憧れのマイホームを手に入れたら、どんなインテリアにするか思い描くのも楽しみの一つですね。最近のインテリアのトレンドは”ミニマルリュクス”。内装や家具の色味を最小限に抑えつつ、高級感のあるインテリアをアクセントにしたワンランク上の空間が人気です。そこで注目されているのが、上質で存在感のある無垢材の家具。その魅力を、職人手作りの無垢材家具で知られ、メディアでも注目の家具ブランド「MASTERWAL(マスターウォール)」の大滝創さんに伺いました。

無垢材の家具ってどんなもの?  その魅力とは

無垢材とは、一本の丸太から、角材や板など必要な形に切り出した木材のことで、木そのものの質感や香り、木目を楽しめるのが魅力です。同じ木から切り出した木材でもそれぞれが異なる表情を持ち、樹種によっても色や風合い、木質の硬さに特徴があります。人気のある樹種は、ツヤのあるダークブラウン色のウォールナット材(クルミ)や、明るい色のオーク材(ナラ)。どちらも頑強性と耐久性が特長の広葉樹です。 

樹齢70年を超えるウォールナット材

長く使い続ける贅沢

無垢材の家具は頑丈で、一度購入したら何十年というスパンで使えます。年月を経るにつれて熟した色合いに変化し、味わいが生まれていく過程を楽しめるのは天然の無垢材ならでは。さらに、オイル塗装は手をかければかけるほど風合いが増していくため、日々の生活の中で付いてしまった傷を補修したり、表面を削り直したりしながら、愛着をもってメンテナンスをして使い続ければ、代々受け継いでいくこともできるでしょう。

より快適な暮らしに

天然の木は伐採された後も呼吸を続けています。無垢材の内部には小さな空洞があり、湿気の多い時には余分な水分を吸い、乾燥すると水分を吐き出すことで、室内の湿度や温度をさりげなく調整してくれます。

また、無垢材からほのかに漂う香りは、フィトンチッドという精油分で、気分が安らぐ効果があるとされています。さまざまなニオイをやわらげてくれる消臭作用もあり、天然のアロマテラピーを楽しめます。

さらに、アレルギー症状やシックハウス症候群などの原因とされる接着剤などの化学物質を使用しないので、小さな子どもがいる家庭にもぴったりです。

無垢材の家具が似合う空間とは?

家具の中でもサイズが大きく、存在感のあるダイニングテーブルやソファは、住まいの顔ともいえるLDKの印象を決めるアイテムとして活躍してくれます。シンプルで自然な風合いが魅力の無垢材の家具は、和風・洋風といったテイストを選ばず、あらゆる空間になじみます。

ソファ&テーブルが和モダンを演出
シックな色合いにぬくもりをプラス

無垢材の家具といえば、古風な民芸家具を思い浮かべるかもしれませんが、最近はスタイリッシュなデザインのブランドが増えています。「MASTERWAL」もその一つで、木のぬくもりをたっぷりと感じられる存在感のある構造と、シンプルモダンなデザインが特徴。ともすれば無機質な印象になりがちな洗練されたデザインの空間に、自然のぬくもりや上質な佇まいをプラスしてくれます。コーディネート例をいくつか紹介しましょう。

無垢材家具が主役になるコーディネート

シンプルモダンな空間には、観葉植物や無垢材などの天然素材が好相性です。洗練されたモノトーンな空間に、対照的な無垢材家具を合わせることで、空間の印象がぐっと引き締まります。上質で厚みのある素材をたっぷりと使用したテーブルは、安定感や重厚感を感じさせ、ラグジュアリー感も高めてくれます。

モノトーンな空間のアクセントに
無垢材テーブルが主役のよう

空間を広く感じさせるコーディネート

・日本人になじみやすい「ロースタイル」

欧米に比べて天井が低い日本の住宅で空間を広く見せるには、低めのインテリアを配置し、視線を妨げないようにするのがポイントです。座面が床に近いローソファなら、日本人が慣れ親しんできた床や畳に座る生活のように、圧迫感がなくほっこりと落ち着いた空間をつくれます。

床に座るようにくつろげるローソファ

・マンション暮らしにもうれしい「ローダイニング」

「無垢材のダイニングテーブルに憧れるけれど、マンション暮らしでスペースがあまりなくて…」という人にもおすすめなのが、“ローダイニング”スタイルです。これは、天板や座面の高さを抑えたダイニングセットをLDKに配置し、リビングテーブルとダイニングテーブルを兼用するコーディネートのことで、スペースを有効に使えるのが特徴です。ダイニングチェアの代わりにソファを合わせれば、カフェのようなくつろぎの空間を演出できます。

LDKをゆったりと使えるコーディネート

職人が手作りする家具の魅力

国内の無垢材家具メーカーでは、無垢材の良さを生かすためにそれぞれがこだわりを持ち、質の高い家具づくりを行っています。例えば「MASTERWAL」 では、全体の数パーセントしかないとされる、節や割れのない最高グレードの木材からしっかりと厚みのある素材を切り取ることにより、美しい木目を実現。そして、岡山にある自社工場で、木取りから仕上げまで一貫して、職人が一つひとつ丁寧に作り上げています。

見極め、触れて確かめながら作業をする職人
©2017 SATOSHI INOKUCHI

素材を選び抜く

自然で育った木は、どうしても曲がりやゆがみ、節、傷があるため、美しい木目や特性を最大限に生かすには、素材を選ぶ目利きが必要です。例えば、ダイニングテーブルの天板や、ソファの背板に用いる木材を選別するときは、一つひとつの板幅や色をそろえ、木目が自然に流れるように吟味しながら配置を決めていきます。それぞれのアイテムのどの位置に使うのか、完成形をイメージしながら決めていく作業となるため、豊富な経験と商品知識が必要な難しい工程なのです。

一つひとつ、歪みや曲がりをチェック
©2017 SATOSHI INOKUCHI
木目がきれいに流れるように配置を決めていきます

手触りを確かめながら磨き上げる

木の風合いを存分に味わえるアイテムを作るためには、研磨やオイル仕上げなどの工程が重要になります。いずれも職人の経験がものをいう工程で、一つひとつ表面の手触りを確かめながら研磨して、均一かつ、なめらかに仕上げていきます。一台のダイニングテーブルを仕上げるまでに、8回程度も研磨を繰り返します。

オイル仕上げは手間暇を惜しまず、2度塗りしています。1回目は無垢材の強度を上げるためのオイルを、2回目は表面を保護するためのオイルを塗り込みます。ていねいに塗り込むことで木目がより美しく浮かび上がります。

手で確かめながら研磨を繰り返します 
©2017 SATOSHI INOKUCHI
職人の手により丹念にオイルを塗り込んでいきます

まとめ

木は日本人にとって生活に欠かせないものとして寄り添ってきた素材。そのあたたかさや豊かさを感じられる空間は、毎日の暮らしをいっそう上質なものにしてくれます。お手入れする時間も愛着を持って使い続ける家具が、家族とともに“成長”し、家族の歴史を見守ってくれるなんて素敵ですね。ダイニングテーブルやソファなど、空間の顔となるインテリアに無垢材家具を選んでみませんか。

【取材先】
マスターウォール銀座店 広報部 大滝 創さん
東京都中央区銀座5-8-9 BINO銀座6F  TEL:03-6263-9705

株式会社アカセ木工 本社
岡山県浅口郡里庄町新庄1550 TEL:0865-64-5116
1961年創業の家具メーカー。当初は婚礼家具がメインだったが、時代の変化とともに、ウォールナットを主とするシンプルモダンな家具ブランド「MASTERWAL(マスターウォール)」を立ち上げる。現在は全国に7つの直営店、ニューヨーク店、オンラインショップを展開。

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