マイホームを手に入れる上で避けては通れないのが住宅ローンですが、いざ、自分のこととなると、日常の「お金」とは違い、額が大きいこともあり、なかなかリアルに考えることが難しいものです。お金の話は、身近な人ほど相談しにくく、かといって銀行等の相談窓口に行くには、何か具体的なことを相談しないといけないのではと敷居が高い。もっと詳しく知りたいけれど、何を誰に聞いていいのか分からない。そんなモヤモヤした気持ちを晴らしてくれるのが、スマートスピーカーとの対話です。今、ARUHIが始めたスマートスピーカーのスキルがどんどん充実しています。何ができるの? 何が分かるの? 実際に試してみました。

「今の私は、どれくらいの金額が借りられるの?」が分かります

2018年11月、ARUHIは、Amazonのスマートスピーカー「Amazon Echo」による住宅ローン情報の提供サービスを開始しました。「Amazon Echo」には、スマートフォンのアプリのように「スキル」と呼ばれるさまざまな個別機能が用意されています。使いたいスキルの使用開始を設定すれば、「アレクサ」と呼びかけ、対話するだけで音楽を聴いたり、情報を知ったりすることができます。2019年10月現在、ARUHI提供のスキルは3種類が用意されています。それぞれどんなことができるのでしょうか? サービスを担当する、マーケティング本部デジタル戦略部マネージャーの山田亮さんに話をうかがいました。

マーケティング本部デジタル戦略部マネージャーの山田亮さん。今回は「Amazon Echo」のデバイス「Echo Spot」を使ってアレクサと対話しました

まず、2018年にサービスを開始し、すでに1年近い実績をもつスキル、「住宅ローンシミュレーション」を試してみましょう。「アレクサ。住宅ローンシミュレーションを開いて」と話しかけるとスキルが起動します。後はアレクサの質問に答えるだけです。質問はたったの3つ。

1.年齢

2.年収

3.その他の借入の月々の返済額

これだけで、「今、借りられる住宅ローンの金額」を試算し、教えてくれます。と、聞いても住宅ローンについてまったく未経験の場合、「それって何がすごいの?」と思うかもしれません。サービスのポイントを山田さんに聞きました。

「従来、自分が借りられる住宅ローンの金額を知りたければ、相談会に参加して書類に記入する必要がありました。自宅でWebサイトを介した問い合わせでも、いざ、年収等を入力しようとすると緊張したり、資料が手元にないからと気後れしたり。さらに、希望の物件に出合った後に住宅ローンの審査を受けるため、借りられる金額が物件の予算と合わないことを初めて知る、ということも多かったのです。しかし、この「住宅ローンシミュレーション」は、自宅でスマートスピーカーと簡単な会話をするだけですから、年収等の数字は『だいたい』でもかまいません。気軽に聞けて、すぐに借りられる金額が分かる。しかも、物件探しをする前や、不動産のチラシやWebサイトで気になる物件を見かけたその時に知ることができるのです」(山田さん)

「それだけ借りられるなら、この物件買えるかな?」「将来の年収予想でもう1回、聞いてみよう」「希望の街で新築だと厳しいな。でも借りられる額なら中古をリノベーションできるのでは」。事前に「借りられる住宅ローンの金額」が分かることで、家探しの「考え方」や「アプローチ」が具体的に、かつ多面的に広がっていきます。

「住宅ローンシミュレーション」の試算結果。「Echo Spot」では、音声と画面の文字表示で試算金額を表示します

「今の金利は何%なの?」が分かります

家探しで大切な要因の1つがタイミングです。「こんな家を探していた」「この間取り、結構いいな」などの物件との出会いは突然やって来ます。すでに「住宅ローンシミュレーション」で「借りられる金額」のイメージがあるので、リアルに「買えるかな」と思える物件との出会いもあるでしょう。そこで知りたくなるのが「今の金利」です。住宅ローンの金利は、毎月1日に決まります。ウェブサイトを検索すれば「今、何%か」は分かりますが、ARUHIの「住宅ローン金利」のスキルを使えば、アレクサが教えてくれます。

どちらが「より便利か」ではなく、「スマートスピーカーがある暮らし」が日常化していった時に、「アレクサでも分かる」は「できないと困る」ことになるかもしれません。電話の通話とメールとSNSのメッセンジャーのどれが「一番便利か」は、今や人それぞれ。何かを「知りたい」時の便利さも今後多様化し、その中でスマートスピーカーが大きな役割を果たすのは間違いないでしょう。

実際、便利です。「アレクサ、住宅ローン金利をスタートして」とスキルを起動。後はアレクサの説明を追いながら「金利を教えて」と言うだけです。すると「住宅ローン金利」のスキルでは、ARUHIが提供する「ARUHIフラット35」と「ARUHIスーパーフラット7」の金利を教えてくれます。そして、聞き流しても、忘れてもいいのです。知りたい時にまた「アレクサ」と呼びかければいいのですから。

「住宅ローン金利」のスキルの画面

「住宅ローンを借り換えるメリットは?」が分かります

以上の2つのスキルは、家探しをしている人、これから住宅ローンを借りようと考えている人向けです。2019年10月から始まった「借換メリット査定」は、すでに住宅ローンを借りている人向けのスキル。今の住宅ローンの借り換えをするとどの程度のメリットがあるかを試算し、金額で教えてくれます。こちらも簡単な質問だけです。

1.現在借り入れしている住宅ローンの残高

2.残りの返済期間の年数

3.現在借り入れしている住宅ローンの金利

この3つの質問に答えると、借り換えのメリットの有無の判断、メリットがある場合は「借換メリット金額」を教えてくれます。これは借り換え手続きに伴う諸費用を含まない概算ですが、「メリットがある」となり、以前から住宅ローンの借り換えが気になっているのならさらに詳しい相談をしてみる判断基準に役立つでしょう。

住宅ローンは借りる前には何の情報もなく、物件購入時に不動産業者にすべてお任せし、審査を通ってしまえばなかなか見直す機会というのは持ちにくいものです。「金利」も借りる時は気になっても、借りられた後は、細かな数字の変化を追うことに関心も薄くなります。まして、休日に銀行の「借り換え相談会」に出向くのは、かなりハードルが高い…。しかし、アレクサは、「あなたの借換メリット金額は、約399万円です」と、結構な金額を淡々と答えてくれます。自分ひとりではなかなか持てなかった「もうちょっとちゃんと調べてみようかな」というきっかけが、アレクサとの対話の中で生まれるのです。

「借換メリット査定」も資産結果を音声と文字で教えてくれます

住宅ローンと向き合って自分のライフプランを考える

住宅ローンは、マイホームを手に入れるために欠かせない資金であると同時に、借りた後の返済は、35年という「人生」の中で続けていくものです。まさに自分のライフプランの一部として捉える必要があります。

「ARUHIがこうしたスマートスピーカーのスキルを増やしているのは、住宅ローンを借りようと検討中のお客さまの『今』をサポートしたいという思いから始まりました。そして、マイホームの購入という大きな節目をきっかけに、住宅ローンを含むライフプランをもっと考える機会の提供、さらなるサポートをしたいという願いも込めています。そういう意味で、現在提供しているスキルは3つですが、まだまだ途上です」(山田さん)

これまで人任せの面もあった住宅ローンや、人生100年時代のライフプランの設計など、生活とお金の事柄は、個々人での自己管理が求められていくことでしょう。「お金のこと」は、身近な人には相殺しにくいものですが、一歩踏み出せば的確なアドバイスを求めることができる窓口があります。普段から気になったら、気軽に「尋ねられる」「対話できる」スマートピーカーの存在は、その最初の一歩を踏み出しやすくしてくれるでしょう。

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