セルフリノベーションのメリット・デメリット

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セルフリノベーションという言葉を聞いたことはあるだろうか。DIYで自分好みの部屋にすることが人気となっている今、セルフリノベーションが可能な賃貸も少なくないようだ。しかし、セルフリノベーションにはメリットもデメリットもあるため、DIY初心者は事前に注意事項を確認しておいてほしい。
ここでは、セルフリノベーションのメリット・デメリットや注意事項について見ていこう。

セルフリノベーションとは?

セルフリノベーションとは、部屋のリノベーションを行う際、内装業者などに依頼せず、自分の手で設計や工事を行うことを指す。
リノベーションは、大きく次の3つの工程に分けられており、すべての工程を自分の手で行うことも、一部の工程のみをセルフリノベーションにすることもできる。

1. 間取りやデザインなどの設計作業
2. 建材を加工して組み立てる施工作業
3. 塗装やタイル貼りなどの仕上げ

セルフリノベーションのメリット

ここからは、セルフリノベーションのメリットについて見ていこう。

業者に頼むよりも費用を抑えられる

セルフリノベーションであれば、作業に関しては基本的に材料費だけで済むため、プロの業者に依頼するよりも費用は抑えられる。専門業者の人件費や設計費用は高くつくケースも少なくないため、場合によっては数十万~百万円の費用を節約することも可能だ。

DIYの技術や知識が身に付く

セルフリノベーションは、みずから設計や施工作業をすることになるため、DIYの技術や知識を幅広く身に付けることができるだろう。建材や工具の扱い方を習得することで、ちょっとしたDIY作業も手軽に行えるようになる。

セルフリノベーションのデメリット

セルフリノベーションのデメリットも確認して、本当にセルフリノベーションをすべきか判断することも大切だ。

業者によるリノベーションに比べて仕上がりの質に差が出やすい

DIY初心者であるほど、専門業者に依頼した場合よりも、施工品質や精度は劣ってしまうはずだ。慣れない作業となるため、当初の計画どおりにいかなかったり、予想外の技術が必要となったりする可能性が高い。

そのため、リノベーションをスタートする前には、ある程度の専門知識や技術を身に付けておくことが大切だ。そのような準備期間も要することから、根気強い取組みが求められるだろう。

予想以上に時間や体力が必要になることも

セルフリノベーションには、多くの時間と体力を要するということも知っておくべきだ。リノベーションの規模にもよるが、一般的にマンションのリノベーションは、工事完了まで1~1.5ヵ月程度の期間を要する。しかし、セルフリノベーションとなると、毎日作業をしたとしても2~4ヵ月、長いと半年以上かかるケースもあるのだ。
ウィークデイは仕事をしている人がほとんどであることが考えられるため、作業できるのは休日のみという場合は、さらに長い期間取り組まなければならない。

また、重い木材や建材を扱ったり、1日に6~8時間程度施工を行ったりするのであれば、ある程度の体力も求められるだろう。

セルフリノベーションの注意事項

セルフリノベーションを行う場合は、工事可能な範囲の確認や近隣住民への配慮など、いくつかの注意事項がある。トラブルを起こさないよう、注意すべきポイントも事前に確認しておこう。

リノベーション可能な範囲を確認する

賃貸の場合は、どこでも自由にリノベーションできるということはまずないだろう。必ず、大家や管理会社にリノベーションの可否はもちろん、リノベーション可能な範囲、退去時の原状回復の必要性などについて確認しなければならない。

また、柱や壁、階段などを加工したり、大規模な修繕や改築をしたりする場合は、役所に申請しなくてはならない可能性もあるため、リノベーションしたい部分はどこなのかを明確にしておく必要がある。

近隣への配慮

賃貸物件は、壁一枚を挟んでほかの住人がいるため、深夜や早朝に大きな音を発するリノベーション作業はNGだ。騒音などによるご近所トラブルとならないよう、工事をする日程と時間帯をあらかじめ決めておき、近隣住民にはリノベーション作業をする旨、挨拶回りをしておいたほうがいいだろう。

電気・ガス・水道は業者へ依頼する

費用を節約したいからといって、どんなリノベーションも自分で行うのは避けよう。特に、電気やガス、水道など、資格が必要な専門的な分野の設備は、勝手に変更することはできないので注意が必要だ。

まずは簡単なDIYからスタートしよう

DIY初心者がいきなり難度の高いセルフリノベーションに挑戦すると、思いがけない失敗をしてしまったり、途中で頓挫してしまうリスクがある。そのため、まずは手軽にできるDIYからスタートし、徐々にリノベーションの知識や技術を習得していくほうがいいだろう。

ゆくゆくは理想の部屋を実現できるよう、一部は専門業者の力を借りることも検討しながらセルフリノベーションのスキルを身に付けていくことで、楽しく理想の部屋づくりができるのではないだろうか。

(この記事はREISM株式会社が運営するREISM Styleの記事を一部編集、転載しています)

※本記事の掲載内容は執筆時点の情報に基づき作成されています。公開後に制度・内容が変更される場合がありますので、それぞれのホームページなどで最新情報の確認をお願いします。
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