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冷蔵庫や洗濯機、電子レンジと、生活に馴染みのある“白物家電”。これらは名前の通り、白色の製品が中心の「はず」でした。白色には清潔感があり、圧迫感のない無難な色として広く受け入れられてきましたが、近年、白物家電に黒やブラウン、レッドなど白以外の色を採用する製品が多く展開されています。

なぜ、白物家電は黒物化するのか? いっそ”白黒”決着を付けましょう!

海外メーカーは、ブラックで美しく高級なイメージを訴求

黒系家電が大人気のバルミューダ

写真は幅広い世代から強い支持を得ているバルミューダ。シンプルなデザインでどの空間に置いても絵になると、黒系家電が大人気です。

黒一色で統一したシックなデザイン

スタイリッシュなデザインの象印マホービン「STAN.」シリーズ

魔法瓶でおなじみの象印。象印といえばステンレスのカラフルな魔法瓶や炊飯ジャーのイメージがありますが、今年2月に発売された「STAN.」シリーズはそのイメージを一変させました。炊飯ジャーや電動ポットなど、4種類のキッチン家電を黒に統一。これまでにないスタイリッシュなデザインを採用しました。

空間に調和するエアコン

エアコンを彩るという今までにないスタイルが話題のダイキン『risora』

エアコンや空気清浄機など、さまざまな空調製品を展開しているダイキンは、正面パネルを自分好みにカスタマイズできるルームエアコン『risora』を発売。インテリアに合わせて7種類のパネルを選ぶことができ、エアコンを彩るという今までにないスタイルが話題となりました。

なぜ今、白色以外の白物家電が人気なのでしょうか?

ダイキン工業の広報・重政周之さんに、多彩な色を採用した背景を伺いました。

重政さん :
「消費者のインテリアデザインへのニーズが多様化し、こだわった空間づくりをする人たちが増える中、私たちは『エアコンは白いままでいいのか?』という課題意識を持ちました。そこで、インテリアになじむエアコンとして、徹底的に追求したのが『risora』です。 白に加え、リビングや子ども部屋に合う落ち着いた色合いの「ブラックウッド」や「ソライロ」といったパネルカラー全7色をラインナップしました。」

——実際にユーザーの声はいかがでしたか?

重政さん :
「『risora』を購入した方のうち、白色以外を選ばれた方は3割強を占めています。3割以上のお客さまが白以外を選んでくださっているのは、私どもにとって大きな割合だと思っており、それだけ白色以外へのニーズが大きかったということだと受け止めています。購入理由を調査すると、「白じゃないから」という答えが目立ちました。また、SNSで『risora』の写真がアップされているケースをよく見かけます。これまでエアコンをわざわざ写真に撮り、人に見せるということはあまりなかったと思います。住まいに合わせてエアコンを選ぶ——。エアコンも1つのインテリアとして空間づくりを楽しみたいという人が増えた結果ではないでしょうか」

——従来の家電もデザイン性を重視する傾向が見られます。なぜデザインで選ぶ人が増えたのでしょうか?

重政さん :
「この製品のパネルカラーは7色展開。それ以外の色でも希望により、600色から好みの色をカスタマイズできるようになっています。そして先日、カーテンや壁紙などを扱っているサンゲツさんと共同企画し、木目や大理石、レザーなどの多彩な素材の質感を再現したパネルを10種類追加しました。サンゲツさんのお話によると、従来、壁紙は白色が一般的でしたが、近頃は一面だけ違う色にするアクセントクロスを使っている家も増えてきているそうです。色のアクセントをつけてさまざまな組み合わせを楽しみ、自分好みの空間をつくり上げる人が増えたことで、エアコンなどの家電もデザインで選ぶ人が増加したと考えられます」

家電製品において機能や性能の向上は当たり前。しかし今やそれだけでは差別化が図れなくなりつつあるようです。そこで注目されているのがデザイン性。特にカラーを白一色から脱却させることで、室内のアクセントとして認められつつあるのです。

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