブレッド」を常時提供しています。

「レモンバー」(250円)はアメリカでは定番のお菓子。濃厚ながらレモンの酸味が効いていて、クセになります
左から、「生チョコブラウニー」と「くるみの生チョコブラウニー」(各300円)。フランス産ダークチョコレート80パーセントを使用し、ぜいたくな味わいです
すりおろしたにんじんがたっぷりと入った人気商品「キャロットケーキ」(280円)
島澤さんのおすすめは「メープルピーカンバー」(280円)や「アップルケーキ」(300円)。アメリカではおなじみの「コーンブレッド」(210円)は朝ごはんにぴったりです

マフィンをはじめとする焼き菓子は、売り切れ必須!

さまざまな焼き菓子を扱う「ユニコーンベーカリー」ですが、「マフィン屋だと思っている人が多いかもしれません」と島澤さん。マフィンは常時4~8種類用意しています。スコーンが1~2種類、パウンドケーキが3~4種類ある他、クッキーやシフォンケーキ、ブラウニー、カップケーキも並び、店内はにぎやか。信州産の小麦粉やアメリカ産のチョコチップなど素材にこだわり、できるだけ無添加で作られていて、価格は200~400円台が中心です。

島澤さんのおすすめは、乱切りのりんごにナッツのザクザクとした食感とレーズンの甘みをプラス、スパイスを効かせた「アップルケーキ」。シナモンやナツメグが入りスパイシーな「キャロットケーキ」も人気です。
筆者が個人的に気に入ったのは「コーンブレッド」で、同店のものはやや甘め。半分に切ってトーストし、バターとはちみつをつけて食べるのがおすすめと聞き試してみましたが、バターの塩気と生地の甘みが本当によく合い、すっかりお気に入りになりました。チリビーンズやBBQのサイドディッシュとして、サラダともよく合う万能選手です。
営業時間は13:00~19:00ですが、17:00頃には品薄になり、18:00には商品がなくなり店を閉めてしまうことが多いとのこと。お目当てのものを購入したければ、早めの時間に足を運んだほうが良さそうです。

ユニコーンベーカリー
住所:東京都国立市中1-1-14
営業時間:13:00~19:00(日曜のみ11:00~14:30)※売り切れ次第終了
定休日:水・木曜
https://www.facebook.com/UnicornBakery

編集後記

今回めぐった3つのベーカリーは、それぞれに特徴があり「近所にあれば通いたい」と思う店ばかり。あいにくのお天気ではありましたが、とても楽しいパンさんぽとなりました。今回訪問できなかったお店がまだまだたくさんあり、雑貨店も多い国立は、2度・3度訪れても飽きずに楽しめそうなエリアです。みなさんも、足を運んでみてはいかがでしょうか。

今回訪れた3店舗の位置関係

前編はこちら:【国立パンさんぽ】添加物・卵不使用。こだわりの食パン専門店エスプリ

※営業時間や税抜き価格(個別表記がある場合を除く)、パンの焼き時間など、記事内の情報は取材時点(2019年10月)のものです。変更される可能性がありますので、お出かけの際はホームページなどで最新情報を確認ください

(最終更新日:2020.01.09)

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