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毎月の支出の中でも大きな割合を占める光熱費。自分の家でかかっている費用は、他の世帯と比べて高いのか安いのかを判断できるよう、総務省の家計調査をもとに世帯別に電気代の平均額を紹介します。電気代が高くなってしまう原因や電気代の節約方法もお伝えしますので、自分の家の電気代が高いと感じた人はぜひ実践してみてください。電気料金は毎月必要なものなので、節約すれば長期的な支出削減につながるはずです。

統計で見る「1人暮らし家庭」の電気代平均額

総務省の家計調査によると、2018年の単身世帯の電気代平均額は月額約5,852円でした。単身世帯のうち会社、官公庁などで勤めている人の世帯に限定して見ると、月額は約4,859円に下がります。勤労世帯の場合、日中家に人がいないことが多いので、電気代が安く抑えられているのでしょう。もっとも、この調査ではマンションに住んでいる人と戸建てに住んでいる人で区別して統計を取っていないので、マンションに住んでいる人の場合、平均額よりも電気代が安い可能性が高いといえます。

統計で見る「2人暮らし家庭」の電気代平均額

総務省の家計調査によると、2018年の2人世帯の電気代平均額は月額約1万764円でした。そのうち、勤労世帯は月額約1万570円です。単身世帯の統計同様、総務省の調査では戸建てとマンションの区別がないので、マンションであればもう少し安いでしょう。単身世帯に比べ、2人暮らしでは勤労世帯かどうかによって電気代の差はほとんど変わりません。これは、一方が外出している場合でも他方が家にいることが多いため、勤労世帯以外の人と比べ、電気を使用する頻度・時間にあまり差がないためであると考えられます。

統計で見る「ファミリー(3人以上)家庭」の電気代平均額

単身世帯と2人世帯を見ると電気代は約2倍になりましたが、2人世帯と3人世帯、4人世帯、5人世帯を比べてもあまり差はありません。総務省の家計調査によると、2018年度の2人世帯の電気代平均額が月額約1万764円であるのに対して、3人世帯は1万1,024円、4人世帯は1万1,719円、5人世帯は1万2,846円でした。他の世帯同様、マンションか戸建てで金額が変わる可能性があります。

電気代は、季節・地域によっても変動するので、自身の先月の電気代と全国平均とを比べて自身の電気代のほうが高いからといって電気を使いすぎているとは限りません。もっとも、1年単位で見た電気代が全国平均よりも1,000円単位で高額になっている場合には電気を使いすぎている可能性が高いといえるでしょう。

戸建てとマンションでどう変わる?

一般的にマンションから戸建てに引っ越すと、マンションで暮らしていたときよりも電気代が目に見えて高くなるといわれています。

生活スタイルは引っ越し前と変わっていないはずなのに電気代が高くなるのはなぜなのか疑問に感じる人もいるでしょう

その理由としては、次の3つが考えられます。

生活スタイルが変わったから

たとえば、マンションで暮らしていたときにはリビングで家族と一緒にいた子どもが戸建てに引っ越して子ども部屋で生活するようになれば、電気を使う部屋が増えるので、電気代が高くなります。また、職場の近くに引っ越して帰宅時間が早くなればその分自宅で電気を使う時間が長くなるので、電気代は高くなるでしょう。自分では生活スタイルが変わっていないと思っていても引っ越しの前後で生活スタイルが変わることは珍しくありません。そのため、引っ越しを通じて電気代が高くなったと考えられます。

建物の面積・構造が変わったから

たとえば20坪程度の2LDKのマンションから40坪程度の戸建てに引っ越せば、エアコンやクーラーで調節する空間が広くなるため、夏場・冬場の電気代は高くなると予想されます。坪数が同じでも天井が高くなれば、同様に電気代は上昇するでしょう。さらに、マンションか戸建てかによって、エアコンやクーラーの効率も変わります。マンションであれば両隣や上下に別の部屋があるのに対して、戸建てであれば四方と上部に部屋はなく外部に接しています。そのため、戸建てよりもマンションのほうが外気温の影響を受けにくく、エアコンやクーラーの作業効率が高いのです。また、加湿器、照明などは1年中使用するため、面積が広くなった分電気代に影響します。

電気料金の単価が高くなったから

一般的な電力会社は、省エネルギーを推進するため、3段階制の電気料金を設定しています。そのため、電気使用量が増え基準を超えてしまうと、段階が変わり、電気料金が高くなってしまうのです。生活スタイルが変わった、建物の面積・構造が変わったなどの理由で電気使用量が大きく増えていれば、電気料金の単価が上がり、結果的に目に見えるほど月額の電気料金が高くなっている可能性があります。

電気代が高くなる理由

一般的に電気代が高くなる理由としては、たとえば家電製品の買い替えが挙げられます。従来よりも大きなサイズの洗濯機、テレビ、冷蔵庫などに替えれば、その分消費する電力が増えるので、電気代も増額するでしょう。オール電化製品に切り替えた場合、ガス代を支払わずに済みますが、電気代は高くなるはずです。あるいは、電力会社が電気料金を値上げした場合にも電気料金が高くなると予想されます。

例外的に電線の老朽化・損傷などによって漏電している場合に電気代が高額になることも考えられます。火災や感電など重大な事故につながる危険性もあるので、原因が何も思い浮かばない場合には漏電ブレーカーを使用して漏電の有無を確認しましょう。具体的には漏電ブレーカーがオフになっていることを確認して、アンペアブレーカーをオン、安全ブレーカーをオフにした後、漏電ブレーカーをオンにします。次に安全ブレーカーを1つずつオンにしていく際、もし漏電箇所があれば漏電ブレーカーがオフになります。漏電箇所を見つけたなら、自分で修理せずに電気工事士を呼んで修理してもらいましょう。

電気代を節約する方法

電気代を見直そう!

電気代を節約しようとする場合、こまめに電気を消す、コンセントを抜くなどの手段よりもまずは継続的に電気代を節約できないかを確認することが大切です。たとえば毎月30アンペアしか使用しないにもかかわらず60アンペアで契約しているのであれば、契約を見直して50アンペアに切り替えることで基本料金を抑えられます。

電力会社のホームページなどで自分の家庭に適したアンペア数を調べることができるので、必要なアンペア数を知り、契約を切り替えましょう。また、電気代を口座振替にすると割引を利用できることやクレジットカード払いでポイントが貯まることがあるので、支払方法を見直すことも電気代の節約につながります。

アンペア数の見直し、支払方法の変更は、一度の変更でずっと節約になるのでまずはその2つから始めましょう。

家電の買い替えで電気代が高額になるケースもありますが、一般的には最新の家電製品に切り替えることで電気代は安くなります。消費者が省エネ志向になっていることからメーカーは省エネ性能を向上させ、毎年年間消費電力の少ない製品を生み出し続けています。10年前、5年前の製品を持っているならば家電製品を買い替えるだけで電気料金の節約につながるはずです。カタログに記載されている年間消費電力を見れば、自分の使っている家電から買い替えたときに電気代を節約できるかを知ることができるでしょう。

床面積の広さや建物の構造などからマンションよりも戸建てのほうが電気代が高くなるとされています。総務省調査の世帯別の電気代もマンションか戸建てかで区別すると、マンションの電気料金のほうが安くなったことでしょう。自分の家の電気代が平均と比べて高いのか安いのかを把握して、高いと感じるのであればアンペア数を見直すなど電気代を節約する方法を実践してみましょう。

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