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和室の雰囲気は好きだけど、起き上がりやすさを考えてベッドを使いたい、という方もいらっしゃるでしょう。そういうときは、無理に洋室にリフォームしなくても、和室にそのままベッドを入れてしまえば良いのです。今回は、和室にベッドを導入する場合、どのようなことに気をつければうまくコーディネートできるのか、また、畳へのダメージをどう考えればよいのかをご紹介します。

和室の雰囲気は好きだけど、起き上がりやすさを考えてベッドを使いたい、という方もいらっしゃるでしょう。そういうときは、無理に洋室にリフォームしなくても、和室にそのままベッドを入れてしまえば良いのです。今回は、和室にベッドを導入する場合、どのようなことに気をつければうまくコーディネートできるのか、また、畳へのダメージをどう考えればよいのかをご紹介します。

畳×ベッドのコーディネートはどうすべき?

和室にどのようなベッドを置くかによって、インテリアの印象は違ってきます。また、部屋のコーディネートを整えてからベッドを入れるよりも、ベッドを先に決めてしまったほうが「インテリアに合うベッドがない」という事態が避けられます。基本的には、部屋に入れる大きなサイズのアイテム(ソファやベッドなど)でインテリアの核になるテイストを決めてから、それに合わせるように小物などを整えるほうが失敗もありません。以下では、和室に合わせやすいベッドをご案内しつつ、それぞれのベッドに合うインテリア作りのコツをご紹介します。

(1)畳ユニットを選ぶ

和室に入れても違和感がないのは、収納のついた「畳ユニット」です。部屋の中に、段差のついた畳スペース(小上がり)を設けるような感覚で、和室の雰囲気を壊さず、最も気軽に導入できます。畳ユニットの良いところは、下部が収納になっていること。ベッドと同じ広さの収納を作れる点もうれしい限り。布団を敷くこともできて、毎日上げ下ろしする必要はあるものの、畳面に敷いたものをたたむより身体は楽です。布団をしまえば小上がりのある和室に変わり、部屋を多用途に使えるメリットがあります。

畳ユニットを置くと高さに変化が生まれるので、インテリアアイテムも背の高いものが合いやすくなります。何かプラスするなら、インテリアグリーンや、和紙を使った大型のフロアランプが良いでしょう。

(2)背の低いベッドを選ぶ

布団に近い感覚で使えるのが、ベッドとしては高さが低めのタイプ。圧迫感はなく、ひろびろとした和室の良さを生かしたコーディネートが可能となります。畳の上に直接マットレスを置くだけ、というパターンもありますが、衛生面を考えれば、スノコを敷くなどして空気の通り道を確保したいところ。脚が別売りのベッドフレームを選べば、必要になったときに買い足しができるのでおすすめです。

低いベッドは圧迫感のないインテリアが作れるので、日中にのんびり過ごす部屋としても活用できます。ベッドは夜に寝るだけではなく、昼間にワイドなソファ的機能を持たせる「デイベッド」としての使い方を加えてみましょう。デイベッドはリゾート型のホテルでしばしば見かける家具ですね。朝起きたら、上掛け布団は押し入れに上げて、代わりにクッションをいくつか配置します。ベッドの上で使えるトレーがあると、飲み物を片手に雑誌を眺めるなど、優雅な時間が過ごせます。デイベッドとしての機能をプラスするなら、リゾートホテルをイメージするとコーディネートのアイテムを選びやすくなるかと思います。

(3)シンプルなデザインのベッドを選ぶ

現代の和室は、洋風化したライフスタイルに合わせてシンプルなデザインになっていることが多いもの。和室にベッドを入れる場合は、その和室の印象に合わせて、シンプルで直線的なタイプを選びましょう。たとえば、お姫様が使うようなデコラティブな天蓋付きのベッドを、何も考えずに和室に置くのは避けたほうが無難です。既にそういったベッドがあって買い換えしたくない場合は、畳の上にラグを敷いてデザイン的な調和を図ってください。

シンプルなベッドはどのようなインテリアにも合いますので、合わせる小物について頭を悩ませることは少ないでしょう。一方で部屋が単調になりがちという欠点があるため、ぜひアートを飾ってみてください。リズム感を生み出せるよう、複数枚を飾ると良いでしょう。

要注意! 脚が細いベッドは選ばないで!

さて、柔らかな畳の上にベッドを置こうか、というときに気になるのは、その重量によるへこみです。今後、インテリアを考え直す際に、ベッドを撤去することもあるかもしれない。そのときに畳がへこんでしまっていると困りますよね。場合によっては畳を買いなおさないといけないかも? と思うと、後々のコストを考えて二の足を踏んでしまうこともあるかもしれません。

そのような状態を回避するためには、脚が太いデザインのベッドをおすすめします。ベッドの脚と畳が接している狭い面には、「ベッドの重量+マットレスや布団の重量+上で寝る人の体重」がかかります。接する面積が小さければ小さいほど、小さな点に重量がかかることになり、そこだけへこんでしまいます。ベッドを選ぶ際には十分に注意しましょう。気に入ったベッドがあって、足が細い場合は、畳に伝わる重量を分散させられるよう、大きめの板を敷き、その上にベッドを載せます。最近は、畳の上に敷いて使えるフローリングカーペットがありますので、そういったアイテムに頼るのも一案です。

へこみができた場合の対処法

さて、気を遣っていたはずなのに、畳がへこんでしまった、ということもあるでしょう。畳のへこみは直せるのでしょうか? 実は、へこみ直せる畳と、直せない畳があります。

皆さんは、畳がどのような素材でできているかご存知ですか。畳はもともと、稲わらをぎゅっと圧縮して厚い板状にした「畳床(たたみゆか)」に、イグサで作った「畳表(たたみおもて)」を施し、畳の端の部分をくるんで見た目を良くするための「畳縁(たたみべり)」で作られています(琉球畳には、畳縁はありません)。

畳床には長らく稲わらが使われてきたのですが、近年は藁の芯にポリスチレンボードを挟んだ「藁サンド」と呼ばれるタイプや、藁を使わずに木材を圧縮したインシュレンボードなどで作る「建材床」が使われることもあります。畳で重要なのは、この畳床の素材です。昔ながらの藁とイグサを使った畳なら、へこんだところを霧吹きなどで湿らせ、さらに適度に絞った濡れ手ぬぐいをかぶせ、低~中温のアイロンを当てることで、へこみを直せます(アイロンを当てすぎると畳の表面が焦げることがあるので注意が必要です)。

しかし、藁を使っていない畳は、芯がへこむと、それを復元することができません。そのため、そもそもベッドの脚などによって畳の一部分に重さがかかりすぎないように配慮してください。和室にベッドを導入するにあたっては、自宅の畳がどのような素材でできているのかを把握しておきましょう。中古住宅で畳を変えずにそのまま使う場合は、へこんだら修復できない可能性が高いと考え、重さが一点にかからないようにするのですが、その際には市販のへこみ防止グッズが役立ちます。

畳のへこみを防止するには

畳のへこみは、先に述べたように一点に重量がかかることで作られます。なるべく広い面で重さを受けられるようにするのが、へこみを作らないコツ。板を敷くような大掛かりなことはしたくないという場合は、市販の専用グッズを試してみましょう。一般的には「座卓敷き」といいます。重さを分散させて畳に伝えることが座卓敷きの役目なので、小さなものよりは大きなもののほうがよく、やわらかいよりは硬いほうが好ましいです。

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