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不動産屋さんに行くとなぜかちょっと緊張してしまうという人もいますよね。飲食店などと違い、しょっちゅう利用するわけではなく、何より「不動産」という言葉の持つ取っつきにくい響きからか、尻込みしてしまうことも。そこで多くの人が不動産屋に持っているイメージや、実際足を運んだ際に違和感を持ってしまうアレコレを、現役不動産営業マンに聞いてみました。

不動産屋の営業マンは見た目にクセがある人が多い?

一昔前までの不動産屋さんといえば、ダボッとした派手なスーツを着こなした強面のおじさまのいるイメージでしたが、昨今は様子がちょっと違ってきているようです。実際に先日お目にかかったAさんは30代半ばの男性で、新宿に本社を構える不動産会社の営業担当者。トレンドの細身のスーツを着こなし、ラフにワックスでセットした今風の青年からは、いかつさは微塵も感じませんでした。淀みなくトークを進めていく口調も「~っすね」「そっすかね?」と軽めな感じが気になるものの、明るく快活です。

実際に物件を内見する際にオフィスから片道30分ほど車で移動したのですが、無言で気まずくならないようにという配慮からか、流行りの曲をBGMに流暢なおしゃべりが続きます。今まで持っていた不動産屋さんのイメージとずいぶん違うことに驚きました。「不動産といえば怖いとか怪しいというイメージを持たれがちですが、最近は元気で明るく、おしゃれというのは業界全体の流れのような気がします」とAさん。営業スタッフには元気があること、自分の意見をしっかりと伝えられること、爽やかであること、誠実であることに加え、“おしゃれ”“トレンドに敏感”であることも求められるのだそう。

店舗もHPもそして営業マンも「親しみやすく、おしゃれ」は今ドキ必須

不動産雑誌や街中で店舗に貼ってある物件情報を頼りに物件を探していたひと昔前と違い、現在はほとんどの人がネット検索で、不動産専門のWebサイトへアクセスします。若い世代の人たちの物件探しは特にその傾向が強いため、アクセスした先のHPのデザインも明るく、親しみやすいよう気を配って作られています。
店舗もたとえ雑居ビルの一室であっても、内装には気を配り、カフェ風、ホテルのラウンジ風など工夫を凝らしている会社は少なくありません。Aさん曰く、「明るいお店づくり、気軽に相談できる雰囲気を意識しますね。初めて不動産屋を利用する若い世代の方にとって、不動産屋ってちょっと怖いな、入りづらいといった昔ながらのイメージがあると思います。そういう世代の方にも気軽に立ち寄ってみようと思ってもらえるイメージづくりや戦略は大事ですね」とのこと。業界全体がクリーンで親しみやすい方向にシフトしているそうです。

あえてフレンドリーに振る舞うことも。トークを弾ませる情報収集は不可欠

空き時間の情報収集は欠かせないのだとか

10代の女性に対してあまりに丁寧な言葉遣いをするとかえって怖い、怪しいなどと受け取られてしまうこともあるそうで、その場合、あえて取っ付きやすい話し方をするケースも少なくないのだとか。「若い世代の女性には柔らかな口調で、男性には友達のような口調にして緊張をほぐすように配慮しています」(Aさん)。
初対面のお客さんとでも会話を弾ますことができるよう、若い世代から年配まで幅広い世代に対応できるトレンドや話題を仕入れておくことも大事だそうで、主に空き時間はネットで最新情報をチェックすることも欠かさないのだといいます。

喫煙者・お酒が強い人が多い理由とは

扱う不動産によって会社のカラーはあるものの、おしゃれなファッションや髪型もイメージ戦略のひとつ。不動産を扱ってはいても、実際はサービス業的な部分が大きいと彼らは言います。会社によっては「ダサい恰好はNG!」とハッキリ言われることもあるのだとか。先輩や上司にも服装に気を遣っている人が多いため、自ずと洗練されていくようです。

「おしゃれな部屋を探して来店されても、勧めるスタッフがダサい恰好では説得力もありませんよね。反対もまたしかり。高級な物件を多く扱う会社の場合は、営業マンはダーク系のスーツを着用し、徹底した敬語が使えるよう厳しいロールプレイングを課す場合もあるそうです」(Aさん)。
また、お客さんや上司、先輩とのコミュニケーションは飲み会かゴルフが多いため、お酒が強く、日焼けしている人が多いのも特徴。話題もセレブなお客様に合わせるために政治経済・輸入車・高級腕時計などの情報も欠かさずチェックしておくのは、デキる営業マンなら常識だとか。

そのほかにも不動産の営業マンあるあるとしては、気を遣う接客や売上ノルマでストレスも多く、どうしても喫煙はやめられない、酒量が増えることが悩みという人も。しかしながら駅から物件まで徒歩で移動することも多く、1日何件も担当すると運動量も半端ではないため、ジムに行かなくてもスリムな体型を維持できるのだとか。同じように車でお客さんを案内するケースもあるので、入社してから運転のテクニックが上がった、担当地域の道はタクシーの運転手並みに詳しくなった、などもあるあるなのだそう。

現役営業マンが思う“当たり”な不動産営業マンの特徴

ちなみに、Aさんに聞いた良い営業マンを見分けるポイントは

・個々のお客さんにベストだと思う物件を提案してくれる
・希望をしっかり聞いて物件探しに反映してくれる
・専門用語を使わず、話がわかりやすい
・気楽に接してもらえる
・身だしなみが整っている
・質問に誠実に答えてくれる
・知識・経験が豊富
・物件や環境、管理についてマイナス面も隠さず教えてくれる
・あいまいな返事をしない
・分からないことは分からないと伝え、後日調べて報告してくれる

などが挙げられるそうです。良い営業マンとの出会いは良き物件との出会う近道。そのためにも“不動産屋あるある”を知っておくと、家探しの際に役立つかもしれません。

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