布団をクリーニングに出すなら「保管付き宅配サービス」が正解? 7社のサービスまとめ

シーズンオフを迎えた布団のクリーニングや保管、みなさんのお宅ではどうしていますか? シングルサイズでもそれなりの大きさがあり、家族がいればそれだけ枚数も増えて、自宅で洗うのはもちろん、コインランドリーやクリーニング店へ持ち込むだけでも一苦労ですよね。冬物布団においては、保管にもそれなりのスペースが必要で、悩みの種となっている家庭も少なくないようです。ところが最近は、そんな布団の悩みを解消してくれるサービスがあるとのこと。どのようなサービスなのか、メリットやデメリットとあわせて各社のサービス内容を紹介します。

洗うのが何かと大変な「布団」

汗や汚れが付着する布団。かといって手軽に洗えないのが悩みどころです

人間は約8時間の睡眠で500ミリリットルほどの汗をかくといわれています。寝ている間、肌に触れている布団は大量の汗や湿気を含み、皮脂なども付着するため、そのまま放置しているとカビやダニが繁殖して、ぜんそくやアレルギーなどを引き起こしてしまう可能性があります。特に長期間使用しなくなるシーズン終わりには、汚れや湿気をしっかり取ってからしまわないと、シミや黄ばみ、ニオイの原因にもなってしまいます。

とはいえ、布団の素材によっては自宅で手軽に洗うことができません。最近は洗濯機で洗えるタイプもありますが、「水を含んで重たくなった布団を干すのは大変だった」「乾燥に時間がかかり、ニオイがするように」「ふんわり感がなくなってしまった」など、思い通りにいかないこともある模様。コインランドリーの大型洗濯機を利用する人も多いですが、持ち運びが大変だったり、衛生面が気になったりと、万全とは言い難いようです。

そこで活用したいのが、「宅配布団クリーニング」。プロの技で素材を傷めることなく汚れやダニを一掃してくれる上、集荷も配達もしてくれるので、かさばる布団を持ち運ぶ手間もありません。しかも、クリーニング後に一定期間預かってくれる「保管サービス」のある会社も多く、シーズンオフの保管場所に頭を悩ませる必要もないのです。

そんな保管サービス付きの宅配布団クリーニングを行っている7社の料金や保管期間などをチェックしていきましょう。

保管付き宅配布団クリーニング7社の比較

保管付きなら部屋のスペースをとりません

【リナビス】
対象エリア:全国
送料:無料(北海道、沖縄県、一部離島は有料)
保管期間/料金:最長9ヶ月/無料

創業60年以上の老舗クリーニング店。熟練の技を持つ職人が、1点ずつ状態を確認して、最適な方法でクリーニングしてくれます。1枚1万1,200円ですが、6枚だと2万4,900円と、枚数が増えるごとに1枚あたりの料金が安くなります。対象サイズはクイーン未満で、セミダブルとダブルは追加料金がかかります。1つ1,500円でまくらのクリーニングも行っています。
※すべて税抜価格

【カジタク】
対象エリア:沖縄県と一部離島を除く全国
送料:無料
保管期間/料金:9ヶ月/1パック1,000円

イオングループの宅配クリーニングサービスです。タンブラー乾燥機、遠赤外線乾燥室、平面乾燥機など、布団ごとに最適な乾燥方法を使い分けるので、ふかふかの仕上がりが期待できます。専用回収袋に入ればサイズは問わず、2点パック1万1,800円、3点パック1万7,000円で、枚数に合わせてパック数を追加できます。返却時は圧縮されずに戻ってくるのもうれしいポイントです。
※すべて税抜価格

【せんたく便】
対象エリア:全国
送料:無料(北海道、沖縄県、一部離島は有料)
保管期間/料金:6ヶ月/無料

滋賀県内に約37の実店舗を構える、「パック料金+オプション」というシンプルな料金設定の宅配クリーニングです。シミ抜きも無料で行ってくれます。2点パックは初回が9,800円で、1枚増えるごとに4,500円追加となります。2回目以降はリピート割引も。別途6,300円で、防虫・防カビ加工も施せます。無料保管期間は6ヶ月ですが、1ヶ月1,080円で延長することも可能です。
※すべて税抜価格

【家事の達人】
対象エリア:一部離島を除く全国
送料:無料
保管期間/料金:9ヶ月/無料

「おそうじ本舗」の姉妹ブランドで、ハウスクリーニングや家事代行を行っています。布団クリーニングのメニューは「羽毛布団2点保管付きパック」の1万800円(税抜)のみですが、羽毛布団のほか、羊毛布団や綿布団もクリーニング可能です。一方、ベビー布団や敷き布団、毛布は対象外となります。専用回収バッグに入ればサイズは問いません。

【REAQUA】
対象エリア:全国
送料:小バッグ往復2,000円(7,000円以上の利用で無料)・大バッグ無料
保管期間/料金:6ヶ月/無料

羽毛布団5,500円、毛布1,700円など、種類と素材であらかじめ料金が設定されており、シーツやカバー類、まくらなどのクリーニングも受け付けています。専用回収バッグは大小2サイズあり、「大バッグ」は何点入れても1万9,800円の詰め放題。ただし、三辺合計が200センチメートルを超えてしまうと1,500円の追加料金が発生するので、詰め込み過ぎないように注意が必要です。無料保管の有無は申込時に選択し、最長で6ヶ月。クレジット決済であれば、1ヶ月1,200円で延長も可能です。
※すべて税抜価格

【洗濯倉庫】
対象エリア:全国
送料:無料(北海道、一部離島は有料)
保管期間/料金:9ヶ月/実質3,000円から

まくらやダブルまでの毛布は0.5点換算、ダブルまでの掛け布団は1点換算など、アイテム数に関係なく換算点数の合計で料金が決まります。2点換算なら1万2,280円、最長9ヶ月の保管付きなら1万5,280円となりますが、月額280円のゴールド会員になれば、会員割引が適用されたり、割引クーポンと交換できるポイントが効率よく貯まったりと、お得に利用できるようになります。
※すべて税抜価格

【ベルメゾン】
対象エリア:沖縄県、離島を除く全国
送料:無料
保管期間/料金:9ヶ月/実質300円~

大手通販サイト・ベルメゾンの宅配クリーニングサービスです。アイテム別の点数換算で、2点までのMコースは長期保管付きで1万800円、保管なしの通常便で1万500円となり、実質300円~で最長9ヶ月保管してもらうことができます。プラス2,000円~でダニ防止加工がつけられるほか、工場到着後最短2日で返送してくれる「お急ぎ便」や、「ベビー布団4枚セット」などのセットプランもあります。
※すべて税込価格

保管付き宅配布団クリーニングのメリット&デメリット

メリット&デメリットをふまえて選びましょう

自宅に居ながら布団をクリーニングに出せて、長期間保管もしてもらえる「保管付き宅配布団クリーニング」。持ち運ぶ手間が省けて、保管場所を気にしなくていいなどのメリットがありますが、一方でデメリットに感じる面も。「保管付き宅配布団クリーニング」のメリットとデメリットを見てみましょう。

メリット

・室温などが管理された中で保管されるため、カビや虫食いなどの心配がない

・シーズンオフも押し入れやクローゼットが広々使える

・自分で洗うよりもきれいになり、保温性やふかふか感も保たれる

・ダニなどのアレルゲンもしっかり除去される

・インターネットから24時間受け付けている会社が多い

デメリット

・急な気温の低下などで突然布団が必要になってもすぐに出せない

・自宅の洗濯機やコインランドリーなどで洗うよりコストがかかる

・保管期間や数に制限があり、クリーニングできる素材や種類も限られている

・パッケージ化されているので「毛布だけ先に返却」などの対応が難しい

・回収袋などの専用キット到着後、一定期間を過ぎると受け付けてもらえなかったり、追加料金が発生したりするサービスもある

年に1度は寝具の丸洗いを

清潔な布団は眠りの質や健康にも影響します。厚生労働省の「快適で健康的な住宅に関するガイドライン」でも、寝具は年に1度は丸洗いすることを推奨しているほど。

なお、保管場所の都合などから早々に受け付けが締め切られることもあるので、保管も希望する場合は早めに申し込んだほうが安心です。

シーズン終わりにプロのクリーニングできれいにしておけば、翌シーズンは快適スタートできるはず。布団のクリーニングや置き場所に毎回頭を悩ませている人は検討してみてはいかがでしょうか。

(最終更新日:2019.10.05)
※本記事の掲載内容は執筆時点の情報に基づき作成されています。公開後に制度・内容が変更される場合がありますので、それぞれのホームページなどで最新情報の確認をお願いします。
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