【あの味が】キリンビールの「ホームタップ」で楽しむ特別なビール体験

マイホームでの「家飲み」は、ゆっくりと腰を落ち着かせ、気兼ねなく、好きなお酒を楽しむことができ、お酒好きには「住まいを手に入れた」実感に浸れるひとときです。さらに「ちょっと特別」「たまには贅沢」がプラスできたなら。そんなビール好きの夢に応え、マイホームでの「家飲み」を格段にレベルアップさせるサービスをキリンビールが提供し、話題になっています。それは「工場での試飲」という「ビール体験」が自宅で好きな時に楽しめるものでした。

ビール工場で試飲した「あの1杯」が忘れられない

以前の記事(「缶ビールの「ラベル」を読み解けば、ビールはもっと美味しくなる」)で、自分のビール遍歴をふり返ったのを機に、あらためて定番の銘柄の「美味しさ」について自問を重ね、それを理由にビールを飲み重ねました。そんな中、ギフト専用の「一番搾りプレミアム」を飲む機会を得て、「あれ。ビールってやっぱり美味しいなあ」と確信を深めたのですが、一層「なぜ、美味しいのだろう?」の謎が深まりました。

キリンビール「一番搾りプレミアム」。その特別な味わいが「家飲み」を特別なものにしてくれます

「一番搾り」の発売開始は1990年。すでに30年近い歴史があります。その間ずっと「一番搾り麦汁」が美味しさの理由と聞かされ、自分でも飲みながら「やはり一番搾り麦汁は違うな」と納得してきたのですが、誰かと「一番搾り麦汁」について語り合ったことはありません。30年間、相当な量を飲んできたのにこれはまずい。コッソリ学んで、「以前から知っていましたよ」を装うために、キリンビール横浜工場の「工場見学ツアー」に申し込みました。ツアー名は「キリン一番搾り おいしさの秘密発見ツアー」。まさに求めているテーマそのものです。

キリンビール横浜工場。約80分間の工場見学や「ビールづくり体験教室」、「キリンビールセミナー」などさまざまな「ビール体験」ができます

個人的には、ビール工場独特の帽子の付いた煙突を見るだけで気分が上がります。見学ツアー受付フロアには、「ノミモノ・ラボ」というビールの容器やデザイン等の変遷が分かる展示もあるので、時間に余裕を持って行くといいでしょう。「一番搾り」は2019年の缶デザイン変更の際に、英文を3行から2行に変更。「英文を2行にすることで、品質の良い印象を強化」と展示説明がありました。先の「缶の英文」記事には抜けていた情報です。事前にここに来るべきでした。

見学コースは、ガイドの方の説明と映像コンテンツにより、歴史・原料・発酵・工程・品質、等々が分かりやすく紹介され、体感的な理解で楽しめる「五感を使った体験プログラム」となっています。視覚、音、触感、臭い、そして味覚。それらを使って「一番搾りのおいしさの秘密」を探る構成で、実際の原料が用意され、ホップの香り、焙煎された麦を噛みしめてにじみ出るほのかな甘味などが体験できます。そしてメインとなるのが、目の前のタンクから出された「一番搾り麦汁」の試飲です。

「一番搾り麦汁」(左)と「二番搾り麦汁」(右)の飲み比べができます。

「二番搾り麦汁」から試すのですが、これでも十分に美味しい。穀類のコクと香り、そこから染み出すようなやわらかな甘味が舌に広がります。しかし、「一番搾り麦汁」は、その数段上の美味しさで、理屈ではなく味覚を圧倒してきます。「一番搾り麦汁だから美味しい」が、自分の言葉となる瞬間です。見学の目的は果たせました。後は本当の目的に進みましょう。ビールの試飲です。

工場限定のつまみとビールで「美味しい」を体に叩き込みます

見学時間80分のラスト約20分間が試飲時間です。この日は3銘柄、計3杯が試飲可能で、サーバーの前に並べば、今通ってきた醸造過程の「最終工程」となるサーバーから注がれたビールが手渡されます。家でもお店でも味わったことのない、爽快感とやさしいコク、喉ごし、キレ。先ほど五感で知った「美味しい理由」が、全身の「美味しい体験」となって体内で一体化していくような感覚です。

見学が終了しても学びは終わりません。知識欲は、さらなる体験を求めます。工場敷地内には、レストランとクラフトビールのビアパブがあり、工場できたてのビールが楽しめます。工場だからできる「ビール体験」をとことん堪能できる場所です。

シックな空間のビアパブ「スプリングバレーブルワリー」では、クラフトビールとオリジナル料理が楽しめます

「作りたての生ビールがわが家に届く」が実現する会員制定期購入サービスが人気

今回の見学ツアーでは、予定外の発見がありました。工場のラインの中に「ペットボトル詰め機」の設備があり、説明によれば「特別なペットボトルにビールを詰め、ご自宅までお届けする『KIRIN Home Tap(ホームタップ)』という会員制定期購入サービスがあります」とのこと。その家庭用サーバーも展示してありました。

見学コースに展示されていた「ホームタップ」のサーバーとペットボトル

見学時には、その後の試飲に気持ちが向かっていたのでスルーしてしまいましたが、「工場からビールを宅配」「専用ペットボトル」、さらに「家庭用サーバー」の言葉を思い出すうちに、「美味しい予感」が大きくなり、キリンビール本社で詳しい話をうかがってきました。結論から言えば、工場の「あの1杯」が、わが家の食卓のビールになる、という画期的なサービスでした。

「ホームタップ」とは?

○月額基本料金と基本のビール料金(月2回お届け。1回、1ℓ、2本)で定期購入できる。
○専用ビールサーバーにより、品質の安定したクリーミーな泡立ちのビールが自分で注げる。
○ビールの追加注文も可能。


「私たち、ビールメーカーの社員は、入社時に工場での研修を受けます。そこでタンクからできたてのビールを試飲する機会があるのですが、その時の美味しさが強く印象に残り、忘れられない体験となっています。あの『ビール体験』を、ビール好きのお客さまにも味わってもらいたい。それが『ホームタップ』というサービスを開始したきっかけです」(マーケティング部新規事業創造担当・松井香菜さん)

「ホームタップ」の事業を担当する松井香菜さん

自宅での「ビール体験」の実現には、契約者の自宅までビールを届ける仕組みの整備はもちろん、届いたビールを、利用者が最高の状態でグラスに注ぐことができる環境づくりも重要です。缶やビンの製品とは異なる「体験」の提供のため、専用サーバーの開発には、試行錯誤が続いたそうです。

「誰でも取り扱いが容易な仕組み。ビールの品質を保つ機能。そうした技術的な面はもちろんのこと、住まいの中、生活シーンの一部、食卓の風景に溶け込み、それでいてビール好きな方々に愛されるデザインにもこだわりました」(松井さん)

白く、丸みを持ったフォルムは「かわいい外観」「おちついた印象」「シックな趣き」とさまざまな印象を与えます。でも「ビール好きに愛されるデザイン」とは…、と、そこで思い出しました。ビール工場に並ぶ巨大なタンクの姿です。お酒好きなら1度は思う、「あのタンク1本大人買いしたい」という気持ち。そのタンクが、確かに今目の前にあり、そこから自分でビールを注ぐことができるのです。「ホームタップ」は「Tank to Glass」の実現した サービスという説明もありましたが、サーバーのデザインから「飲みたい」「届けたい」という双方の思いの一致が実感できます。

キリンビール横浜工場のビールタンク

「家飲み」の1杯が特別な「ビール体験」になる

届けられるビールの定番銘柄は、「一番搾りプレミアム」。常に「ギフト」が届くような特別感があります。実際、「ホームタップ」のビールが届くと、こだわりのおつまみや、いつもより手の込んだ料理を用意したり、親や子ども、友人を呼んで賑やかな食卓を囲んだり、「ちょっとハレな感じ」の食卓シーンのSNSが続々とアップされるそうです。

「お客さまの『ホームタップ』の楽しみ方は、私たちの想像以上の広がりを持っています。食卓を囲む、誰かと過ごす。そうした日常の中に、ビールを介した『楽しさ』をリズムとして取り入れられている方がたくさんいらっしゃいます」(松井さん)

その「楽しいリズム」にアクセントを添えるのが、年に数回ある「限定ビール」のお届けです。キリンビールでは、早くからクラフトビールにも取り組んできた実績があり、私が先の工場見学時に併設のビアパブで楽しんださまざまなオリジナルビールもその一例です。そうした「醸造家のこだわり」のクラフトビールも、「家飲み」で楽しめるのです。

左が通常届けられる「一番搾りプレミアム」。「限定ビール」は、これまでに「ブルックリンラガー」(中央)や「496」(右)などが届けられました
横浜工場併設のビアパブで飲んだクラフトビールが、わが家でも楽しめます

「ホームタップ」では、ビールの品質、サーバーの機能に加え、「自分でグラスに注ぐ瞬間」の演出が、わが家での「ビール体験」を充実させています。

「サーバーのハンドルもこだわりました。ビールを注ぐ、泡を立てるといった基本機能は、お店にあるサーバー同様ながら、木目を活かしたタップ(注ぎ口)など、ご自宅になじむ工夫を取り入れたことで、1杯1杯の『ビール体験』をより特別なものと感じていただけているようです」(松井さん)

サーバーの細部にまでビールを楽しむためのこだわりが詰まっています

現在、多くの会員申し込みがあるため、専用Webサイトからの「プレ会員登録」後、抽選での会員受け付けの状態が続いているそうです。ビールを美味しく飲む、その方法はさまざまです。グラスにこだわる、注ぎ方を極める、料理を合わせる、気の合う人と飲む…。そして、待ち焦がれるのも、最高の1杯につながることは間違いないでしょう。

取材協力:キリンビール

「ホームタップ」のWebサイト https://hometap.kirin.co.jp

「キリンの工場見学」のWebサイト https://www.kirin.co.jp/entertainment/factory/

(最終更新日:2019.10.11)
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