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子どもたちが待ちに待った夏休みがいよいよスタート。小学生の子どもを持つパパ・ママは夏休みの宿題、特に自由研究に頭を悩ませているのでは? 最近では、自由研究を兼ねて夏の家族旅行に出かけるファミリーも実は増えています。「自由研究が1日で完成!」などといった専用宿泊プランやツアーも数多く出ているのですが、テーマを自分自身で見つけることも大事なプロセス。そこで子連れ旅専門のトラベルエディターとして活動する筆者がおすすめするのは、キャンプやグランピング旅です。自然いっぱいの環境で数日過ごすことで、興味ある分野やテーマがきっと見つかるはず。今回は、来年小学生になる我が子のための情報収集を兼ねて、参加したCAMP on PARADEによるグランピング旅in北海道を詳細レポートします。

グランピングなら、キャンプ初心者でも安心

今回参加したCAMP on PARADEのグランドツアーは、キャンプ用品を手がける会社が立ち上げたグランピング旅。テントやエアストリーム(高級キャンピングトレーラー)ごと、数ヶ月間隔で日本全国を旅して回るグランピングを提供しています。グランピングはラグジュアリーなキャンプという意味で、設営、食事提供はすべてCAMP on PARADEにお任せ。いわば移動するホテルです。通常は親がキャンプ好きでないと子連れのアウトドア旅はハードルが高いものですが、こうしたグランピングなら気軽に参加OK。グランドツアーは停泊地ごとに用意された滞在中のアクティビティもすべて代金に含まれていて、普通の旅行とあまり変わらない持ち物と気軽さでキャンプを楽しむことができます。

今回は北海道・新千歳空港から車で30分ほどの場所にある安平山パークゴルフ場の一角がキャンプ停泊地。8月18日までここに停泊しています。北海道の後は秋に山梨、栃木県那須でのキャンプが決定しているそう。大きなキャンプファイヤーが中央に設置されていて、みんなの憩いの場になっています
寝泊まりするエアストリームの内部。ふかふかのマットレスで心地よく眠れました。トイレ、洗面台、シャワー、電源も完備しているのでホテルのようにくつろげます
滞在中の送迎や食事提供、その他お世話をしてくれるスタッフさんは5人。みんな子ども慣れしていて、たくさん遊んでくれます
見渡す限り、森と芝生の贅沢な環境。道路への飛び出しなどの心配をせず思いきり走り回れるのはキャンプの醍醐味です

キャンプ地では、昆虫採集や生活の知恵を学んでみて

自然に囲まれた環境なので、キャンプ中は昆虫採集や観察にうってつけ。街なかでは見かけない珍しい昆虫はもちろん、馴染みのある蝶やカナブンなどもたくさんいるのでじっくり観察するいい機会です。あると便利なのは虫かご、虫取り網、虫めがね。ちなみにスケッチブックと色鉛筆は、CAMP on PARADEのアメニティに含まれていました。

(右)シャクトリムシを発見。指の上で歩かせて、動き方をじっくり観察しています
(左)モンシロチョウは特にたくさん見つけられました。子どももマイカメラを持参して撮影すれば帰宅後のまとめもスムーズに進みます。この写真は6歳の息子が撮ったもの

キャンプならではのイベント、アウトドア料理も自由研究にもってこいのテーマ。今回はグランピングなのでスタッフさんが用意してくれるものも多かったのですが、薪割りをやらせてもらったり、火おこしのしくみを教えてもらったり、包丁を使って材料を準備したりと、できる範囲で料理を手伝うことも可能でした。最近では、震災や豪雨でライフラインがストップしキャンプのような状況で生活していかなければならない場面も増えています。どんな環境でも生き抜くために何をすればよいか、どんなものが必要かを学ぶきっかけにもなりそうです。

ある日のディナーはキャンプ地でジンギスカン。野菜の皮むきや網の上で焼く仕事を6歳児に担当してもらいました
朝食で用意してもらったホットサンド。アウトドア用コンロとホットサンドメーカーで、自分たちで作っていきます。ナイフを握って、できあがったホットサンドを切るのは子どもの担当に
朝食のデザートとしていただいた地元の名産、アサヒメロン。その地方で採れる野菜や果物に着目し、育て方や品種を調べたり、都道府県別の名産物リストを作るのもおすすめです

北海道らしい広大な敷地で野菜収穫とバター作りにチャレンジ

今回のCAMP on PARADEのグランドツアーは、野菜収穫体験と牧場訪問がアクティビティとして用意されていました。キャンプ地から車で15分ほどの場所にある農園で旬の野菜を収穫。その野菜がどうやって育てられているのか、どんな葉でどんな花をつけているのか……。店頭でしか野菜を見たことがない子どもなら、とても新鮮な体験になるはずです。

この日収穫したのはブロッコリーとズッキーニ。スーパーではきれいにつぼみの部分だけになっていますが、収穫時は葉がたくさんついていて、1枚ずつ丁寧にむしっていきます。実は茎が甘くておいしいことも教えてもらいました
ズッキーニは食べごろの大きさになっているものを農場主さんに確認しながら収穫。黄色い花はフリッターにして食べるととてもおいしいそう!

牧場訪問では、バター作りのアクティビティに挑戦。生クリームと水を専用容器に入れて、内部の羽根を回転させるハンドルをひたすら回すこと30分。その後、水でバターを洗い、塩を混ぜて完成するまで約1時間かかります。普段何気なく食べているバターがこんなに手間のかかるものだということを、身をもって体験することができました。ちなみに野菜収穫体験もバター作り体験も、グランドツアーの代金に含まれています。

訪れたのは箱根牧場。バター作りのほか、フレッシュチーズやキャラメル作りなどさまざまな手作り体験あり。容器の中で分離した水分を外に出しています(右)。水分を出したあとのバターにもまだ少し残っているので、棒で押してさらに出す作業(左)。このあと塩を混ぜ込んだら完成です
キャンプ停泊地の近くにはハイジ牧場という観光牧場もあります。グランドツアー参加中は、天候や各施設の営業状況によってスタッフさんが最適なアクティビティ参加場所を選んで送迎してくれるそうです
ハイジ牧場は牛、ヤギ、羊、馬、小動物などたくさんの生き物との触れ合いを楽しめます。肉牛もたくさんいるので、食卓に並ぶお肉がどこから来るのか、食物連鎖や食べ物への感謝を学ぶ場にもなりそうです
(右)ハイジ牧場で参加できる牛の乳しぼり体験。子ヤギへの哺乳体験、バターやアイスクリーム作りも用意されていました
(左)牛が1日をどう過ごしているか、牛の体のしくみなどが説明されたパンフレット。自由研究のまとめに大きく役立ちそうです

夜のキャンプファイヤーや大人時間もしっかり確保

日中は思いきり遊ぶ時間。夕食後はキャンプファイヤーを囲みながら、のんびり過ごして子どもとのコミュニケーションを深めます。エアストリームは3台あるため、日程によっては他のファミリーと一緒になることも。スタッフさんも含めて家族以外の人と触れ合うのも、子どもにとっては大きな経験になるはずです。

遊び疲れた子どもたちは早めに寝てしまう可能性大。親はゆらゆらと燃える炎を見つめながらワイン(もちろん代金に含まれています)を飲んで語らいます
CAMP on PARADEグランドツアーのスタッフさんたちと最後に記念撮影。テントの張り方や昆虫が隠れていそうなポイントなどさまざまなことを教えてもらい、たくさん成長して帰宅の途につきました

通常の旅行なら野生動物ツアーなどを探してみるのも手

一度にたくさんのことを学べ、興味を広げることができるキャンプ。グランピングならキャンプ初心者でも参加できますが、通常の旅行で自由研究を兼ねたいなら現地の日帰りツアーやアクティビティを検討してみるのもおすすめです。

長野県の軽井沢で行われている「ワイルドサファリツアー」。動物たちが活動的になる夜間にツアーを開催することで、通常は出会うことができない野生動物に高確率で遭遇できるとあって人気を集めています。同エリアで自然観察ツアーを数多く手がけているピッキオが実施

夏休みの自由研究は、数時間で完了するお手軽講座や専用キットも販売されていますが、自分の五感をフルに使って得た体験や情報をかたちに残したいもの。宿題のためだけにやるより、子どもの将来をもっともっと豊かにしてくれるかもしれません。夏休みの家族旅行は子どもの可能性を広げる絶好のチャンスととらえて、普段はできない体験をさせてあげられるといいですね。

取材協力/CAMP on PARADEピッキオ

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