噂の「バーミキュラ ライスポット」は炊飯器を越えた新しい“道具”だった!(後編)

高級感がある、独自性がある、ユニークなデザインが特徴、といった調理家電を実際に使ってみてレポートする「プレミアム家電を使ってみた!」。話題の「バーミキュラ ライスポット」を使って、フードスタイリストの木村遥さんとともに実際に調理してみました。
前編はこちら>プレミアム家電「バーミキュラ ライスポット」、ご飯がおいしく炊ける秘密と開発秘話(前編)

バーミキュラがさらに進化している

ポットヒーターを「中火」にすると、素材を焼き付けることができます。煮込み機能だけの調理家電とは異なる仕上がりに

フードスタイリストの木村遥さんは、まずは「バーミキュラ」を活かすライスポットの調理機能について語ってくれました。普段の仕事の現場でも「バーミキュラ」を活用する場面が多いという木村さん。プロの目から見ても、ライスポットの使い勝手の良さが感じられているようです。

「『バーミキュラ』はよくご一緒する料理研究家の先生たちも愛用していて、プロの目線でいうと、撮影映えする見た目と無水調理に長けている点がポイントですね。調理してそのまま食卓に供することができるので、ホームパーティなど、人が集まるときにもぴったりです。
今回はポトフを作ってみましたが、鍋ごとテーブルに置くことができ、それだけで盛り上がること間違いなしです。
『ライスポット』には中火機能があるので、野菜や厚切りのベーコン、ソーセージなどを一度焼き付けてから、少しの水と塩を加えて15分ほど弱火にセット。素材を焼いてから煮込むと、うま味を引き出してそれを閉じ込めることができます。しかも、焦げ目がつくので、ただ煮込むだけの調理よりもグッと見栄えがよく仕上がります。
『ライスポット』が煮込んでくれている間にパンやチーズ、フルーツなどを用意すれば、お客さまをしっかりおもてなしできるテーブルになります。
ホームパーティーって料理以外にも準備することがあったり、料理している間にどんどん人がやってきたりするので、タイマーでお任せ調理できるのがいいですよね。もちろん、普段の料理でも活躍してくれます。『ライスポット』のタイマーを使っておかずを作れば、その間に別の家事ができたりして、忙しいワーママの強い味方になりますね。
そして、『ライスポット』は従来の『バーミキュラ』についているふたのつまみがありません。この点は洗いやすくなって衛生的です」

こういった細かな点でも、進化が続いていると感じます。

保温機能がないことをどう考えるか?

日本人にとって「おいしいご飯」以上のごちそうはないかもしれません

続いて、ご飯を炊くというメインの機能について、一般の方が使用した場合の使い勝手をポイントとしてチェックしてもらいました。

「一般の方の目線で『バーミキュラ ライスポット』を使ってみて気になったのは、やはり保温機能がないことでした。たとえば家族の食事の時間が異なって、ある程度保温時間がほしいようなときにはちょっと困るかもしれませんね。保温機能を使わずに、ご飯を冷凍して保存するという方も増えていると聞くので、そうしたご家庭では問題ないでしょう。とにかくご飯がおいしく炊けるので、一度これを味わってしまうと元に戻れなくなる可能性は高いのですが(笑)」

「これが欲しい」 と思えるデザインがいい!

「置いておきたくなる」デザインが、バーミキュラ ライスポットの大きな魅力です
商品に添えられているレシピブック。オシャレなデザインで、見ているだけで料理へのモチベーションが上がってきます

これまでの日本の家電は、デザインに重きを置いているものはそう多くない印象です。機能やスペックにばかり気を取られて、ひと目見て「欲しい!」と思えるような製品はごく少数と言ってもよいかもしれません。

「バーミキュラ ライスポット」は、その見た目ですでに存在感を放っています。木村さんは、こうしたデザイン面もとても重要な要素だと語ります。

「私は『見た目も性能のうち』だと考えています。『バーミキュラ ライスポット』は、キッチンに置いていても気分が上がるビジュアルですよね。道具に求める機能美や、流行りのシンプルなインテリア要素を含むのも人気の理由の一つではないでしょうか。『バーミキュラ ライスポット』は3色あるのですが、ポットヒーターのカラーだけでなく鍋の色も異なって、それぞれ雰囲気が違います。同じ商品でありながら、ここまでテイストを変えてくるというのは、デザインにとてもこだわっているという証拠でしょう。デザインへの力の入れようは、商品だけではありません。
バーミキュラのホームページはとてもシックですし、自分たちの考えをきちんと主張しています。デザインが伝えることの大きさを、とても重要視しているのではないかと感じます。日本のこれまでの生活用品は、あまりにデザインに無頓着すぎたのかもしれませんね。さらに、商品を購入するとレシピブックがついてくるのですが、これまた洋書のようなおしゃれさです。パラパラとめくっているうちに、いろいろなものを作りたくなってしまいます」

まとめ

今回のもっとも強く感じられたのは、「バーミキュラ ライスポット」を「単なる高級な炊飯器」だと考えてはいけないということです。

ご飯がおいしく炊けるのは間違いありません。みなさんが普段食べているご飯と比べても、「これはおいしい!」と感じられると思います。しかし、これまでの炊飯器と使い勝手を比べると、少し戸惑いがあるかもしれません。

「バーミキュラ ライスポット」は、両手で重いふたを開けなくてはなりません。しかも、ふたが熱くなるので素手で触るのは危険です。食べ盛りのお子さんがいるなど、ご飯をおかわりするときなどはやや手間がかかるかもしれません。

しかし、重いふたは鋳物の鍋の特徴で、これがあるからこそおいしい調理ができるともいえます。保温機能がないのは不便な点があるかもしれませんが、これこそがおいしいご飯の炊きあがりを約束してくれているのです。これらをよくよく考えてみると、ご飯をおいしく炊くための「新習慣」を提案しているということがわかります。そして、本当の価値は、ご飯以外にもさまざまな料理を作れるという点ではないでしょうか。

「バーミキュラ ライスポット」は家電ではなく、「道具」だといいます。なんでも機能を盛り込むのではなく、「楽しいところだけを残す」として開発されているのだそう。火加減を調節してくれて、加熱の時間を設定できることで、使う人は「どんな素材でどんな料理を作るか」に集中することができるのです。調理を任せて、その間に別なことをしてもいいのです。

「究極のおいしいご飯を食べる」

「手間を省いて楽しく調理する」

「置いておきたくなるデザイン」

バーミキュラ ライスポットは、これらの新しい生活のスタイルを実現させるアイテムだといえるでしょう。

(取材協力)
フードスタイリスト 木村遥さん

料理家、ファッションスタイリストのアシスタント後、スタジオ勤務を経て独立。広告、書籍、雑誌などのフードスタイリングを中心に活動中。

(最終更新日:2019.10.23)
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