文部科学省の委託調査「家庭教育の総合的推進に関する調査研究」によると、家庭教育に対する悩みや不安を持つ割合は男性より女性が高く、その割合は前回調査よりも上昇しているそうです。子育て中の女性は家庭教育のどんなところに不安を感じ、どう対応しているのでしょうか。

幼児教室などを展開している株式会社アルファコーポレーションでは、子どもの教育に関する実体験を集めるために中学生〜成人未満の子どもがいる“先輩ママ”を対象に「過去の子育てについての振り返りと意識調査」を実施。その結果、子どもの勉強学習に対してどのような不安を感じていたかが浮き彫りになりました。さらに興味深いことに、先輩ママは習い事に通わせたものの、会話や運動、日常生活などを行う能力を向上させる教育の方が重要だったと考えている人が多いことが分かりました。

子どもの教育に関して心配や不安を感じたことがある母親は約8割

株式会社アルファコーポレーションが実施した調査によると、家庭での子どもの教育で心配や不安を感じた経験について「時々感じることがあった」42.0%、「とても感じた」37.8%と答えた人の合計は79.8%でした。

出典:株式会社アルファコーポレーション

具体的に何が気になったかという問い(複数回答可)に関しては、「学習能力」57.0%、「コミュニケーション」49.3%、「日常生活」49.1%、「理解力」43.8%などという回答が多く挙がっています。

目に見える結果や、子どもからのリアクションが不安の原因に

「勉強学習に対して心配・不安に思ったことは何ですか?」という質問では、「テストなどの点数」が30.1%と最も多く、「文章の読み書きが苦手」25.7%が続きました。子どもの書いた文字や、テストの点数といった可視化された情報によって不安を感じるケースが多いようです。

出典:株式会社アルファコーポレーション

一方、「能力に対して心配・不安に思ったことは何ですか?」という質問に対しては、「言われないと動かない」28.2%、「片づけることが苦手」25.0%、「言うことを聞かない」15.5%という回答が目立ち、自身のアプローチに対する子どものリアクションに悩む母親が多い様子がうかがえます。

出典:株式会社アルファコーポレーション

勉強学習の対策としてスクールに通わせる親が多い

家庭教育についての心配や不安を解消するために、「それぞれ(勉強学習・能力)に対してどのような対策を行いましたか?」という問いに対し、最も多かった回答は「子どもと話して自主性に任せた」でした。勉強学習については50.8%、能力については73.6%の人がこの回答を選んでいます。一方、「塾や家庭教師・スクールに通わせた」という人は、勉強学習については46.2%、能力については20.2%でした。この結果を見ると、勉強学習に重点を置いて具体的な対策をとっている人が目立ちます。

出典:株式会社アルファコーポレーション

結果的には能力の向上が重要だったという意見も…

しかし、「子育てを振り返り、勉強学習と能力のどちらが重要だと感じましたか?」という質問に対しては、「能力だと思う」という人が60.4%で、「勉強学習だと思う」39.6%を上回る結果となっています。小学校までの子育てが終わった母親の多くは、学力より能力を伸ばす方が重要であったと考えているようです。

出典:株式会社アルファコーポレーション

例えば、2000年にノーベル経済学賞を受賞したジェームズ・ヘックマンの研究結果においても、幼少期に忍耐力や社会性、感情のコントロールといった能力(非認知スキル)を磨くことで、将来的な学力(認知スキル)が向上していくことが明らかになっています。学力を伸ばすためにも、まずはそのような能力を磨くためのサポートをしてあげると良いのかもしれません。

【調査概要:過去の子育てについての振り返りと意識調査】
■調査期間:2019年8月23日(金)~8月26日(月)
■調査方法:インターネット調査
■調査人数:1,147人
■調査対象:中学生~成人未満のお子さんがいらっしゃるお母さん
■モニター提供元:ゼネラルリサーチ

ニュース参照元:PRTIMES
ニュース情報元:株式会社アルファコーポレーション

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