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住まいを探す際、”地名”を気にする人は少なからずいると思います。「自分は〇〇に住む」とイメージをしてしまうし、住環境や利便性の観点でも重要なポイントなのは言うまでもありません。ブランド地名であればなおさらです。

だからこそ、マンションの物件名には必ずと言っていいほど地名が入っています。

この物件名、特に地名が含まれる物件を”色”という切り口でランキング化した調査結果が発表され、ユニークだと感じたのでご紹介したいと思います。

「色」によって、相場はどの程度違うのか

2019年06月19日に株式会社マーキュリーが発表したのが物件名に「色」が入った物件の相場を色別にランキングしたもの。発表資料の冒頭ではこう説明されています。

分譲マンションが供給されるエリアは住宅地から商業地、工業地までと多岐にわたり、近年では湾岸エリアを中心に、元々は住宅がなかった地域が再開発等を起点とした大規模なマンション供給により、街が大きく様変わりするケースも散見されます。「マリナーゼ」「キャナリーゼ」といった言葉も、そんな街の「色」が変わったことにより生まれてきた言葉といえます。
各地域毎に街の「色」も様々ですが、今回は実際に地域名等につく「色」によって、相場はどの程度違うのか、物件名に「色」がつく物件を抽出、色の基本色毎に集計し、ランキングしました。(マーキュリー発表資料)

ちなみに、「マリナーゼ」は日の出、明海を中心とした千葉県浦安市の新町地区の高層マンション群に住む主婦、「キャナリーゼ」は高層マンションが林立する豊洲に居を構える高級志向の主婦たちの異名だそうです。

話が脱線しそうなので、気になる「色」のランキングを詳しく見てみましょう。

「白」「黒」「赤」が上位! そのワケは…

表:マーキュリーホームページより

発表内容によると、平均坪単価1位は「黒」で、平均坪単価391.7万円(平均価格6,771万円)。

単価を引き上げた要因は、物件名(地名)に「黒」がつくマンションのほとんどが「目黒」と名の付く物件だったため。目黒以外で物件名に「黒」がつく物件はほとんどなかったとのことで、暗いイメージを想起させる「黒」は地名として昔から避けられてきたのかもしれません。そんな中、目黒のブランド力は恐るべしです。

尚、目黒区の物件は「目黒青葉台」「目黒林試の森公園」など、ほかの区の物件と比べて地名や駅名、施設名と重ねて「目黒」を物件名称に用いる割合が高く、1995年以降に供給された目黒区の新築分譲マンションの50%が物件名に「目黒」を用いているとのこと。

2位は「白」で、平均坪単価337.6万円(平均価格6,068万円)。

全色の中で最も億ションの供給が多かったのが「白」がつくマンションで、「白金」や「白山」、「目白」など高級な住宅街を多く擁することが要因といえます。イメージ良いぞ! ホワイト地名!

3位は「赤」で、平均坪単価333.6万円(平均価格6,429万円)。

「赤」がつく主な地域で最も供給が多かったのは「赤羽」でしたが、いわゆる“3Aエリア”の一角「赤坂」が、「赤」の平均単価を大きく引き上げているそうです。

「赤羽」は「赤羽岩淵」「北赤羽」、「赤坂」は「赤坂見附」「赤坂氷川」など前後に方位や別の地名が連なる物件名の物件が供給されるような地域名は、その街自体が大きいことや、新築マンションの分譲価格を引き上げる、物件のイメージを良くすると見込まれることが多く、総じて相場は高くなりやすい傾向に。

なお、「本当に住みやすい街大賞2019」でも1位に赤羽が選ばれています。利便性が良く、庶民性もある街としてファミリー世代にも人気が高まっています。

参考記事:【本当に住みやすい街大賞2019】第1位 赤羽:利便性と親しみやすさで人気急上昇の街

一方、物件名に「緑」や「黄」といったビタミンカラーが入った物件は全体的には低い結果に。

発表資料によると「緑」が物件名につくマンションは「八千代緑が丘」「等々力緑地」といった郊外エリアが多く、平均面積がもっとも広かった一方、価格や坪単価は今回比較した中では低い結果となったそうです。

まとめ

今回のランキングでは、古くから特別な色、重要な色とされている「白」「黒」「赤」が上位を占める結果となりました。

色や方角が入った地名によって、住む場所を決める人はあまり多くないかもしれません。ですが、家探しの際に「なぜこの地名になったのか?」を調べてみると、地名の裏に隠された歴史を知ることができ、判断材料の一つになりそうです。

参考資料:首都圏新築マンション 物件名「色」別ランキング発表~最も坪単価が高い「色」は?~

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