これだけあれば最初はOK! DIYを始めるときに用意しておきたい工具

初歩的なDIYならば、家にある道具を使ってできる範囲で十分でしょう。ただ、「もう少しこだわりたい」「ある程度しっかりしたものを作りたい」と思った場合には、一通りの工具を揃えるのがベターです。使用する工具の善し悪しで、できあがりの時間やクオリティが全く違うことも。では、どんな工具を揃えたらよいでしょうか。初心者が最初に準備した方がよい工具についてご紹介します。

測る道具

どこにどんな物を置くのか、が大事なDIY。まずはスペースの確認のために、サイズを測る道具が必要です。

大きなものや、立体のものを作るときは「さしがね」が活躍

さしがね

手のひらサイズのものを作るのであれば、普段使っているような30cmの定規で十分です。それよりも大きなものや、立体のものを作るのであれば、L字の金属定規である「さしがね」がおすすめです。L字になっているので、直角をすぐに取ることができます。また、複数の目盛りがついているので、それらを活用すると分度器がなくても正確に45度、60度などDIYに必要になりがちな角度を割り出すことができます。

さらには穴の深さや円周を測ることも可能に。1本で何役もこなすさしがねはとても便利なアイテム。30cm程度から90cmを超えるようなものまでサイズはさまざま。作りたいものに合わせて、大きさを選んでください。

メジャー

大きな本棚を作ったり、壁紙を替えたりといった大仕事をするのならば、メジャーが必要になります。100円ショップなどにもありますが、おすすめはプロが使うようなコンベックスと呼ばれるメジャー。テープ部分が金属製のため、自立する上に、端に金具がついているので、角に当てたり引っかけたりすることが可能。とても測りやすくて便利です。また、ストッパー付きで巻き戻りがなく、1人での作業がはかどりますよ。

ただし、自動巻取り型が多く、巻き戻るときに指がテープに当たると皮膚が切れてしまうことがありますので、取り扱いには注意が必要です。ホームセンターなどで1,000円前後から購入することができます。

水平器

名前の通り、水平かどうかを測れる測定器です。メジャーについている場合は、それでもOK。取り付けた棚やポスターが水平になっているかどうか、何度も見直して修正するような場面でも、水平器を当てれば一発で解決します。スマホ用の無料アプリもありますので、まずはダウンロードして使ってみるといいですよ。

下地探し

壁に何かを取り付けようとするときに必要になる道具です。日本の多くの住宅は柱に石膏(せっこう)ボードが貼り付けられる形になっていますが、石膏ボードはネジや釘の穴を開けるとボロボロと崩れてしまうので、棚などをつけるのは難しいもの。隠れている柱を探す必要があるのですが、壁紙が貼ってあるので目視で探すのは難しくなっています。そこで便利なのが下地探し。針を壁にさして、柱に到達するかどうかを調べられるようになっています。壁に細かな穴は空いてしまいますが、修正液などで修正すれば目立ちませんよ。安価なものなら1,000円程度にてホームセンター等で販売されています。

切るための道具

材料をカットするときは用途に合った道具の準備を

段ボールや木材などを切るには、特に用途に合わせた道具を準備することが大切です。何を使っていいのかわからない時は、ホームセンターで店員さんに聞くのもひとつでしょう。

カッター

紙を切るのがメインのカッターですが、その中にも種類があります。1枚の紙を繊細に切り抜く場合はデザインカッター。厚みのある硬い紙を切る場合はロックのついた大型のタイプが便利です。大型カッターは、薄いベニヤやバルサ材を加工する際にも便利に使えます。1本用意しておくと便利でしょう。段ボールや発泡スチロールを加工する場合はそれぞれ、専用のカッターが販売されています。大型のカッターでも問題ありませんが、細かな作業をするときは、やはり専用品の方がきれいにできることも。用途に合わせて準備してみてくださいね。

のこぎり

木を切るとなったら、のこぎりの出番です。ですが、やはり切る木材や作るものによって、適切な用途の目の大きさが決まっています。作りたいものに合わせて、購入するのが良いでしょう。ただし、木を切るのならば、購入せずとも済ませる方法があります。

それは、ホームセンターのカットサービスを利用すること。多くのホームセンターではサイズを指定すると、その長さでカットしてくれるサービスがあります(料金はホームセンターにより異なりますので、店頭にて確認してください)。お願いすれば、自分で工具を用意せずとも、好きなサイズに切った材料を手に入れることができます。また、ホームセンターによっては設置してある工具を自分で使って仕上げることができる工作室のようなスペースがあることも。細部まで自分で仕上げたい方にはこちらがおすすめです。利用料と使える道具は店舗によって異なりますので、確認が必要。どんな道具があるのか、チェックしてみてくださいね。

つける&留める道具

組み立てるのに欠かせないのが「つける&留める」道具

組み立てるのに必要なつける・留める作業。これらは仕上がりを大きく左右します。慎重に作業して損はありません。ここは急ぐことなく、すすめましょう。

接着剤

「留める」といったら、釘やネジというイメージですが、最初は接着剤の利用を考えましょう。木製でも簡単な箱くらいなら、接着剤だけで仕上げることも可能です。接着剤で留めた後、乾くまでマスキングテープで留めておくと良いですよ。大きな棚や箱では、木工用の接着剤で仮組をしてから、釘やネジで留めるととても楽に仕上げることができます。

キリ、かなづち、ドライバー

釘を打つにはかなづちが、ネジを留めるにはドライバーが必要です。ですが、いきなり釘やネジを入れようとすると、思っていた場所からずれてしまったり、木材が割れて取り返しのつかないことになったりします。美しい仕上がりにするには、キリで下穴を開けることが大事です。留めたい場所に、垂直に穴を開けるようにしましょう。その後で使う釘やネジは、下穴より太い物を選んでください。かなづちもドライバーも少し重みのある物の方が、てこの原理や、自重で留めやすくなります。軽ければ使いやすいわけではありませんので、注意してください。

多くのものを作るようになれば、電動ドライバーの購入を考えても良いでしょう。バッテリーの使用時間や充電時間に注目して選ぶと○。また、ホームセンターによってはレンタルしているところもありますので、借りるという選択肢も検討してください。

万力

釘やネジを留めるときに、テーブルや作業台に材料を固定する道具です。1人で作業するときにはとても便利なので、揃えておくと良いでしょう。100円ショップやホームセンターなどで、様々な材質やサイズに対応する商品があります。作るものに合わせて選んでみてくださいね。

ステープラー、タッカー

布や革、薄い木材を貼るならばステープラーやタッカーの使い勝手が良いですよ。イスの座面の張り替えなどは取り組みやすいDIYです。中には、最初からタッカーで止まっている製品もあります。そうした場合はお気に入りの布や革などで、同じように留めてみるだけでOK。ファブリックボードなども既存の木製フォトフレームで作ってみると簡単にできますよ。

まとめ

DIYに必須な工具たち。一度にあれこれ買い込むのではなく、少しずつ、自分のDIYスタイルに合わせて揃えていくと良いですよ。作るものを明確にすれば、おのずと必要な道具がわかってくるはず。ホームセンターでそれらを選ぶ時間も楽しいものです。店員さんに相談したり、説明書を参考にしたりして選んでください。ただし、しまうスペースを考えて購入するのをお忘れなく!

(最終更新日:2021.01.05)
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