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2019年10月1日(火)から消費税率が10%となることに伴い、鉄道各社は運賃・料金の値上げを予定しています。首都圏など、ICカードと切符とで運賃が異なる地域については、それぞれの値上げ額も異なりますので注意が必要です。

値上げにあたって、どれくらいの変動があるのでしょうか。10月からの各鉄道会社の運賃・料金をまとめました。

JR各社の運賃・料金改定

各社によって改定後の運賃は異なります

まずはJR各社(JR貨物を除く)の運賃・料金の改定について確認していきましょう。

JR東日本

現在採用されている、ICカードと切符の価格が異なる「二重価格」が10月以降も継続されます。

山手線および電車特定区間(利用者が多く、割安な運賃が適用されている区間)の初乗り運賃はICカード利用で133円から136円に値上げされます。切符利用の場合は140円のままです。

そのほかの区間(幹線・地方交通線)では、ICカード利用で144円から147円に、切符利用の場合は140円から150円に引き上げられます。なお、山手線および電車特定区間以外では、ICカード利用時の運賃が切符利用時の運賃を上回る場合があることに留意が必要です。

また、新幹線や在来線を走る特急電車の特急料金も改定されます。例えば、東北新幹線・はやぶさ号で東京駅から盛岡駅(岩手県)に向かう場合、現在は14,740円(特急料金:6,320円、運賃:8,420円)ですが、10月からは15,010円(特急料金:6,430円、運賃:8,580円)と値上げされます。

特急踊り子号で東京駅から伊東駅(静岡県)に行く場合は、現在の4,130円(特急料金:1,860円、運賃:2,270円)が、10月からは4,200円(特急料金:1,890円、運賃:2,310円)となります。
※運賃はいずれも通常期

JR東海

初乗り運賃が140円から150円へと変更になります。東海道新幹線も値上げされ、のぞみ号指定席に東京駅から新大阪駅まで乗車した場合、現行の14,450円(特急料金:8,750円、運賃:5,700円)が、10月からは14,720円(特急料金:8,910円、運賃:5,810円)と引き上げられます。
※運賃はいずれも通常期

JR西日本

初乗り運賃が140円から150円へと変更になります。山陽新幹線で、のぞみ号指定席に新大阪駅から博多駅(福岡県)まで乗車した場合、現在は15,310円(特急料金:5,700円、運賃:9,610円)ですが、10月からは15,600円(特急料金:5,810円、運賃:9,790円)へと引き上げられます。

なお、新幹線車両に300円で乗れることで有名な博多南線については、特急料金(100円)、運賃(200円)とも据え置きとなります。
※運賃はいずれも通常期)

JR四国

初乗り運賃が160円から170円へと変更になります。高松駅(香川県)を起点に、四国内を特急で移動する場合の運賃・料金は以下の通りです。

・松山駅(愛媛県)まで:5,670円→5,760円(自由席特急券+運賃。以下同様)

・高知駅まで:4,910円→4,990円

・徳島駅まで:2,640円→2,670円

JR九州

初乗り運賃が160円から170円へと変更になります。博多駅から熊本駅にみずほ号指定席で移動する場合、5,130円(特急料金:3,000円、運賃:2,130円)が、10月からは5,230円(特急料金:3,060円、運賃:2,170円)となります。

JR北海道

初乗り運賃が170円から200円へと変更になります。札幌駅から乗車した場合、小樽駅までは現行の640円から750円に、岩見沢駅までは840円から970円に、苫小牧駅までは1,450円から1,680円に値上げされます。

JR各社の初乗り運賃まとめ

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※切符の場合、初乗り運賃は値上げしているところが多いですが、乗車距離が長くなったときには値上げになる場合があるため、各社の公式ホームページで確認してください

主な私鉄の運賃・料金改定

10月のタイミングで「加算運賃」を減額する鉄道会社も

大手私鉄16社のうち、関東の9社(東武、西武、京成、京王、東急、京浜急行、東京メトロ、小田急、相鉄)は、引き続きJR東日本と同様、ICカードと切符の価格が異なる「二重価格」となります。

関東の大手私鉄9社の初乗り運賃

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※切符を購入する場合、初乗り運賃は各社据え置きとなっていますが、乗車距離が長くなったときには値上げになる場合があるため、各社の公式ホームページで確認してください

その他大手私鉄7社の初乗り運賃

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※切符を購入する場合、初乗り運賃は値上げしているところもありますが、乗車距離が長くなったときには値上げになる場合があるため、各社の公式ホームページで確認してください

一部では運賃が値下げとなる場合も?

鉄道会社が工事などを行った場合、設備投資回収のために、特に定めた区間に対して決まった額を運賃に加算することがあります。これを「加算運賃」といいます。

10月の運賃値上げのタイミングで、この「加算運賃」を減額する鉄道会社があり、一部区間では10月からの運賃が安くなるケースもあります。

JR北海道の加算運賃の扱い

これまで、南千歳駅から新千歳空港駅までの運賃に関して加えられていた140円の加算運賃が、10月から20円へと引き下げとなります。

この結果、新千歳空港駅から苫小牧駅への運賃は680円(基本運賃540円+加算運賃140円)から660円(基本運賃640円+加算運賃20円)と20円の値下げに。北広島駅への運賃は590円(基本運賃450円+加算運賃140円)から560円(基本運賃540円+加算運賃20円)と30円の値下げとなります。

京浜急行電鉄の加算運賃の扱い

10月から、京急蒲田駅と羽田空港国内線ターミナル駅の間を運行する京急空港線の加算運賃が、170円から50円へと引き下げられます。

品川駅から羽田空港国内線ターミナル駅間を乗車した場合、現行では410円(基本運賃240円+加算運賃170円)ですが、10月からは300円(基本運賃250円+加算運賃50円)となります。

バス会社の運賃改定

増税に伴い、バスの運賃も改定されます

都営バス(都バス)

2019年10月には東京都を走る都営バス(都バス)の運賃も改定されます。学バスなどを除く一般系統の場合、現行ではICカード利用で206円、現金支払いの場合は210円ですが、これがともに210円となります。

“都庁循環”と呼ばれる「C・H01系統」はICカード利用で186円、現金支払いの場合は190円ですが、これがそれぞれ189円、190円となります。

現金支払いの場合の運賃が据え置かれているため、ICカード使用のメリットが少なくなる運賃改定となっています。

東急バス

東京都城南地域、神奈川県川崎市・横浜市北部を走る東急バスも運賃改定を実施。

東京都および横浜市を走る系統が、ICカード利用で216円、現金支払いの場合は220円のところ、ともに220円に。川崎市内を走る系統がICカード利用で206円、現金支払いの場合は210円が、ともに210円となります。

こちらも、ICカード使用のメリットが減少しています。

定期券・回数券の購入はお早めに

2019年10月1日(火)に以降に乗車する場合も、9月30日(月)までに乗車券などを購入すれば改定前の運賃が適用されます。

したがって、定期券・回数券を購入する場合は9月中に購入するのがお得です。

定期券は、有効期間の開始日の14日前から購入できるケースが多いため、余裕を持って購入することをおすすめします。なお、回数券には有効期限が設けられている場合があり、購入日に注意が必要です。

まとめ

10月からの消費税率アップに伴って、電車やバスの運賃が大きく上がることはありません。しかしながら、積み重なると出費増となりますので、値上げ幅は把握しておきたいところです。よく使う区間については定期券や回数券を使うことで出費を抑えたいですね。

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