中古も人気 「値下がりしにくい」マンションは何の条件を満たしている?

マンションなどの住まいは、新築のときが一番価値が高いものと受け止められていましたが、2013年以降、東京都区部の中古マンションの価格が上昇。現在は、横ばい状態が続いています。中古になって価値が上がるマンションも登場しているのです。となると、どうせ購入するなら値下がりしにくいマンションを選びたいと思うのが人情です。値下がりしにくいマンションの条件とは、どんなものなのでしょうか?

憧れのエリアに住みたい気持ちは皆同じ

値下がりしにくいマンションは、マンションを選ぶときに誰もが譲れない条件がいくつ揃っているかに左右されます。なかでも誰もがこだわるのが立地です。この場合の立地とは、人気のエリアかどうかと駅からの距離がポイントとなります。まずはエリアについてのポイントです。

最近は、都心の立地が再評価され、東京の新橋のマンションでは新築時の2倍以上に値上がりした物件もあります。東京の豊洲や川崎市の武蔵小杉、横浜市のみなとみらいなど再開発によって環境が整えられたエリアも同様で、このように人口が増えているエリアや、世田谷区など古くから人気が高いエリアは継続的に需要が発生しているため、マンションの価値も下がりません。

駅近の立地は資産価値に直結

駅近は、やはり人気の条件です。駅からの距離が1分増えるごとに価格が下がるというデータもあります。徒歩10分以内のマンションは資産価値が高い傾向にあるのが目安となります。最近増えた駅直結や駅徒歩1分といったマンションは、資産価値がほとんど落ちません。また、複数の沿線が交わる利便性の高い駅や急行が停車する駅、始発で座って通勤・通学できるターミナル駅などが最寄りの物件も価値が下がりにくい条件を満たした物件といえます。

周辺環境と間取りや広さがターゲットとマッチ

いくら通勤に便利でも、大都市の繁華街やその近くに子育て世代が住むことはあまりありません。住むとしたら一人暮らしの人が多いでしょう。であれば、広さはあまり必要ではなく、間取りも1LDKくらいが適しているかもしれません。3LDKのマンションなら子育て世代の需要が考えられます。周辺に学校や公園、また日常生活に必要なスーパーなどがきちんと整っているかなど、ターゲットにマッチした周辺環境と広さや間取りであることが大切です。

日当たりや眺望の良さも資産の1つ

マンションは、間取りや設備などはリノベーションでいくらでも変更が可能です。ですから設備にこだわるより、窓の大きさや日当たりの良さなどにこだわりたいところです。また、窓からの眺望も大切です。公園が目の前にあったり、眺望が開けていたりするのは、将来的に影響を受けることは少ないはずです。

将来、目の前に高い建物が建ったりしないよう、マンションが建っている土地を含め、近隣の用途地域もきちんと確認しておくことが大切です

管理体制やメンテナンスは

どんなにきれいな建物でも経年劣化は免れません。それを少しでも先延ばしにしたり、適切なメンテナンスを施すことで傷みを軽減したりする、しっかりとした管理体制がマンションの資産価値を守るのには不可欠です。定期的に掃除が行われているか、大規模な修繕が行われているかは確認が必要です。特に大規模修繕にかかる費用には、修繕積立金が当てられます。管理が行き届いているマンションは、修繕積立金も安くはありません。それも将来的に資産価値を守るためです。長期的な修繕計画を確認してから購入を検討するのがおすすめです。

譲れない条件を多く備えたマンションほど資産価値を維持

値下がりしないマンションは、やはり誰もが望む条件を1つでも多く備えた物件です。特に自分の手で変えられない周辺環境や日当たりなどが揃っていると資産価値は下がりにくくなります。

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