年収1,000万円世帯でも月3万円⁉ みんなのお小遣い事情を探る!

限られた収入のなかから毎月決まった額を“自分のために”確保する“お小遣い制”。決められた金額のなかでやりくりするため、お小遣い制を採用している家庭は“堅実”“節約”などの言葉が連想されますが、実際のところはどうなのでしょう? 世帯年収が1,000万円もあれば、制約なく自由にお金が使えそうですが、現実はいかに? ARUHIマガジン編集部では気になるお小遣い制についてアンケートを実施。10~70代までの幅広い世代からの回答(有効回答111件)をもとに、その実情を探ってみました。

アンケート回答者111人の8割以上がお小遣い制を採用

まずはアンケート回答者の世帯年収の分布からみてみましょう。

もっとも厚い層は501万円~800万円で、24.3%。厚労省の調査(国民生活基礎調査2019年2月)でも世帯年収の平均値は560.2万円となっており、近しい数値となっています。続いて、毎月の収入のうち、お小遣いとして自由に使える金額を聞いてみました。

回答者もパートナーもお小遣い制を採用している世帯がほとんどで、回答者は約8割、パートナーは約7割を占めています。さらに詳しく内情を探るため、世帯年収ごとに詳しくみてみましょう。

※世帯年収別お小遣い金額(回答者本人)

意外にも、収入に十分余裕があると考えられる年収1,000万円超の世帯であっても約6割がお小遣い制との結果が判明しました。しかも「3万円未満」が最多回答です。高収入であっても無駄遣いすることなく、堅実に生活していることがうかがえます。パートナーも同様に、各世帯年収層ともお小遣い制が多く、「3万円未満」の回答が最多で全体の4割以上となりました。一方で、「そもそもお小遣い制ではない」の回答も多く、全体の約3割を占めています。妻が家計全体をがっちり握っている場合、明確な「お小遣い」はなくとも、生活費をやりくりしてその中から自由に使えるお金をねん出しているのかもしれませんね。

先のアンケート結果と合わせると、夫婦それぞれのお小遣いの相場は「3万円未満」ということになり、年収にかかわらず、みなさん堅実なお金の使い方を心がけていることがわかります。

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みんなは何に使っている? お小遣いの使い道

それでは、実際にお小遣いをどのように使っているのでしょうか。続けてその使い道を質問してみたところ、以下のような順位になりました。

1位…趣味

2位…飲み会(接待・付き合い)

3位…昼食

4位…衣類

5位…嗜好品(酒、たばこ)

最も多かったのは、第1位の趣味。2位以下の飲み会や昼食などに出費がかさむと、趣味にかけるお金が底を尽きてしまいそうですが、みなさん、上手にやりくりしているようです。

しかしながら、「今月は出費が増えて、お小遣いが足りなくなってしまった~」という場合もあるはず。この窮状をどのように乗り切っているのか聞いてみたところ、

1位…追加交渉しない(パートナーに秘密の収入やへそくりがある)

2位…追加交渉する

3位…追加交渉しない(カード決済でカバー)

1位はなんと、追加交渉せず、秘密の収入やへそくりでやりくりしているとの結果に。結婚前に貯めていた隠し金があるのか、月々のお小遣いの残金をプールしていたのか…。また近年は副業OKの企業も増えているので、パートナーに内緒でこっそり収入を得ている人もいるのかもしれませんね。

ライフステージごとにお小遣いもUP or DOWN!? お小遣いの額を見直すきっかけ

家族が増えたり、家を購入したりと、ライフステージが変化すれば、お金の使い方も変わってくるというもの。ならば、お小遣いも見直されることはあるのでしょうか? これについて尋ねてみると、なんと6割以上が「見直す予定はない」との回答。見直すケースは3割程度で、その頻度は「不定期」が3割近くを占めていました。

それでは、どのタイミングで見直されるのでしょうか。最も多かった回答が「収入の増減」で7割以上。昇給で給与が増えればその分お小遣いに反映されたり、また昇格などで立場が変われば出費増に伴ってお小遣いの額がUPされることもありそうです。 

次点は、「働き方の変化(転職・起業)」で約4割。転職や起業をすると、前職より一時的に収入が下がるケースもあります。新しい仕事が落ち着くまでは、一時的にお小遣いの額を下げて乗り切っているようです。

続いて「家族構成の変化」「教育資金等支出の変化」が同点で並びました。新しい家族が誕生すれば食費や光熱費、雑費など生活費全体が変わってきますし、子どもの成長とともに教育費もかかってくるため、増えた出費をまかなうために夫婦のお小遣いが見直される場合もあるようです。

まとめ

今回のアンケートから、世帯年収にかかわらず、多くの家庭でお小遣い制を採用していることがわかりました。世帯年収1,000万円超であっても、財布の紐をしっかり締めている家庭が多いようです。しかも、夫婦ともにお小遣い額の相場は3万円未満と堅実! ただしなかには、その堅実な生活を潤沢な隠し金によって支えているツワモノがいることも判明しました。お金は一生必要なもの。上手にやりくりして、家族はもちろん、自分自身も楽しみの多い豊かな人生にしたいですね。このアンケートをきっかけに、夫婦でお小遣いについて話し合ってみてはいかがでしょうか?

(最終更新日:2024.04.19)
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