ぷっくりした葉がかわいらしいと人気の多肉植物。ガーデンショップやホームセンターだけでなく、雑貨店などでも苗や寄せ植えを取り扱っていることもあり、気軽に購入する人が増えています。種類によっては花が咲いたり、葉の色が変化したりするのも人気の一因といえるでしょう。一方で、「購入したものの育て方が分からない」「元気がなくなってしまった」「最初は奇麗だった寄せ植えがそれぞれの成長によって形が不揃いに」といった声も聞こえてきます。多肉植物を育てる時に知っておきたいことやポイントを「フラワーガーデン花崎」で多肉植物の販売や寄せ植え教室も開講している花崎かおりさんに教えてもらいました。

枯れてしまった! 多肉植物は屋内に適さない理由

インテリア雑誌やテレビドラマなどで多肉植物が屋内に飾られているのを見て「オシャレ!」と興味を持った人もいるのではないでしょうか? また飲食店や雑貨店などで実際に店内に置かれていることもあるため、多肉植物は室内で育てるものというイメージを持っている人も多いでしょう。ですが実はほとんどの多肉植物に屋内はNGなのです。なぜかというと、多肉植物は中南米やアフリカの砂漠や海岸など乾燥地帯生まれの植物だからです。雨が少なく日差しが強い場所で生き延びるために自らの葉に水分を蓄えられるよう進化した結果があのぷっくりとした葉なのです。つまり、太陽の光をたっぷり浴びられる環境こそ多肉植物の栽培に適しており、すくすくと育つということ。購入した多肉植物を室内に飾っていたら元気がなくなった、という時にはまず屋外に出し、太陽の光が当たるようにしてみましょう。

ぷっくりとした葉が多肉植物の魅力
多肉植物を育てるのは日光が当たる屋外で

水のやりすぎは禁物

前述のとおりに、特定の種類を除いて多肉植物は日光を好むので、室内ではなく室外で育てます。真夏以外は直射日光が当たって、風通しの良い場所が良いでしょう。冬は、気温3℃以下になるようならば室内の日の当たる場所に移動させます。水やりは1~2週間おきといわれていますがこれはあくまでも目安。土が乾き、葉の状態を見て、少し張りがなくなってきたと感じたら、できるだけ葉に水がかからないよう根元へ水やりをするようにします。鉢の底から水が流れ出るくらいたっぷりと水やりをして土の中に繁殖したバクテリアを洗い流す意味もあります。水やりの頻度が多すぎると根腐れなどの原因になりますので注意してください。

成長したら植え替えを

大事に育てて成長した多肉植物は植え替えが必要です。何年も同じ鉢に植えたままにしていると伸びた根が鉢の中で固まり、水はけが悪くなる場合もあります。また、何種類かの多肉植物を一緒に植えている寄せ植えも、一部が枯れたり伸びすぎたりするとバランスが崩れ何より見た目が悪くなるので思い切って植え替えた方が良いでしょう。目安としては購入して2年ほど経過したら一回り大きな鉢を用意し植え替えるのが理想です。

伸びきってしまい形が崩れた寄せ植えも剪定して植え替えるとリメイク完成です

植え替えに必要なのは多肉植物用の土、鉢、鉢底用ネット、スコップなどです。根についている土をもむようにして落とし、根が長くなりすぎているものは切ります。5㎝ほどまでなら切っても大丈夫。植え替え後は水はやらず2週間ほど日陰で様子を見ます。寄せ植えが成長し自分で植え替えが難しいという場合は購入店で相談を。お店によっては購入したものでなくても新たな苗などを加え、リメイクしてくれるところもあります。

組み合わせてアレンジするとグッとおしゃれに

まとめ

1種類で植えても可愛く十分に楽しめる多肉植物ですが、成長に合わせて剪定や植え替えなどの世話をしていくうちにより愛着も深まります。慣れてくると寄せ植えにチャレンジする楽しみも出てきます。行きつけのガーデンショップがあれば、育て方のアドバイスや、おすすめの苗などを教えてもらえるのでより多肉植物との生活が楽しくなりそうです。

<取材協力>
花崎かおり(はなさきかおり)
フラワーガーデン花崎にてガーデンデザインの提案をはじめ、ワンランク上の寄せ植え、多肉植物の寄せ植教室、クラフト教室などを店舗及びカルチャースクール等で開催。ヒーリングガーデン、苔テラリウムなどの講師も務めている。
https://www.facebook.com/flowergarden.hanazaki/
https://www.facebook.com/fukurouga.den

(最終更新日:2019.10.05)
※本記事の掲載内容は執筆時点の情報に基づき作成されています。公開後に制度・内容が変更される場合がありますので、それぞれのホームページなどで最新情報の確認をお願いします。
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