小田急小田原線の代々木上原駅から梅ヶ丘駅間の線路を含めた駅の地下化が完了し、下北沢駅を中心とした2万7,500平方メートルの敷地の再開発が進んでいます。世田谷区とともに再開発を進める小田急電鉄が、2019年9月、地域に密着した複合施設を作る計画の概要を発表しました。

1.7kmにわたる「下北線路街」を2020年までに整備

小田急電鉄は、2013年に代々木上原駅から梅ヶ丘駅間の線路を地下化。この間にある京王井の頭線と交差する下北沢駅を中心に据え、世田谷代田駅と東北沢駅間に新しく生まれた2万7,500平方メートル、距離にして1.7kmの敷地を世田谷区とともに再開発します。

下北沢は古くから、老若男女を問わずさまざまな個性を持つ人から愛されてきました。小田急電鉄では、このエリアを自分らしく生きる人が住む「多様性にあふれている街」と捉えており、多様な個性が高い寛容性によって共存することで、エリアの魅力が発揮されると考えているそうです。この下北沢が持つ魅力を活かすために掲げられた開発コンセプトは「BE YOU.シモキタらしく。ジブンらしく。」。多くの人とつながり、それぞれの心地よい場所を増やしていくため、地域の人々と共に街をつくる「サーバント・デベロップメント(支援型開発)」という方法も取り入れています。開発エリア名は「下北線路街」。2020年にかけて整備が進められる予定です。

商業施設に加え、保育所や学生寮なども完備。地域に開かれた複合施設に

「下北線路街」は、街に不足している緑を増やしたり、街と人のつながりを意識し、回遊性を高める空間と賑わいを演出したりするべく、世田谷区と連携して進められます。

多様性にあふれる“シモキタ”の魅力がそのまま未来に息づきながら、人がつながり合って、それぞれの心地いい場所がふえていくためのきっかけづくりや、新たなチャレンジを後押しできる場となることを目指しています(出典:UDS株式会社プレスリリースより)

2016年には、すでに前庭と専用テラスを設け、「ふたつ庭のある暮らし」をテーマにしたメゾネット型のテラスハウス賃貸住宅が開業。この地域ならではのゆとりある暮らしを、子育て層やDINKSの人々が味わっています。また、2019年4月には「食でつながる地域のコミュニティパブ」をテーマに、東京農業大学のオープンカレッジが行われる「世田谷代田キャンパス」もオープンしています。

今後は、商業施設はもちろんのこと、箱根からの運び湯に入ることができる宿泊施設、コミュニティスペースを併設した地域とつながる保育園、多様な学生が寝食をともにし、互いに学び合う新しい教育的価値を持った学生寮などが続々と開業予定。住居併設の飲食店や物販店が軒を連ねる新しいスタイルの長屋のオープンも予定され、個人の商いを応援する新しいタイプの商店街も誕生します。

期間限定のみんなの遊び場「下北線路街 空き地」はすでにオープン!

下北沢駅の東側に、2019年9月24日オープンした「下北線路街 空き地」は、誰でも自由に使える1年半の期間限定のスペース。開発コンセプトである「BE YOU. シモキタらしく。ジブンらしく。」を体現できる空間となっています。

「下北線路街 空き地」は、小田急線「東北沢駅」から「世田谷代田駅」までの地下化に伴う線路跡地の開発によって生まれる新しいエリア「下北線路街」に、約1年半の期間限定でPOP UPした“みんなでつくる自由なあそび場”です(出典:UDS株式会社プレスリリースより)

空き地のコンセプトは、「みんなでつくる自由なあそび場」。トライアルでお店が開けるレンタルキッチン、自由なイベントが開催できるイベントスペース、バラエティ豊かなキッチンカーが登場するスペースなど、みんなの「やってみたい」を応援し、行けば必ず楽しい何かが待っているスペースです。

毎日使える多彩な飲食店が並ぶ「シモキタエキウエ」が11月オープン予定

直近にオープンを予定しているのが、シモキタならではの多様性にあふれる駅商業施設「シモキタエキウエ」。ここは、生活雑貨やグリーンショップ等のショップのほか、カフェをはじめ大衆居酒屋や立ち飲み屋などのさまざまなスタイル・ジャンルの飲食店が集まる商業施設。下北沢の街なかのような雑多な雰囲気を持ちながら、老若男女を問わずさまざまな方やシーンに合わせて利用できる店舗が並びます。

施設のコンセプトは「UP!(シモキタアガル)」。毎日の暮らしの楽しさや利便性が「アガル」、訪れた方の気持ちが「アガル」施設を目指します(出典:小田急電鉄株式会社プレスリリースより)

すべての施設がオープンするのは2020年12月(予定)。住む人、働く人、訪れる人、その誰もが下北沢の魅力をたっぷり楽しめる街づくりが行われます。

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