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直線的なデザインとシックな色合いで大人の雰囲気が漂うモダンインテリア。清潔で整った印象があるため、ホテルやモデルルームなどでも多く取り入れられています。落ち着いた雰囲気は年齢層、男女を問わず人気ですよね。人工的な素材をメインに打ち出した家具を意識的に選ぶことで、生活感の少ない洗練されたおしゃれな空間を演出できるのですが、「センスが無くて難しい」と悩まれる方も多いかもしれませんね。実はいくつかのポイントを押さえれば、安価な家具やアイテムで簡単に取り組むことができるんです。今回はリビングやキッチンで、スタイリッシュなモダンインテリアに取り組む際のポイントやアイデアを紹介していきます。

ポイントは2つ。人工的なデザインとシックなカラー

1、人工素材と直線的なデザイン

シンプルなラインと機能美が魅力

木や石でデコラティブに仕上げるのが常識だったヨーロッパのインテリアですが、20世紀以降にステンレスやスチールなどの金属素材、プラスチックやアクリルなど樹脂を使った素材が誕生しました。また、加工技術の進歩により、木材を加工したプライウッド(合板)や、鮮やかに彩色した皮革など加工性の高い自然素材も扱うことができるようになりました。こうして登場したのが、新素材を取り入れたモダンインテリア。ツルッとした手触りの新素材を積極的に扱ったカッシーナやイームズなどにより、デザイン性も機能性も高い家具が生まれました。こうしたデザインがモダン=現代的と言われるのはこのためです。

カッシーナやイームズなどの高級ブランドを利用できなくても、金属や樹脂、加工された自然素材の他に、硬質なテクスチャーであるコンクリートやガラスなどを組み合わせていけば、モダンなテイストが生まれます。また、装飾を省き、直線的で機能的なことがモダンインテリアの基本。シンプルなラインと機能美が魅力なので、安価な商品でも、セレクトしてインテリアに取り入れていくことはできますよ。

2、シックな色使い

無機的な印象を強め、シックな空間を演出することができます

いくら素材に気を使ってシンプルなデザインを取り入れても、カラーリングを間違えると落ち着いたモダンスタイルはできません。モダンスタイルの基本はモノトーン。白色、黒色のほかに、明度を変えて、濃いグレーや薄いグレーなどをベースカラーとしましょう。コントラストが高いのが気になる場合は、挿し色として、風合いのあるワインカラーやアイボリー、濃紺などを使うと上品で洗練された印象になります。ただ、使うのは2色程度までに抑えましょう。色の数を少なくするのが落ち着いた部屋に仕上げる鉄則です。

照明は白色系のものが○。無機的な印象を強め、シックな空間を演出することができますよ。

アーティスティックな家具で個性を発揮

ハイセンスなモダンスタイルを取り入れ、垢抜けた印象に

照明やソファ、イスなど大きめの家具を1点だけ、デザイン性の高いものにすると、それを中心にインテリアがまとまります。こちらのソファの両脇に置かれたライトのような、シンメトリーに曲線を描くようなデザインなら、ハイセンスなモダンスタイルを構成できて垢抜けた印象に。ただし、そうした物を置きすぎるとごちゃついた印象になり、せっかくのモダンインテリアが落ち着かないことになります。モダンインテリアでは引き算で空間を構成していくことが重要です。そのときの気分に合わせて構いませんが、中心になる家具を決めて、それ以外の物は収納へ保存するなどして、シンプルなインテリアを維持するようにしましょう。

難易度の高いキッチンもポイントを押さえればモダンに

電子レンジや炊飯器などの家電のデザインを合わせることがポイント

モダンインテリアで構成するのが難しいのはキッチン。どうしても形が定まらないものが多く、色数も多くなり、生活感が出やすくなりがちです。これを解消するには、まず、電子レンジや炊飯器などの家電のデザインを合わせること。シンプルな形を選び、なるだけスイッチや文字表示が目立たない物を選びましょう。 色や形をコントロールしにくい食品や食器は収納を活用すると◎。収納扉は床や壁と統一し、壁面の印象を強くします。食材を入れるキャニスターはガラス製やアルミ製でまとめることでシンプルな美しさをつくることができます。

鍋や水切りカゴもシンプルなステンレス製で揃えれば、出しっ放しでも統一感が出ます。プロユースの調理器具だと装飾が少なく、機能性が高いデザインも多くあります。探す場合のヒントにしてみてくださいね。とはいえ、なるだけ物を収納できるよう、棚やキャスターをうまく活用していきましょう。

洗面所は棚や収納をモダンスタイルに

タオルの色もグレーや白で揃えると空間になじみ、スタイリッシュなイメージに

キッチンに次いで難しいのが洗面所。こちらも生活感が多く出がちです。ですが、タオル掛けや収納スペースの素材と色をモダンスタイルに合わせてセレクトしていけば大丈夫です。こちらのケースでは収納棚を敢えて高めの木製にすることで抜け感のある空間になっています。
対してタオル掛けは金属製で緊張感をキープ。コンクリート打ちっ放し風のグレーの壁紙で引き締まった空間になっています。鏡の中にラインの照明が入っているデザイン性の高いものを使用していますが、ダークカラーの縁がついた鏡でも引き締まった印象を引き出すことができますよ。タオルの色もグレーや白で揃えると空間に馴染み、スタイリッシュなイメージを与えます。ソープや洗剤などは扉の中にしまうか、シンプルなソープボトルを使ってインテリアをキープしていきましょう。

少ない選択肢でもできるのがモダンインテリア

カーテンから縦型ブラインドに変更すると、さっぱりとした印象に

作り付けのキッチンや照明を変えられない場合でも、存在感の大きいソファやカーテンの形を変えるだけでグッとモダンインテリアらしさが生まれます。こちらの写真の事例ではソファはツルッとした素材である皮革と金属フレームで直線的なものを選んでいます。高さが低めなので黒くても重くならず、皮革のしわで緊張感が緩和されていますね。

そして、カーテンの代わりにカーテンレールに通せるタイプの縦型ブラインドを使用しています。カーテンで生じる布のもたつきがなくなるとさっぱりとした印象に。白い樹脂製で直線的な流れを作り出し、空間を広く見せる効果もありますね。

グリーンは高さのあるものを

大きめのグリーンは緊張をほぐし、空間を大きく見せることができます

一方でセオリー通りに色数を抑え、直線的なものだけで構成すると緊張感が生まれてしまい、居心地の悪い部屋になってしまう場合も。そこで活躍するのが観葉植物などのグリーン。縦方向へ視線を動かし、ゆったりとした曲線を描く大きめのグリーンは緊張をほぐし、空間を大きく見せることができるので、積極的に取り入れたいアイテムです。

モンステラやヤシなどにするとリゾートモダンに早変わり

鉢も家具の1つと考えて、ポイント通りにモノトーン×直線的なデザインにするのが良いでしょう。高さのあるものを選ぶと、さらにすっきりと見えますね。また、植物の選び方で簡単にアレンジができます。黒竹木賊(とくさ)をセレクトすると和風モダンに。モンステラヤシなどにするとリゾートモダンに早変わり。手っ取り早く雰囲気を変えたいときは試してみてくださいね。
室内でも管理しやすい観葉植物がたくさん売られていますが、グリーンは生き物。管理が悪いとやはり枯れてしまいます。必要な日光の量や水やりの頻度、肥料の種類など手間のかかり具合をお店でチェックしてから購入してくださいね。

万人受けする一方、ハイセンスで取り組みにくいモダンインテリアですが、ポイントを押さえて置く物を吟味していけば意外と簡単。モダンスタイルの家具はセレクトショップでもホームセンターでも品ぞろえが多いので、いろいろなショップを巡りつつ、落ち着いたモダンインテリアづくりを楽しんでくださいね。

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