首都圏の電車は乗客も多く、朝夕のラッシュ時には遅延することもしばしば。電車が遅延すると、鉄道会社では遅延証明書を発行します。勤務先の会社によっては、遅刻した際にこの遅延証明書を提出しなければなりません。

この遅延証明書は、駅で駅員さんからもらう以外にも、オンラインで取得することが可能です。JR東日本(関東エリア)では過去45日分、東京メトロや都営地下鉄では当日を含む35日分の遅延証明書を発行しています。

遅延証明書のもらい方とオンラインでの取得期限など、電車の遅延に関する事柄をまとめました。

遅延証明書とは

遅延が発生した日時と遅延時間が記載されている「遅延証明書」

鉄道事業者やバス事業者が自社の運行する列車・バスの遅延を公式に証明する目的で発行する証明書のことで、遅延が発生した日時と遅延時間が記載されています。

遅延証明書のもらい方
遅延証明書は、5分以上電車が遅延したときに発行されるのが一般的です。以下の4つのいずれかの方法で遅延証明書をもらうことができます。

・駅の改札付近で駅員さんが配っているのを受け取る
列車が遅延した場合、下車駅の改札付近で駅員さんが遅延証明書を配布しています。

・改札で駅員さんに発行してもらう
もしも改札付近で駅員さんが遅延証明書を配布していない場合は、下車駅の改札または改札窓口にいる駅員さんに申し出ましょう。

・自動改札機で発行する
小田急電鉄の一部の駅では、IC専用改札機で遅延証明書を発行することができます。

・鉄道会社のホームページから取得する
列車が遅延したときは目的地に急いで向かうため、遅延証明書を受け取ることができない場合もあります。
そんなときは、各鉄道会社のホームページで取得しましょう。ただし、路線や時間帯によっては取得できない場合がありますので、ご利用の鉄道会社のホームページにてご確認ください。
また、会社によってはオンラインで取得した遅延証明書が認められないこともあるようですので、事前に確認しておくとよいでしょう。

遅延証明書をもらう際の注意点

遅延証明書をもらえるタイミングは?

同一の路線で乗降する場合、下車した駅で遅延証明書を発行してもらえば問題はありません。しかし、電車を乗り換えたとき、また直通運転の電車に乗ったときなどは、どのタイミングで遅延証明書を発行してもらえばよいのでしょうか。

・乗り換えをしたとき
同じ鉄道会社同士で別の路線に乗り換えた場合は、目的地の駅窓口で遅延証明書を発行してもらいましょう。
例えば、東京メトロ銀座線から半蔵門線へ乗り換えた場合は、半蔵門線の下車駅窓口で遅延証明書を発行してもらえます。銀座線が遅延し、半蔵門線が遅延していない場合でも、遅延証明書の発行は可能です。

2社以上の路線を使用した場合は、遅延があった路線の駅で遅延証明書を発行してもらいます。成増駅から東武東上線に乗車し、池袋駅でJR山手線に乗り換え、渋谷駅で東急東横線に乗り換えて自由が丘駅で下車した場合を例に挙げて説明します。

遅延証明書を発行してもらう駅
あくまでも遅延があった路線のみが遅延証明書を発行するのです

・直通運転
それでは、東京メトロ半蔵門線と東急田園都市線、西武池袋線と東京メトロ有楽町線のように、別々の鉄道会社が直通運転をしている場合はどうなるのでしょうか。
結論としては、先ほどと同様に遅延があった路線のみが遅延証明書を発行します。
例えば、九段下駅から東京メトロ半蔵門線に乗車し、東急田園都市線三軒茶屋駅でした車した場合、以下のようになります。

遅延証明書を発行してもらう駅(直通運転)
別々の鉄道会社が直通運転をしている場合でも遅延があった路線のみが遅延証明書を発行します

しかしながら、現実的には最後に降りる駅(この場合は三軒茶屋駅)でのみ改札を通過しますので、渋谷駅で半蔵門線の遅延証明書をもらうことは困難です。
この場合は、後日改札に行って遅延証明書を発行してもらうか、鉄道会社のホームページからオンラインで取得するかのいずれかを選ぶ形となります。

遅延証明書のオンラインでの取得期限

首都圏の主な鉄道会社において、オンラインでの遅延証明書の取得期限、ならびに遅延証明書の対象となる時間帯をまとめました。

オンラインでの遅延証明書の取得期限・遅延証明書の対象となる時間帯(首都圏の主な鉄道会社)
このように、首都圏の大手鉄道会社において遅延証明書の対象となるのは、始発からおおむね終電となっています

以前は、JR東日本の遅延証明書の対象は午前7時~午前11時でしたが、就業形態の多様化に対応するとして2018年2月から、対象が「始発~終電」へと変わりました。

地方での遅延証明書

首都圏以外の鉄道会社では若干事情が異なります。JRを例に挙げますと、JR北海道、JR四国ではホームページで遅延証明書を取得することができません。
また、JR西日本、JR九州は遅延証明書の対象となる時間帯が朝のラッシュ時の午前7時~午前10時のみとなっています。

また、私鉄各社の遅延証明書のオンラインでの取得期限と、対象となる時間帯は以下の通りです。

オンラインでの遅延証明書の取得期限・遅延証明書の対象となる時間帯(私鉄各社)
名古屋鉄道を除けば、おおむね同じ内容となっています

場合によっては振替輸送の利用も

電車が遅れた際、遅延証明書をもらうことも重要ですが、目的地へ急ぐ場合は可能であれば「振替輸送」の利用も検討してみましょう。
「振替輸送」とは、列車が運行できなくなった場合に、目的地に向かうために他の鉄道会社の経路を利用すること。すでに利用を開始している乗車券類を持っている場合のみが対象となります。

「振替輸送」で最も気をつけなければならないのは、ICカード利用時のみ料金が異なるということ。
振替輸送の対象となるのは、「区間や金額が表示されている乗車券」ですので、SuicaやPASMOといったICカードは対象外となります(ICカード定期券は振替輸送の対象)。
したがって、ICカードを利用した場合は実際に乗車した区間の運賃が発生しますのでご注意ください。

なぜ起こる!? 電車の遅延

そもそも、なぜ電車の遅延が起こるのでしょうか。
小規模な遅延(10分未満)の理由は「乗車時間超過」「ドア再開閉」といった、利用者のマナーに起因するものが約6割を占めています。30分以上の大規模な遅延は、車両や設備の故障、自然災害などが主な原因です。
また、複数の鉄道会社間で相互直通運転を実施している路線は遅延が起こりやすい傾向にあります。
電車の遅延を防ぐために我々ができることは、駆け込み乗車をやめること。皆がそれを心がければ、電車の遅延は減る可能性があります。

まとめ

首都圏では、朝夕のラッシュ時を中心に、電車が遅れることは珍しいことではありません。電車の運行情報については、常にスマートフォンのアプリなどでチェックしておくことをおすすめします。
もし電車が遅れて、遅延証明書が必要な場合は忘れずにもらいに行きましょう。
急いでいるときなど難しい場合には、遅延証明書は後回しで構いません。後日駅員さんに申し出るか、鉄道会社のホームページで取得しましょう。
電車の遅延時は、駅も混雑しがちです。慌てずに行動することをおすすめします。

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