家具のケアにも通じる⁉ メンズスキンケアのコツと勘違い

令和を待たずして、平成の時代から男が”肌”をケアするという習慣が本格化。もはや常識と実践している人もいるかもしれないし、なんとなくわかってはいるんだけど…と気にしているだけの人もいるかもしれません。

男性の美意識も時代とともに変化している印象です。どこまでケアした方がよいのでしょうか。今回は男性のスキンケア方法について紹介します。

男性のスキンケア意識が高まっているワケは?

男性にとってもスキンケアは”身だしなみ”のひとつに

各メーカーから男性向け化粧品が続々と発売され、年々拡大しているメンズコスメ市場。筆者の周りでも「以前は洗顔しかしなかったが、洗顔後に化粧水をつけるようになった」「屋外で過ごすときは、できるだけ日焼け止めを塗るようにしている」といった声を聞くようになりました。男性向けアイテムの選択肢が増えたことによって、以前よりも美容に力を入れる意識も高まっているようです。

資生堂が行った「男性のスキンケアと肌や眉を整える等の行為に関する意識調査」によると、男性の約9割がスキンケアを”身だしなみ”のひとつとして捉えており、「メンズメイク(※)をしてみたい」と回答した男性は半数以上という結果に。清潔感を保ち、自分自身の印象をアップさせるためにもスキンケアは重要だと考えているようです。

※BBクリーム(顔の色ムラを補正するクリーム)の塗布やアイブロウで眉を整える行為

脂性肌と勘違いしている男性も?

男性はシェービングによる肌ダメージも

男性の悩みで多く挙げられるのが「顔のテカリ」や「ベタつき」です。30代以上の男性の顔の皮脂は、女性の約2倍も分泌されているのだとか(花王調べ)。男性ホルモンには皮脂分泌を促す働きがあり、女性に比べて皮脂が多いことが主な原因です。そのほか、油っこい食事やストレスなども関係するといわれています。

だからといって、自分が脂性肌だとすぐに思い込むのはNG。実際は乾燥している状態なのに、油分を取り除くケアをしてしまっている男性も多いのです。そのせいで、かえって皮脂分泌を促している恐れも。自分の肌の状態をチェックして、その時々に合わせたスキンケアをするのがベストです。

さらに、シェービングによって肌を傷めてしまい、乾燥が加速する恐れも。シェービング後の肌は敏感になっているので、特に注意したいですね。

自宅でのケア方法

「洗顔」「保湿」「日焼け対策」をきちんと行うのが重要

これからきちんとスキンケアをしようと思っている場合、まず何から始めていいのか悩むのでは? スキンケアは「洗顔」「保湿」「日焼け対策」の3つが重要です。まずはこの3つを徹底して行うようにしましょう。それでは、自宅でスキンケアを行う際のポイントをご紹介します。

・洗顔では皮脂を落としすぎない

清潔な状態を保つために不可欠な洗顔。しかし、顔を洗うことによって肌に必要な潤いまで奪ってしまうことも。洗顔後に保湿することはもちろん、洗いすぎたりタオルで強く拭いたりしないことも大切です。

また、洗顔の際に顔をこすりすぎないこともポイント。ゴシゴシと力まかせにしてしまうと、肌を傷める原因にもつながります。男女関係なく、たっぷりの泡で力を入れずに優しく洗うのが基本です。

・必ず保湿をする

洗顔後は化粧水で水分を補った後に必ず保湿しましょう。上述の通り、自分の肌質がオイリーだと思って、充分な保湿がされていない場合も。保湿がきちんとされていないと、肌は乾燥してしまいます。洗顔後は油分を洗い流している状態なので、脂性肌であっても保湿するようにしてくださいね。

スキンケア後は一時的に肌がしっとりするので、それを「ベタつき」だと勘違いしてしまう人も少なくありません。「ベタついてるかな?」と思っても、まずは規定量を使ったケアを1週間続けてみましょう。それでもベタつきが気になるようなら、使用量やスキンケアアイテムを見直すことをおすすめします。

・普段から日焼け止めを塗る

室内にいても、紫外線は窓から入ってきます。また、曇りの日でも、晴れの日の60%の紫外線が降り注がれているとも。外出前はもちろん、家で過ごす休日もきちんと日焼け止めを塗りましょう。自宅にいる間は肌に優しい製品を選ぶと○。石けんで落とせるタイプや赤ちゃん用の日焼け止めがおすすめです。

基本のスキンケア。毎日やると思うと、少々面倒に感じてしまう人もいるかもしれません。しかし、慣れてくればそこまで苦にはならないはず。最初は泡立て不要な泡タイプの洗顔料を取り入れたり、1本で化粧水や美容液、クリームなどの役割をするオールインワン化粧品を使ったりするのも手です。お気に入りのメンズスキンケアブランドを見つけると、日々のお手入れも楽しくなりますよ。

室内の紫外線対策を

肌が老化する原因にもなる紫外線。男性用の日傘の売れ行きも伸びています。寒くなってきたからといって油断は禁物。1年中降り注ぐ紫外線のケアを忘れずに。日焼け止めを塗る以外にも紫外線を防ぐ方法はあります。

また、紫外線は肌への影響だけでなく、室内の床や家具の劣化を促進します。快適な住まいを保つためにも、自宅の紫外線対策をしておきましょう。

・カーテンやブラインドをつける

通常のカーテンでは、紫外線が侵入してしまいます。UVカットカーテンやUVカットブラインド、窓ガラス用のUVカットシートなどを使用しましょう。ただし、遮断しようとすると部屋が暗くなってしまうため、日の光が入ってくるようにレースカーテンを選択するなどのひと工夫を。

・レイアウトを変えて家具の日焼けを分散させる

本題とは離れますが、家具の劣化を防ぐためには部屋のレイアウトを変更することが有効です。こまめに移動させることによって、家具の日焼けを分散させることができます。自分の肌はもちろん、住まいの日焼けにも気をつけましょう。

日々のお手入れによって肌質は変わっていくもの。乾燥が気になるこれからのシーズンは加湿器を使って室内を快適に保ちながら肌の潤いをキープしてあげるのもよいですね。
昨今盛り上がりを見せているメンズスキンケア。無理のない範囲で普段の生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。

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