昨今、習い事をしている子どもが多く、小学生では約7割以上の子どもが何らかの習い事をしているという調査結果もでています。(文部科学省.2017.地域の教育力に関する実態調査結果の概要.塾や習い事)

子どもが積極的に、楽しんで習い事に取り組み、能力を伸ばしていくには、親はどのようにサポートしていけばよいのでしょうか。子どもが習い事を始める前に、親が確認しておきたいこと、また子どもが「やめたい」と言った際の対応方法などをお伝えします。

習い事をさせてあげたい親の気持ち

実際、子どもが小学校に入学すると、将来の可能性を広げるためにも、何か習い事を考えられる親御さんが多いと思います。親としては、「スキルや能力をアップさせたい」「将来の選択肢を広げてあげたい」「体力増進」など、その理由はさまざまでしょう。中には、「プロを目指す」という人もおられるかもしれません。どのような理由にせよ、習い事をすることは、子どもの経験値も増しますのでよいことだと考えられます。

また子どもの方からも、「習い事を始めたい」と言ってくることもあるでしょう。親は「本当にわが子にあっているのかしら」と若干不安を抱くことはあるかもしれませんが、「子どもの気持ちを大切にしてあげたい」と考えられる親御さんも多いかと思います。

しかし、そうして始めた習い事であっても、中にはすぐに「やめたい」と言い出す場合もあるでしょう。そうなった場合、親としては戸惑うことと思います。安易にやめさせてしまえば、“やめ癖”がつくかもしれません。ですが、やる気のないままズルズル通っていても、技術や能力の向上も望めず、月謝と時間がかかるばかり…と、悩まれるでしょう。

では、親としてどうサポートすればよいのでしょうか?事前に確認しておきたいポイントをまとめてみました。

子どもが習い事を始める前に確認しておきたい5つのポイント

事前に確認しておくことでミスマッチが防げる部分も

ポイント(1)子どもの「習いたい」意思

子どもが小学校に入学すると交友関係も広がり、友達からさまざまな情報を得てくるようになります。その中で、自ら「習い事を始めたい」という意思表示をする場合もあるもの。

「友達が習っていて楽しそうだから」「テレビで活躍している選手を見て、カッコイイと感じたから」そのような理由も多く、親は「本当に続けられるのかしら」と不安もあるかもしれません。ですが、やはり子どもの意思を尊重してあげることは大切です。親が「○○を習いなさい」「△△はあなたには合っていないと思うわ」など、一方的に決めつけてしまうことはよくありません。とは言え、安易に習い始めて、嫌なら安易にやめていては、忍耐力や頑張る力が養われず、やめ癖がついてしまうことも懸念されます。

始める前に、その習い事に対する気持ちや続ける意思などを確認しておきましょう。

ポイント(2)他の生徒や教室の様子

習い事をする前に、まずは体験レッスンを受けることをおすすめします。そこで他の子どもたちが楽しそうに、また積極的に取り組んでいるか、教室の雰囲気などを見ておきましょう。また張り紙や掲示物も、季節や時期に合わせて新しく張り替えられているかなどもチェックしておくといいですね。

ポイント(3)指導の様子

指導者との相性も大切なチェックポイントです。最初から相性は分からないと思いますが、一方的な指導法ではなく、子どもの意欲や、やる気を汲み取りながら、進めているか、また子どもの声に耳を傾けているかなどを見ておくといいでしょう。

ポイント(4)送迎について

子どもがひとりで通える距離であるか、その際の通うルートの安全面も気になるところです。ひとりで通えない場合、送迎のバスはあるのか、また親が送り迎えしなければならないのかも大切な確認ポイントです。

ポイント(5)月謝や親の負担

月謝やかかる費用も事前に確認しておきましょう。月々の月謝以外に、スポーツ系の習い事でしたら、ユニホーム類や遠征費用。学習系の習い事でしたら、夏期講習や特別授業費、テキスト代や模試費用。芸術系の習い事でしたら、道具、発表会や展覧会の費用など、また年会費やその他、諸費用も確かめておきましょう。体験に行ったとき、詳しく聞いておかれるといいかもしれません。

またスポーツ系の習い事には、親のお茶当番など、親の負担もありますので、その辺りも同じく事前に確認しておきたいですね。

子どもの能力を伸ばす親のサポート法

無理なく続けられるようなサポートをしたいところ

習い事を始めたからと言って、すぐに成果が出るとは限りません。続けているうちに、徐々にスキルアップし、その習い事で得られる様々な能力が高まっていくもの。それには子ども自身が意欲的に取り組むことが重要です。子どもの意欲をアップさせる親のサポート法を次にお伝えします。

親サポート(1)楽しさや達成したときの喜びを予感させる言葉をかける

習い事に行く前に、「しっかり頑張りなさい」や「きちんと習ってくるのよ」などプレッシャーをかける言葉より、「楽しみね」「今日はどんなこと習うのかしらね」と、楽しみを予感させるような言葉がけをするとよいでしょう。

また、「スイミングでお魚みたいに泳げるようになったら、海に行こうね」「ピアノが上手くなったら、お母さんの好きな曲を聴かせてね」など上達したときに関する言葉も、子どものやる気をアップさせるでしょう。

親サポート(2)親も興味を持って、教えてもらう

習ってきたことを自宅で復習すると、より身に付くものです。親は「きちんと復習しなさい」ではなく「どんなこと習っているの? お母さんにも教えて!」などと話しかけ、教えてもらうようにしましょう。すると子どもは、うれしそうに教えてくれるはず。そして「すごい! こんなことまで、出来るようになったのね!」など少し大げさなくらい褒めてあげましょう。

親サポート(3)続けやすい生活リズムを支援する

習い事を始めると、今までとは生活のリズムが変わってきます。食事の時間なども習い事に合わせて調節し、必要な持ち物なども、子どもが効率よく準備できるよう、片付ける場所を工夫してあげましょう。

習い始めてすぐに「やめたい」と言った場合

無理やり続けさせるのではなく、以下のような対応をまずは取ってみては

習い始めて間もないころに、子どもが「やめたい」と言い出した場合、親としては戸惑うことでしょう。そのようなときは、次のような対応を取ってみられてはいかがでしょうか。

対応(1)やめたい理由を聞く

「何故、やめたくなったのか」その理由を丁寧に聞いてあげましょう。「技術的なことで、周りについていけない」「習い事での友達関係に何かトラブルがあった」「先生にきつく叱られた」「最初に思っていたのと違った」等々、子どもなりの理由があるはず。親は「そうだったのね」と一旦は共感し、その原因をどうすれば改善できるか、子どもと一緒に考え、それに沿って対応してみましょう。

対応(2)励ましの言葉をかけ、やる気を復活させる

少し嫌になっても、親に「こんなにも上達したのね」「ここまでよく頑張ってきたね」「○○ちゃんなら、もう少し頑張れると思うわ」など励まされると、またやる気が復活してくる場合もあるでしょう。子どもは少しのことで気が変わることもあります。少しお休みして期間を置き、考えなすことを促すのも手です。

対応(3)目標を決め、それを達成すればやめる

それでも「やめたい」意思が変わらない場合は、やめてもよいと思います。ただしやめる前に「目標」を決めて、約束をしてからやめるように話し合いましょう。

例えば、「クロールで25メール泳げるようになるまで」「次の発表会が終わるまで」「次の級を取得するまで」と目標を決めて、それを達成するまでは頑張ることを約束するとよいでしょう。

そうすることにより、いつまでもダラダラ続けることもなく、目標達成するために、努力もすることも覚え、「イヤならやめればいい」と安易なやめ癖がつくのも防げます。

子どもの習い事を親は上手にサポートし、より有意義なものにしたいですね。

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