荷物の受け取りがいつでもOK! 日本郵政が進める「置き配」とは

通信販売での買い物は、重たいお米やかさばるものでも玄関先まで届けてもらえ、便利なことこの上ありません。でも、受け取るタイミングが悩みのタネという方も多いようです。仕事で不在であっても、どうしても今日中に受け取りたい荷物があることもあります。荷物をいつでも受け取ることができたらどんなに便利でしょうか。日本郵政、いわゆる郵便局からの配達では、時間を気にせずに受け取れる「置き配」が利用できます。

置き配でゆうパックの受け取りがいつでも可能に

どんなものでも自宅まで届けてくれる通販は便利ですが、受け取りのために待つ時間は、もったいないものです。受け取りの時間指定をしても急用ができて留守にしてしまうこともあります。荷物を受け取れなかった場合、これまでは再配達をお願いして配達員の方に手間をかけていましたが、この再配達が郵便局などの配送業者には大きな負担となっていました。

この負担を解消しようと日本郵政が始めたのが「置き配」です。これは、不在時にあらかじめ指定された場所に荷物を届けるサービス。時間に関係なくいつでも荷物が受け取れるようになります。

宅配ボックスなど指定の場所に荷物が届く!

「置き配」は不在時に、玄関前、置き配バッグ、宅配ボックス、車庫、物置など、あらかじめ指定された場所に荷物を届けるサービスです。これなら不在がちな平日の昼間でも安心して荷物を届けてもらえます。届け先として指定できるのは住まいの住所内の場所になりますが、外部から簡単にはわからず、雨などで破損する恐れのない場所である必要があります。

少し手間があるとすれば、事前に住まいの配達郵便局に「指定場所配達に関する依頼書」を提出する必要があること。依頼書は、日本郵政のウェブサイトからダウンロードできます。依頼者の氏名、住所などとともに、指定場所の略図も記入して届出ます。住まいの配達郵便局も、同ウェブサイト内で検索できます。

置き配バッグ「OKIPPA」なら依頼書なしでその日から利用可能

「指定場所配達に関する依頼書」なしで置き配を利用できるのが、玄関先に取り付けて使う置き配バッグ「OKIPPA」です。配送員向けプラカードも一緒に設置することで依頼書を提出したものとみなされ、設置したその日から置き配が利用できるようになります。宅配ボックスなどが設置できない一軒家や集合住宅でも利用可能。今年の6月から8月までキャンペーンが行われ、10万世帯が無料で「OKIPPA」を受け取り、その便利さを体感しています。

※現在キャンペーンは終了しています

使い方は、玄関ドアなどに付属のワイヤーと鍵で「OKIPPA」を設置。配達員がバッグの中に荷物を入れて鍵をかけて配達完了となります。無料の「OKIPPAアプリ」と併用すれば、荷物をバッグに入れた後、アプリに配送完了の通知が届きます。

「OKIPPA」は、折りたたんだ状態はコンパクトですが、広げると32cm × 46cm × 29cmと大容量の袋状の入れ物です。これなら大概の荷物の受け取りが可能ですね。また、バッグは撥水加工生地でできているので、少々の雨からは荷物を守ってくれます。両端を摘まんで引っ張ると一瞬で縦長になるオリジナルの折りたたみ構造で作られているので、それを4つに折りたたむだけでコンパクトな状態に戻ります。

セキュリティーについては、玄関口や玄関周辺に固定する専用ロックと、内鍵として南京錠を付属。専用ロックのセキュリティワイヤーは、一般的なハサミでは切断が困難な素材が採用されるなどの配慮が施されています。

「OKIPPA」が便利なのは、在宅のときでも利用できるところ。玄関先に取り付けておけば、顔を合わせることなく荷物の受け取りができます。ノーメイクで人に会いたくない、体調が悪くてベッドから起きられないといったときに便利です。

置き配の活用で、これからの通販ライフは一層充実したものになりそうですね。

(最終更新日:2019.10.09)
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